三重県は熊野市新鹿(あたしか)町.新鹿湾はリアス式海岸によって形成されており,とても波穏やかな砂浜だ.国道311号線で,新鹿湾を眺めながら快走することができる.この国道311号線は,熊野市から尾鷲市までの海岸線を繋いでいるが,西側に並走する熊野尾鷲道路という自動車専用道路があるため,交通量は極めて少ない.
そして,新鹿湾は周囲がすべて真っ白な砂浜で出来ているため,夏場は海水浴場になる.シーズンオフの11月末の新鹿ビーチには,誰一人としていなかった.それにしても,この真っ青な空ときれいな海水,そして常緑広葉樹林の山中海岸から成る景色は、とても11月末だとは思えないほどである.
奈良県の十津川村や和歌山県の北山村から,この熊野灘に面にした海岸線へやって来ると,気温もかなり違う.オートバイで山の中を走行する服装のままでいると,ここではちょっと暑いくらいだ.
そして,同じ紀伊半島でもこのあたりは,和歌山県の賑やかな海岸沿いと違って,とても静かだ.海岸線に沿って,小さな漁業や農業の町がいくつもあるが,道の駅やコンビニなどはない.
海岸線のスリリングなワインディングロードを真っ青な熊野灘を横目に走りつつ,疲れたら漁港やビーチで休憩を交えながら,素敵な風景を写真に撮る.新鹿湾は,そんな楽しみ方ができる冬でも暖かくて,夏のような景色に出会える場所だ.
* * * *
2020年11月13日
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます