奥津壮さんには、1つの源泉で「鍵湯」と「立ち湯」のほかに貸し切り風呂の「泉の湯」「川の湯」の4つがあります。
鉛温泉「白猿の湯」、湯の峯温泉の「坪湯」と、川底から湧出してしかも立って入るほどの深さの温泉の魅力を知ってしまったわたし。一番の目的は「立ち湯」!
チェックイン時には、ラッキーなことに「立ち湯」が女子の使用時間帯でした。
(鍵湯と立ち湯は、時間制で男女交替になります)
【立ち湯】
その「立ち湯」ですが、午後の陽を溶かし込んで「白猿の湯」とおなじように神秘的。 むしろ、小さく壁にさえぎられた分、より神聖に感じます。しかも独り占め~。
奥津壮の温泉は、湧き出る温泉の温度と川の水がブレンドされて自然に42度が保たれているそう。
ただこの暑い時期に42度のお湯はそう長くは入っていられません。でも入りたい。
水のシャワーを浴びて一度冷房の効いた脱衣所に避難、そしてまた立ち湯へと。繰り返して約1時間。 確かに何度でも「まといたくなるお湯」。欲をいえば、水風呂があればいいのに。脱衣所でも飲泉サーバーがおいてあればいいのに。飲泉サーバーは、脱衣所を出たホールの涼み処にあります。おもわず、バスタオルまいて飲みに行こうかと思いました。笑
【鍵湯】
奥津壮で一番有名なのは、この「鍵湯」でしょうか?!
藩主があまりのすばらしさに鍵をかけてしまったほどの温泉。
「(藩主も)ちいさいよね~」なんて車の中で話していましたが、実際にふれたこの温泉は、私でも鍵をかけたい! 私のお口にも鍵をかけて黙っておきたい。こっそり大事にしたいって思えるほどでした。 こちらも贅沢に独り占め。
【泉の湯】
貸し切り風呂で、予約制ではなく空いていれば利用できます。
レトロなタイルとステンドグラスが不思議な雰囲気を醸し出している温泉。
鍵湯と立ち湯が川底をそのまま利用しているのに対して、床がフラットなので安全にはいれます。 ここでは迷子のカエルさんに出迎えられました。まどの外に出してあげたけど無事帰れたでしょうか?
こちらの旅館ではタイルが多用されていました。フロントの後ろの壁も個性的なタイルが貼られていましたが、豊富につくられている土地柄なのでしょうか?!
【川の湯】
こちらも貸切風呂ですが、空いていれば自由に入れます。
旅館の横を流れる吉井川を感じながら入れるお風呂。景色を楽しめる明るい時間に利用しました。
客室数8でそのうち2部屋にはお風呂がついているので混雑することなく、どのお風呂の独り占め状態で、ゆったりと楽しめました。
こちらのお湯もまさしく「泉」。 「名湯」ではなく「名泉」と冠する理由が分かります。片道1時間くらいで行けるなら、毎月でも行きたい温泉でした。(残念ながら4時間くらいかかります)