沖縄のごみ問題を考える

一般廃棄物の適正な処理に対する国の施策と県の施策と市町村の施策を比較しながら「沖縄のごみ問題」を考えるブログです。

爆発事故・飛灰問題対応報告(伊賀市)

2015-10-24 11:04:41 | 備忘録

3日前のニュースですが、ごみ問題に関して議会が機能したモデル的なケースなので備忘録に残しておきます。


 
伊賀タウン情報編集部  2015年10月21日
 
伊賀南部環境衛生組合議会の全員協議会が10月21日開かれ、5月と6月に伊賀市奥鹿野の伊賀南部クリーンセンターで発生した労災事故や基準値越えの飛灰の処理、爆発事故の3つについて、組合から事故発覚後の対応と今後について議員らに報告があった。 
 
報告があったのは▼5月8日に同センターの管理委託業者の男性作業員がプラスチック圧縮梱包器の清掃作業中、稼働中のコンベアに右腕を挟まれた労災事故▼同センターが処理した飛灰から国が定める基準値(1グラム当たり3ナノグラム)を越えるダイオキシン類濃度が6月17日に検出された問題▼同月30日の同センターのリサイクル施設であった不燃ごみの破砕機が爆発し出火した事故の3件。
 
報告によると、労災事故については、防止対策を講じるために専門家による現場確認と書類ヒアリングを実施。被災した作業員の経験年数が浅く、契約社員などの社外の作業員だったことから、雇用時の教育と能力向上教育を実施し、実施内容を組合に報告することとし、使用機器の修理や緊急停止ボタンの設置など安全化を図った。
 
基準値越えの飛灰については、ごみの投入装置群と廃ガス冷却装置群の経年劣化が原因と判明。7月から部品交換や補修工事などして対応しており、工事後も飛灰のダイオキシン類濃度を測定する。
 
また、基準値越えが発覚して以降、これまで飛灰を受け入れていた伊賀市が搬入を拒んだため、同組合では飛灰を同センター敷地内に保管していたが、伊賀市との協議の結果、改修工事が完了するまでの飛灰は焙焼処理して安全化すること、改修工事完了後もしばらくは飛灰の測定結果を確認してから搬出することを条件に伊賀市が受け入れを再開するという。
 
爆発事故については、塗料の薄め液を入れるスチール缶からシンナーが破砕物に付着し、コンベアで引火して爆発したものと判断。事故により破砕機の外装と搬送コンベアが損傷したが、8月7日に仮復旧し、現在は間欠運転で不燃ごみを処理しているという。
 
再発防止のために改良工事を検討するほか、作業員での燃料など不適物の混入確認の徹底、市の広報で市民へのガス抜きや燃料除去の徹底を周知するなど対応したいとしている。
 
議員からは労災事故の再発防止に関連して「現場の担当者が意見を提案する場や仕組みがあるのか」との問いに、組合側は「現状は無いと聞いているが、今後はきちんとマネジメントしていきたい」と答えていた。
 
※同組合のごみ処理施設は平成21年に供用を開始した比較的新しい「ガス化溶融炉」です。再発防止のために改良工事を検討するほか情報公開を積極的に行っていくとしていますが、議会の監視も重要なポイントになると考えています。


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