県内で2019、20年内に開業を予定しているホテルが少なくとも44あり、客室数は合計7350室増える見込みであることが琉球新報の調べで31日までに分かった。
20年3月の那覇空港第2滑走路供用開始で予想される入域観光客の増加に伴う宿泊需要を見込んでいる。
客室総数は初めて5万室を超える勢いで過去最多の更新は確実視される。
建設ラッシュが続くホテル=那覇市の国際通り
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19年の開業予定は28ホテルで3543室。
恩納村名嘉真のハレクラニ沖縄(360室)、那覇市松尾のホテルコレクティブ那覇(260室)、宮古島市上野のシギラリゾート内3ホテル(計310室)などがある。
さらに判明しているだけでも那覇で3、名護で1ホテルが開業予定で、増える可能性もある。
20年の開業予定は12ホテルで2207室あり、さらに4ホテル(複数施設含む)で約1600室の計画があり、計3807室を見込む。
地域別にみると、那覇で1631室、石垣市で1519室、宮古島市で1347室などとなっている。
県の観光要覧によると、16年までの客室数の伸びは例年1500室前後。17年は3千室を超える伸びで、客室総数は4万6068室に達している。
18年は1200室前後増える見込みで、19、20年を合わせると5万室に達する見込み。
一方、この客室が全て供給された場合でも、21年度の入域観光客数目標1200万人に対応するには「5千室足りない」(県幹部)との見方もあり、建設ラッシュは続きそうだ。ただ、地元住民の反対や計画見直しなどで遅れや頓挫することもあり、予定通り増えない可能性もある。(仲村良太)