日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(1034)「パースの法則」とは。

2022-01-22 16:11:18 | 論理

(01)
(ⅰ)
1    (1)  P              A
 2   (2)   ~(~Q∨Q)       A
  3  (3)     ~Q          A
  3  (4)     ~Q∨Q        4∨I
 23  (5)   ~(~Q∨Q)&
            (~Q∨Q)       24&I
 2   (6)    ~~Q          3RAA
 2   (7)      Q          6DN
 2   (8)     ~Q∨Q        7∨I
 2   (9)   ~(~Q∨Q)&
            (~Q∨Q)       27&I
     (ア)  ~~(~Q∨Q)       29RAA
     (イ)    (~Q∨Q)       アDN
1    (ウ)  P&(~Q∨Q)       1イ&I
1    (エ) (P&(~Q∨Q))∨P    ウ∨I
   オ (オ)  P&(~Q∨Q)       A
   オ (カ)  P              カ&E
    キ(キ)            P    A
1    (ク)  P              エオカキキ∨E
     (ケ)((P&(~Q∨Q))∨P)→P エクCP
(ⅱ)
1  (1) (P&(~Q&Q))∨P    A
 2 (2)  P&(~Q&Q)       A
 2 (3)  P              2&E
  4(4)            P    A
1  (5)  P              12344
   (6)((P&(~Q&Q))∨P)→P 15CP
従って、
(01)により、
(02)
①((P&(~Q∨Q))∨P)→P
②((P&(~Q&Q))∨P)→P
に於いて、
① は、「恒真式(トートロジー)」であって、
② も、「恒真式(トートロジー)」である。
従って、
(02)により、
(03)
①((P&(排中律))∨P)→P
②((P&( 矛盾 ))∨P)→P
に於いて、
① は、「恒真式(トートロジー)」であって、
② も、「恒真式(トートロジー)」である。
従って、
(03)により、
(04)
①((P&())∨P)→P
②((P&())∨P)→P
に於いて、
① は、「恒真式(トートロジー)」であって、
② も、「恒真式(トートロジー)」である。
従って、
(04)により、
(05)
①((P&Q)∨P)→P
②((P&Q)∨P)→P
に於いて、
① Qが「」であっても、
② Qが「」であっても、
① は、「真」であり、
② も、「真」である。
従って、
(05)により、
(06)
①((P&~Q)∨P)→P
②((P&~Q)∨P)→P
に於いて、
① Qが「」であっても、
② Qが「」であっても、
① は、「真」であり、
② も、「真」である。
然るに、
(07)
(ⅱ)
1   (1) ((P&~Q)∨P)→P A
 2  (2)  (P→ Q)→P    A
 2  (3) ~(P→ Q)∨P    2含意の定義
  4 (4) ~(P→ Q)      A
  4 (5) ~(~P∨Q)      4含意の定義
  4 (6)   P&~Q       5ド・モルガンの法則
  4 (7)  (P&~Q)∨P    6∨I
   8(8)         P    A
   8(9)  (P&~Q)∨P    8∨I
 2  (ア)  (P&~Q)∨P    34789∨E
12  (イ)            P 1アMPP
1   (ウ)  (P→ Q)→P)→P 2イCP
(ⅲ)
1   (1) ((P→ Q)→P)→P A
 2  (2)  (P&~Q)∨P    A
  3 (3)  (P&~Q)      A
  3 (4)~~(P&~Q)      3DN
  3 (5)~(~P∨ Q)      4ド・モルガンの法則
  3 (6) ~(P→ Q)      5含意の定義
  3 (7) ~(P→ Q)∨P    6∨I
   8(8)         P    A
   8(9) ~(P→ Q)∨P    8∨I
 2  (ア) ~(P→ Q)∨P    2389∨E
 2  (イ)  (P→ Q)→P    2含意の定義
12  (ウ)            P 1イMPP
1   (エ) ((P&~Q)∨P)→P 2ウCP
従って、
(07)により、
(08)
②((P&~Q)∨P)→P
③((P→ Q)→P)→P
において、
②=③ である。
従って、
(01)~(08)により、
(09)
「恒真式(トートロジー)」とは、固より、さういふことであるが、
③((P→Q)→P)→P
といふ「恒真式(トートロジー)」は、すなはち、
③((Pであるならば、Qである)ならば、Pである)ならば、Pである。
といふ「日本語」は、
③ Qが、「」であっても、「真」であり、
③ Qが、「」であっても、「真」である。
といふ、ことになる。
従って、
(10)
③((P→Q)→P)→P
といふ「論理式」は、
③((Pならば、Qであらうと、Qでなからうと)Pである)ならば、Pである。
といふ「日本語」に、「等しい」。
然るに、
(11)
命題計算では、パースの法則は ((P→Q)→P)→P のことを言う。この意味するところを書き出すと、命題Pについて、命題Qが存在して、「PならばQ」からPが真であることが従うときには、Pは真でなければならないとなる。とりわけ、Qとして偽を選んだ場合には、Pから偽が従うときは常にPが真であるならば、Pは真であるとなる(ウィキペディア)。
然るに、
(11)による、
(12)
「PならばQ」からPが真であることが従うときには、Pは真でなければならないとなる。
といふ「言ひ方」は、私には、『理解不能』である。
然るに、
(10)(11)により、
(12)
③((P→Q)→P)→P
といふ「パースの法則」が、
③((Pならば、Qであらうと、Qでなからうと)Pである)ならば、Pである。
といふ「日本語」に、「等しい」。
といふことからしても、
「Qとして偽を選んだ場合には、Pから偽が従うときは常にPが真であるならば、Pは真であるとなる。」
といふ「言ひ方」も、私には、『理解不能』である。