およそ15年ぶりの新車のオートバイということで,最近できていなかった休日の早起きが自然とできるようになった.早朝のR169を南下して,いつもの池原ダムに着いたのは7時ごろだ.近年まれに見る水量で,褐色の湖岸が水で隠れていた.
この日は天気が午後から下り坂ということで,もっと南下していきたいところだが,R425を尾鷲へ抜けることにした.新車のオートバイには申し訳ない限りだが,こういう道も走って慣れておきたいところだ.
ここ最近の線状降水帯による大雨の影響で,池原貯水池の水量は満水に近い状態だった.ところが,水は全然濁っていなくて,新緑の樹木を反射した深緑色の湖面がとてもきれいだった.
そして,久しぶりに真っ赤な備後橋を渡る.最近の天気事情を考えると,シニゴー線の池原~尾鷲区間が通行止めになっていないことを不思議に思う.対向車の自動車とも数台ほどすれ違ったので,間違いなく尾鷲に抜けることができるようだ.
備後橋から先へ進んでいくと,いよいよ深山幽谷となっていく.そして,いつものように砂防堰堤前の廃屋の手前で小休止する.この廃屋も5年前に関西に来た時から,多少の劣化はあれど,ほぼ同じ状況を保っている.まだしばらくは潰れなさそうな感じだ.
この池原~尾鷲区間はシニゴー線の中でも幅員が広く,とても走りやすい道だ.湖岸の絶壁を縫うように進んでいく.時折,視界が開けて,深緑色の湖面に気を取られる.天気は下り坂と言うが,明るい陽射しが対岸の樹木を光らせていた.
景色と走りを楽しみつつ,シニゴー線をどんどん東へ進んでいく.オートバイは400ccだが,車格や車重は前のオートバイとほとんどおなじなので,慣らし中とはいえ,くねくね道もそつなくこなしてくれる.そんなわけで,あっという間に出合橋のたもとにたどり着く.
大雨後のシニゴー線は,所々に大きな水たまりがあって,オートバイはすっかりドロドロになってしまった.この後は無事に尾鷲へ抜けて北上し,しっかり距離を稼いで帰宅できた.これで人馬ともに慣らしはほぼ完了に近い状態だ.こんなに梅雨明けが待ち遠しく感じるのはいつ以来だろう.
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