今回の選挙、すでに期日前投票率もかなり高いみたい。
民主主義の基盤となるのが選挙だと思うけど・・・実質的に「民主主義の礎となるのは、国民の徳性」だと、アメリカの偉い政治学者が言ってたように思います。
それゆえ櫻井よしこさんが「日本人よ、大衆となるなかれ、国民たれ」と叫ぶのでしょう。(『直言!日本よ、のびやかなれ』世界文化社 1996年)
さらに、私の如何わしい記憶を辿ると、政治も循環するらしいのです。
昔昔のその昔の偉い学者さん、たぶんアリストテレスとかソクラテスかプラトンかのあたりだったと思いますが、その方々が政治も変遷していくとおっしゃってます。そういえば日本の歴史をみても、天皇支配、貴族政治、武家支配・・・などと変わっていってます。
その学者さんたちの誰かによると、民主主義も誰もが自分達の権利要求ばかりを唱える衆愚政治であり、そのうち堕落した社会から強いリーダーシップを持ったものが登場し、僭主政治に移行していくとか。
そういえば、ある宗教団体を母体とするあの政党、1980年代アメリカで台頭してきたニューライトと呼ばれる人たちを彷彿させると当時に、カリスマ的な教祖を頂くという点で、僭主政治移行への兆しとも見えるような・・・・。(ニューライトについては、『アメリカの保守とリベラル』佐々木毅 講談社学術文庫を参照してね)
ワイドショー化したニュースを鵜呑みにして自分で考えることをやめ、目先のおいしい政策だけにつられる大衆とはならず、国民としての審判が下せるのか?
政権交代がどうのこうのより、国民の資質徳性を問われる選挙のように感じています。