ハレの日と言えば、ここのところ真っ先に結婚式を思い浮かべるようになっていた。
しかしながら入学式もそれに勝るとも劣らぬ日であることを、
子供の小学校入学によって思い出させられた。
この日を無事に迎えられたこと、成長の区切り、未来への希望...
そういったものが渾然一体となって輝いている。
なぜランドセルを買わなくてはならないのだろうという一抹の疑問には結局逆らえず、
ジイジバアバからプレゼントしてもらうことになった。
その理由に辿り着いたのは入学式の朝。
きっとランドセルは、ピカピカの一年生の象徴なのである。
花嫁の衣裳が白いドレスであるのと同じように。
当日は門を入ったところでクラス分けのプリントを受け取り、
ドキドキする間もなく1年◯組になることを知らされた。
受付で用意されていた名札を付けると、下駄箱前には高学年のお姉さん。
それぞれの教室までアテンドしてくれるというから驚いた。
我々の頃にはこんな風に行き届いていただろうか。
そこから父母は体育館で待機という流れ。
紙花のゲートをくぐっての入場も、新2年生によるピアニカ演奏も、
すべてがwell-organizedされていて
何よりも歓迎されているのが伝わってきた入学式。
ふと3月と4月の間に横たわる溝について思いを巡らせる。
節目の年はここを境に状況が一変し、新しい世界に身を置くことになる。
つい先日卒園式で一緒だった子供たちも、
今頃はそれぞれの学校で入学式を迎えているに違いない。
数日後、原発の影響で見知らぬ土地の小学校に入学した新一年生のニュースが目に飛び込んできた。
未曾有の大震災により、その溝がこれまでになく深いものとなってしまったことを改めて知る。
妹の国際結婚(3月5日)~東日本大震災(3月11日)~卒園式(3月17日)~入学式(4月6日)。
この春はいろんなことが起こり過ぎた。
当たり前のことなど何もない。
出勤時間と登校時間がたまたま重なり、娘と一緒に家を出る毎日。
だからこそ目と鼻の先にある小学校までの短い道のりを大切にしようと思う。
満開の 八重に溶けゆく ランドセル
4月の或る朝~
門の先にたわわに咲いた八重桜。
ピンクのランドセルを背負った娘の後姿は、
そのなかへ吸い込まれるかのように進んでいった。
しかしながら入学式もそれに勝るとも劣らぬ日であることを、
子供の小学校入学によって思い出させられた。
この日を無事に迎えられたこと、成長の区切り、未来への希望...
そういったものが渾然一体となって輝いている。
なぜランドセルを買わなくてはならないのだろうという一抹の疑問には結局逆らえず、
ジイジバアバからプレゼントしてもらうことになった。
その理由に辿り着いたのは入学式の朝。
きっとランドセルは、ピカピカの一年生の象徴なのである。
花嫁の衣裳が白いドレスであるのと同じように。
当日は門を入ったところでクラス分けのプリントを受け取り、
ドキドキする間もなく1年◯組になることを知らされた。
受付で用意されていた名札を付けると、下駄箱前には高学年のお姉さん。
それぞれの教室までアテンドしてくれるというから驚いた。
我々の頃にはこんな風に行き届いていただろうか。
そこから父母は体育館で待機という流れ。
紙花のゲートをくぐっての入場も、新2年生によるピアニカ演奏も、
すべてがwell-organizedされていて
何よりも歓迎されているのが伝わってきた入学式。
ふと3月と4月の間に横たわる溝について思いを巡らせる。
節目の年はここを境に状況が一変し、新しい世界に身を置くことになる。
つい先日卒園式で一緒だった子供たちも、
今頃はそれぞれの学校で入学式を迎えているに違いない。
数日後、原発の影響で見知らぬ土地の小学校に入学した新一年生のニュースが目に飛び込んできた。
未曾有の大震災により、その溝がこれまでになく深いものとなってしまったことを改めて知る。
妹の国際結婚(3月5日)~東日本大震災(3月11日)~卒園式(3月17日)~入学式(4月6日)。
この春はいろんなことが起こり過ぎた。
当たり前のことなど何もない。
出勤時間と登校時間がたまたま重なり、娘と一緒に家を出る毎日。
だからこそ目と鼻の先にある小学校までの短い道のりを大切にしようと思う。
満開の 八重に溶けゆく ランドセル
4月の或る朝~
門の先にたわわに咲いた八重桜。
ピンクのランドセルを背負った娘の後姿は、
そのなかへ吸い込まれるかのように進んでいった。