沖縄のごみ問題を考える

一般廃棄物の適正な処理に対する国の施策と県の施策と市町村の施策を比較しながら「沖縄のごみ問題」を考えるブログです。

広域処理と最終処分場の整備を考える

2016-01-30 11:33:06 | 備忘録

河北新報に広域処理に関する山形県の鶴岡市と三川町の記事が出ていたので備忘録に残しておきます。

鶴岡市が合併するときに三川町が合併を拒否しているため、地元では感情的な「シコリ」が残っているようです。

沖縄県では浦添市と中城村と北中城村との広域処理に関する検討が行われていますが、「シコリ」の有無はともかく、北中城村の立場は三川町の立場に良く似ているので、北中城村の皆様は浦添市に対する十分な配慮が必要になると考えます。

<ごみ処理>合併協議しこり 受託継続で対立

河北新報 2016.01.30

鶴岡市が隣接する三川町のごみ処理の受託継続に難色を示している問題で、阿部誠三川町長と榎本政規鶴岡市長は29日、それぞれ記者会見を開いた。阿部町長は「単独でのごみ処理は困難」と述べ、榎本市長との直接協議を求めたが、市長は過去の合併協議のしこりを背景に拒否した。

阿部町長は午後3時から町役場で記者会見し、「ごみ処理に関する協定書には委託期限の定めはない。町単独で処理すれば40億~50億円かかるとみられ、不可能という試算が10年前に既に出ている」と強調した。

鶴岡市が総事業費約112億円を投じ、2020年度までに整備する新ごみ焼却施設にも触れ「鶴岡市から協議の依頼があれば、人的な負担も含め、応分の負担をする用意がある」と語り、受託の継続を求めた。

榎本市長は午後4時半すぎ、市役所で記者会見。「新しい焼却施設ができれば、新たな協定が必要」との認識を示し、「応分の負担をすれば解決する話ではない。市が進めている最終処分場のエリア選定など、これまで職員がかいてきた汗は計り知れないコストだ」と反論した。

「鶴岡市に押し付けるばかりでなく、三川町で何ができるのか検討してもらいたい。最終処分場の立地などが受け入れられるのであれば、テーブルを設けて話し合いが進む余地がある」とも語り、2月中にあらためて三川町の方針を文書で問う考えを明らかにした。

鶴岡市と三川町のごみ処理は、両市町を含む旧7市町村の一部事務組合が行っていた。2004年に三川町が7市町村の合併協議から離脱。残る6市町村で05年に新鶴岡市を発足させると、ごみ処理は市直営に変わり、三川町が業務を委託した。07年に結んだ協定には期限の記載はないが、歴代の鶴岡市長は業務受託を「三川町が自立するまでの当面の措置」との認識を市議会などで述べている。

榎本市長は合併協議の離脱に触れ「感情的でないとは言い切れない。三川のごみを鶴岡で処理することに、不満を抱く市民感情もあり、それを抜きに事業は進められない」と語った。

阿部町長は「今は鶴岡市との合併を考えるステージにないが、いずれ庄内地域は一つにならなくてはいけないとの認識ではいる」と話し、将来的な広域合併に前向きな姿勢を見せた。

※浦添市と中城村と北中城村が広域処理を行う場合に最終処分場の整備が必要になれば、必然的にごみ処理施設のない北中城村が候補地になります。そのことを北中城村が拒否すると、感情的な「シコリ」が生まれるため広域処理が「白紙撤回」になる可能性があると考えています。


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