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梅雨明けとなった8月最初の日,三重県大紀町の錦漁港へ立ち寄った.ここも典型的なリアス式海岸で,漁港からだと太平洋をほとんど見ることができない.
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この日は無風で,錦漁港には波風ひとつ立っていなかった.そして,まだ午前中なのに,暑い陽射しが,じりじりと容赦なく照り付けていた.長い雨から一転して,すっかり夏本番を迎えていた.
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この時期の紀伊半島の海岸線には,暑さからの逃げ場がない.それでも,悪夢のような梅雨がようやく明けてくれたので,錦の町を海岸線に沿って周遊してみることにした.
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海岸線は,2メートルほどの防波堤がずっと続いている.走りながらだと,残念ながら海を見ることができない.けれども,防波堤と道路を隔てて,ずらりと並んだ民家の前を並走することができる.
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民家の中には,古い家もあって,とても懐かしい感じのするものがあった.幼少の頃,夏休みになると決まって,祖母の家に泊まりに行っていたことを思い出した.祖母の家は,瓦屋根の木造で廊下や縁側のある,昭和を代表するような日本家屋だった.
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海岸の時計台は,正確に時を刻んでいたが,昭和時代のまま時が流れているような気がした.暑さとは裏腹に,交通量も人影も疎らで,静寂な雰囲気だった.
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錦漁港を後にして,山中海岸のワインディングロードを流していると,漁港で見た波止場を眼下に,海を見渡すことができた.錦は,絵に書いたような素敵な港町だった.
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