オートバイで旅して観たモノの記録

 Ôtobai de tabi site mita mono no kiroku.

英虞崎 -晩夏-

2022年10月08日 | 楯ヶ崎


 コロナ禍も3年目が過ぎようとしていて,誰しもがおなじだと思うけれど疲弊した感がないことはない.パワーが欲しい.ということで,夜明けの尾鷲港からひた走り,二木島湾の北端にある英虞崎,そして楯ヶ崎を目指すことにした.



 この日は9月末とは言え,連日のところ厳しい暑さが続ていて,早朝出発したものの楯ヶ崎遊歩道を歩くと大汗をかいてしまった.けれども無事に英虞崎の先端までたどり着くことができた.道中出会ったのは人ではなく鹿だけだった.前回訪れたときは3月だったから,ちょうど半年ぶりだ.



 半年振りの再訪とは言え,素晴らしい風景に感動を覚える.とりあえず,日陰になっている内湾の方に位置した千畳敷に腰掛けて朝食を取ることにした.朝から飲まず食わずだったので,コンビニ飯でも最高においしかった.



 英虞崎からは,いつも走っているR311を俯瞰して見ることができる.ついこの前,環水平アークを見た場所の甫母町も反対側から見ると,改めて気付くことが多い.高台にあるのは,おそらく小学校だろう.今度立ち寄ったら確認してみたいと思う.



 そして,甫母町のすこし南側に目を向ければ,今度は二木島町の町並みが見てとれる.町並みの上にコンクリートの法面が見える.R311だ.町並み,そして国道の背後にある紀伊半島の雄大な山並みが印象的だ.



 食事を終えたら,英虞崎の散策だ.英虞崎の柱状節理には石板が打ってあって,岡田信次氏による詩句が刻まれている.この柱状節理を両手で触れてみることで,英虞崎のパワーを勝手に頂いたことにした.



 背後を振り返ると,薄雲を通して朝日が煌々と輝いていた.そして,千畳敷から楯ヶ崎の頭が顔を覗かせていた.朝日を背にした楯ヶ崎の風景はどんなだろう.期待で胸が高鳴るのだった.

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