大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

伊藤若冲 

2010-06-26 22:24:49 | 美術
 今日は朝一番に千葉市立美術館の『伊藤若冲 アナザーワールド』に出掛けてきました。この展覧会は静岡県立美術館で五月に拝見したのですが、どうしても気になってもう一度見てみたいと思い、千葉まで少し欲張って足を伸ばしてみました。率直な感想を述べます。静岡の方が断然良かった!静岡とは比較にならないくらい千葉の展示内容は博物館的な感じがして、コンセプトがまるで標本室にいるような感じがしました。ちょっとミスマッチな展示空間になっていて静岡と千葉の落差を感じました。いずれにしても伊藤若冲と言う江戸期の奇才のアートワールドの純粋な芸術価値は、損なわれないとは思いますけど。

 像と鯨図屏風 伊藤若冲筆 寛政七年 (1795)を今日拝見できたことはとても嬉しく思っています。図録を買い求めたのですが、この図録は内容がとても緻密に作られていて、特に印章一覧がほぼパーフェクトな出来だと僕は思っています。
定価二千円の図録ですけど、とてもボリュームがあっていい図録だと思います。
 美術館の巡回展について今回認識をあらためなければいけないな、と痛感しています。同じテーマで巡回しても、展覧会の構成が全く違う様相を示すいい見本として若冲展は驚きです。

   


像と鯨図屏風 伊藤若冲筆 寛政七年 (1795)

こ だ ま 美 瑠 兎 展 "Fairy in Exile" ~追放された妖精たち~

2010-06-26 16:21:16 | 展覧会案内
こ だ ま 美 瑠 兎 展 "Fairy in Exile" ~追放された妖精たち~

● 会期  2010年7月3日(土)~7月18日(日) 11:00~19:00  会期中無休

● 会場 晶アート  東京都中央区銀座5-9-19 2F

オープニングパーティを晶アートにて、7月3日 17時から19時で行いますのでよろしければお出掛けください。


シャープペンシルで女性を描く異色のアーティスト、こだま美瑠兎(コダマ ミルト)。

2007年から活動を始め、東京では初めての展覧会を開催いたします。

光がなければ闇もなく、美は翳なしに在りえない。女性たちはその秘密を知ってしまったがゆえ楽園から追放された妖精たちのよう で、観るものを誰も踏 み入れたことのない不思議な美の世界へと誘います。"Mirto"(ミルト)というのは、"純潔"や"愛の女神アフロディテ"を意味する白く綺麗な花。光と闇、自由と束縛が交錯 するこだま美瑠兎の世 界にようこそ。

展覧会図録(CDサイズ 全28ページ)を作成中です。ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。





Mirto Kodama Exhibition "Fairy in Exile"

MIRTO KODAMA- the only painter who utilize only mechanical pencils as the sole tool for drawing women. We are holding the first exhibition of this extraordinary painter in Tokyo, since her commencement of artistic career in 2007.
There is no light without darkness, nor does beauty exist without shadow――  Her artistic work can be described as the world of those fairies who came to discover such secrets of life, and received expulsion from the paradise.
”Mirto” was taken from the Greek name of the snow-white flower, which stands for pureness and Goddess Aphrodite. Enjoy Mirto’s world in the mixture of light and darkness, freedom and fairies bound.


人間は希望的動物

2010-06-26 14:00:00 | 日記
人間は希望的動物なり。かれにありては前を望むは自然にして、後をかえりみるは不自然なり。希望は健全にして、回顧は不健全なり。「後にあるものを忘れ、前にあるものを望む」と罪を忘れ、疾病を忘れ、失敗を忘れ、怨恨を忘れ、神と生命、成功と愛に向かって進まんのみ。

内村鑑三

2010-06-26 12:30:00 | 日記
孤は淋しい
独はひとりで満ちている

ひとが淋しいと思うのは、ひとを求めるのにひとから無視されるときだ。そして孤立した自分を感じる。それが孤だ。しかし、ひとりでいても自分の内に喜びを感じてひとり楽しめば淋しいとは思わないだろう。それが独だ。「独り」は、それだけで満ち足りているという実感だ。自分はひとにつながっているばかりでなく、もっと大きなものにつながっていると知ることだーすると淋しさは消える。

加島祥造