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和歌山・奈良・三重の三県境に位置する北山川のほとりで一晩を過ごした.翌朝,寒さと尿意で目が覚めた.時刻はまだ6時前だ.テントの外へと出てみると,辺りは深い靄(もや)で覆われていた.
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河原へと降りてみると,北山川も靄で覆われていた.川も山もすべてが真っ白で,見えるのは河原の石ころだけだ.鳥のさえずりも始まる前で,辺りは白く,そして静寂に包まれた幻想的な世界だった.
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河原を散策していると,前方から河原の石が何かによって掘り起こされるような音が聞こえては,やがて止まった.音のした方へ行ってみると,正体は地元の方の軽トラックだった.何か作業をしていたが,タイミングが合わず,何をしていたのか聞きそびれてしまった.
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北山川付近では,去年と合わせて10回ほどキャンプしたが,天気予報が晴れであっても,北山川の湖畔は常に靄から一日が始まる.震えながら熱いコーヒーをすすっていると,靄は徐々に薄らいでいって,空がほのかに青みを帯び始めていく.
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朝食をとったり,ゆっくりしていると,靄は嘘のように消え去り,太陽の暖かな日差しが届く.そして,北山川には,瀞峡へ向かってウォータージェット船が走り出す.幻想的な世界から,もうすっかり "いつもの" 北山川になってしまうのだった.早朝の景色がまるで夢の事のように・・・.
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