奈良県は十津川村,大字大野というところに幸運を運んでくれるヴィナスがいるという.国道168号線から下北山村方面へと国道425号線を東に行くと,すぐに人面岩が頭上に現われる.誰が考えたのか分からないが,ユニークで面白い.
ここはちょうど,清納の滝から流れてくる大野川が,国道425号線と並行して流れる芦廼瀬(あしのせ)川に合流する地点だ.国道の出合橋と歩道の大野出合橋というつり橋があって,その付近からヴィナスを見上げることができる.ここを通るときはヴィナスを見るために,ついついオートバイを停めてしまう.
しかし,晴れの日と曇りの日とで影の出来方が異なるようで,幸運を運んでくれるヴィナスの表情も若干違って見える.曇りの日の方が,ヴィナスはより微笑んでいるように見えるが,気のせいだろうか.
でも幸運かどうかは,自分で判断するもので,数年経ってみなければ分からない事かもしれない.それに,このヴィナスを前にしていること事体が幸運なのかもしれない.こんなとりとめのないことを考えながら,ヴィナスを背にして,オートバイを走らせるのだった.
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