熊野から七里御浜海岸を走り抜け,新宮そして那智勝浦と順調に紀伊半島を南下して,荒船海岸までやってきた.荒船海岸の入口には,去年と同様に夜間から明け方まで通行規制を知らせる看板とゲートがあった.
夕暮れ時の荒船海岸は,風が吹いてなくて,海がとても穏やかだった.そして,この時間帯は,海岸線に自分以外は誰もいないようだった.海がとてもきれいで,写真を撮りながら,車道の終点まで行ってみることにした.
空はすっかり冬模様で,日暮れ間近ということもあり,海岸線には哀愁が漂っていた.
海岸線には,たしか数件の民家が建っていたように思うが,民家はもう一軒しか残っていなかった.メリ丸という船の横に民家があったはずだが,跡形すらなくきれいに無くなっていた.メリ丸号もいずれは撤去されることになるだろう.
そして,今年も荒船海岸の素掘りの隧道を通り抜ける.隧道の背後が海になっていて,雰囲気がとてもいいので,お気に入りの場所のひとつだ.ここまで来ると.車道の終点はもうすぐそこだ.
終点までやってくると,太陽が山に隠れて,辺りは暗くなっていた.今度はこの先の海岸線を歩いてみよう.そして,終点には一本の木があるが,一体何の木だろうか.裸になった姿が一抹の寂しさを感じさせる.
さて,暗くなる前に宿へ向かうことにしよう.夕日を浴びながら,海岸線を走っていると,荒船海岸を象徴する海から鋭く突き出た岩礁が,夕日に照らされて美しかった.
荒船海岸の起点に戻ってくると,ちょうど太陽が山に沈むところだった.
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