
京都最北端の西側に位置する丹後町の袖志へやってきた.袖志にやって来るのは多分2年振りだと思う.とても久しぶりな気がした.そして,袖志と言えば,海の目の前に並ぶ木造の日本家屋と民家の上の高台にある棚田だ.

民家の狭い路地を走り抜け,高台へと続く農道を進んでいく.自動車では離合困難な幅員だけど,オートバイでならまったく問題ない.この高台からも青くてきれいな日本海を見ることができる.

そして,目の前に広がるのは収穫前の黄金色に輝く,眩しいばかりの棚田の風景だ.これまで訪れていたのは,稲がまだ青い時期だけだったので,たわわに実った稲穂の時期の風景がこんなにも美しいとは思いもしなかった.

棚田からは京都最北端の経ヶ岬も見える.数年前に早朝の経ヶ岬灯台に訪れたことを思い出す.それにしても,棚田の背景に海があるだけで,なぜここまできれいに見えるだろう.昔から米を主食にしてきた日本人の心が関係しているのかもしれない.

一部の棚田ではもう収穫が始まっているようで,どこからかトラクターのエンジン音が鳴り響いていた.そして,辺りは稲穂の甘くも香ばしいような匂いで溢れていた.この日は真夏日でとても暑かったけれど,この稲穂の匂いが秋の空気感を作り出していた.

陽射しを遮るところがないので写真を撮っているだけで汗だくだけど,最高の時期に袖志の棚田に訪れることができてよかった.
京丹後での棚田巡りの旅はまだまだ続く.
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます