大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

2009-06-29 11:10:22 | 日記
 数日前に今年初めて蛍を見ました。ゆっくりと蛇行しながら空高く舞っていました。もう夏がきたんだなぁと感慨深くなりました。蛍の光を見ていると人生の儚さを思い、少し寂しくなっちゃいますね。生命の発現というか命のメッセージを蛍の光を見ていると感じます。小さな頃は田舎の田んぼのあぜ道で蛍狩りを大勢の人たちとしたことを懐かしく思い出します。闇夜の中で蛍が乱舞しきれいな光を発していたことを今でも記憶しています。今は農薬の散布で水源も汚染され蛍を見ることはある意味奇跡の出来事ですね。
 でも少しずつ蛍が増えてきたような気がして自然界のメカニズムももしかしたらいい方向に働き始めたのかも、、、希望的観測ですが。真夜中蛍の光を見ることができるのは望外の喜びというか幸せだなとつくづく思います。


蛍について

おもに熱帯から温帯の多雨地域に分布し、世界にはおよそ2,000種が生息しているとされる。
日本で「ホタル」といえば、本州以南の日本各地に分布し、5月から6月にかけて発生するゲンジボタル Luciola cruciata を指すことが多い。日本ではゲンジボタルが親しまれていて、これが全てのホタルの代表であるかのように考えられるが、実際には遥かに多様な種がある。国内には約40種が知られるが、熱帯を主な分布域とするだけに、本土より南西諸島により多くの種がある。
ゲンジボタルの成虫が初夏に発生するため、日本ではホタルは夏の風物詩ととらえられているが、必ずしも夏だけに出現するものではない。たとえば朝鮮半島、中国、対馬に分布するアキマドボタル Pyrocoelia rufa は和名通りに秋に成虫が発生する。西表島で発見されたイリオモテボタル Rhagophthalmus ohbai は真冬に発光する。

発光
ホタルが発光する能力を獲得したのは「敵をおどかすため」という説や「食べるとまずいことを警告する警戒色である」という説がある。事実ホタル科の昆虫は毒をもっており、よく似た姿や配色(ベーツ擬態、ミューラー擬態)をした昆虫も存在する。
卵や幼虫の時代にはほとんどの種類が発光するが、成虫が発光する種は夜行性の種が大半を占め、昼行性の種の成虫では強く発光する種も存在するが、多くの種はまず発光しない。夜行性の種類ではおもに配偶行動の交信に発光を用いており、光を放つリズムやその際の飛び方などに種ごとの特徴がある。このため、「交尾のために発光能力を獲得した」と言う説も有力である。一般的には雄の方が運動性に優れ、飛び回りながら雌を探し、雌はあまり動かない。成虫が発光する場合は蛹も発光するので、このような種は生活史の全段階で発光することになる。
変わった例では以下のような種類もいる。
▪ 一方の性のみ発光する。
▪ 他種の雌をまねて発光し、その雄をおびき寄せて捕食してしまう。
▪ 雄が一か所に集まり一斉に同調して光る。東南アジアのマングローブ地帯で、一本の木に集まって発光するものが有名。ゲンジボタルも限定的ではあるが集団がシンクロ発光するのが見られる。

メカニズム
発光するホタルの成虫は、腹部の後方の一定の体節に発光器を持つ。幼虫は、腹部末端付近の体節に発光器を持つものが多いが、より多くの体節に持っている場合もある。
ホタルの発光物質はルシフェリンと呼ばれ、ルシフェラーゼという酵素とATPがはたらくことで発光する。発光は表皮近くの発光層でおこなわれ、発光層の下には光を反射する反射層もある。ホタルに限らず、生物の発光は電気による光源と比較すると効率が非常に高く、熱をほとんど出さない。このため「冷光」とよばれる。