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五歳児雪山に目覚める チビ登山第61座赤城山

2017年03月13日 | 登山


チビ太、冬山の魅力に目覚めちゃいました。ピッケルが欲しいといわれてさすがに引きましたが。

以下、5歳児が語った冬山のみりょく

『冬のお山は、遊ぶお山だね~!』

『あれ欲しい、雪をトンカチみたいのでぶったたくあれ(=ピッケル)』

『たくさん雪の道ですべったから、足の先っちょにトゲトゲのついたアイゼンほしい(=12本爪の厳冬期用アイゼン)』

『雪の屋根なんだね、こわしちゃえ!(雪庇を見て)』

『山頂の標識が、雪で隠れているよ!』

『山の上で食べるお蕎麦はおいしいけど、ミニサイズは足りないね』

『さんちょうの神社で大きくなったらティラノサウルスになれるようにお祈りしたよ。』

『白い海老さんがついてるよ(霧氷を見て)』

『雪合戦で、敵をぶったたきつぶそう!』

『ゆにこ~ん(つららをおでこに当てて)』

『湖がカチカチに凍っているよ』




コース状況/危険箇所等
駒ケ岳登山口からの登りは風の通り道で多くが凍結。アイゼンを効かせて歩けばOK。駒ケ岳からの稜線は雪が固まっていて良コンディション。黒檜山の南斜面はザラメになっており、4本爪の軽アイゼンでは難儀してなんどもスリップ。黒檜山からの下りは一部滑りやすい箇所あるも大体OK。踏まれた道より、踏み抜き覚悟でコース外を歩いたほうがよい箇所も多い。尻ソリは立ち木にぶつかって怪我するのでほどほどに。




この笑顔^^ 登山口からアイゼンつけて上り始めると、雪質がよくてテンションあがっちゃいます。


ヤッホー専門家の指南を受けたヤッホーの正しいポーズ


風の通り道となるようなコーナーは、多くが凍結していました。アイゼンをしっかり効かせてトラクションをかけるよう指導。


けっこうな急斜面ですが、ほぼコースタイムどおりで稜線まで。


稜線にでてきました。あまりの絶景に言葉を失います。


今日はいつもの岳友、そーま兄さんではなく、そーま姉さんw
山に一緒に登るとすぐ仲良しになれるよね♪


今日もリーダーはチビ太先生でした。追い抜くと怒るんです。


真っ白な雪原にはえるどこまでも青い空。これが見たかったんです。


写真は何も語りませんが、稜線上は強風でした。この後この風で山頂ラーメンができるか心配になりましたが、午後になると風は収まり始めます。


あの~看板雪で埋まっているんですけど~


稜線上を強風が吹き、雪庇を作ります。端は崩落の危険があるので、足跡があるところを歩くようにしっかり伝えます。


最初のピーク、駒ケ岳に到着。まだ行く先に大きな山が見え、そこがゴールです。ソーマ兄さんのお姉さんは雪山こわいこわいと言ってしました。チビ太はキャッキャ楽しんでいました。


ちょっとした下り斜面を見つけると、お尻で下れるのが雪山の楽しさ。(立ち木の多いところ、急斜面でやってはいけません。)


随所にこういった遊びがあるため、冬山はおもしろくてたまらんらしいです^^


そして、大人たちもほめてくれる。


駒ケ岳を目指し、楽しい稜線歩きは続く。


わざと誰かが踏み抜いた穴にズボっとはまって遊ぶ


『お~い、そっちに近づいちゃだめだぞ~』
庇にはつららが付いているので見たくなるのです。


まだまだゴールまで、ありますね。でも山頂が見えているから心理的には楽ちん。


雪庇がいたるところにあるので、勝手に先行しないよう、大声でリモートコントロール。


黒檜山への南側斜面はザラメ状に溶けて登りにくい。4本爪のアイゼンではうまくかからず滑ってしまうことしばしば。


悪路に苦しみつつ、黒檜山にゴール!絶景ポイントが60歩先にあるというので、そちらに移動して山頂前のランチ。


関東平野が一望できるこのスポットで、日本一おいしい赤いどん兵衛をいただきます。最高でした。


風もおさまってきました。もってきた尻ソリはここでお尻敷き物として役立ちました。


黒檜山大神。雪で鳥居が埋まっています。


山頂から5分ほどで、今度は谷川岳、武尊山が一望できる展望台があるというのズンズン行きます。


『わ~いわ~い!』^^
あそこで雪合戦しよう!


谷川武尊をバックに本気の雪合戦開始。


これがやりたかったんだそうです。


風の強い山頂北側には霧氷がありました!いわゆる海老の尻尾が風下に伸びています。


霧氷が見られたのも人生初。これを5歳で見られるのはうらやま。


あっそうだ。一応山頂で記念写真とっておこう。(遊びに夢中で忘れてました)
百名山ゲッツ!


だまし討ち~♪


父が下りで一度尻ソリを人柱で実験しますが、高速で滑落w
隣の尾根に落ちてしまいましたw。一同それを見て戦慄しソリをそっとしまいました。


お尻ソリでも十分スピードがでます。子供は軽いのでさほどですが、重量級の大人は制動がきかず、立ち木につっこみそうになります。ブレーキ用のピッケルが欲しくなりました。


下るにつれ道も滑りやすくなります。いっそコースを外れて雪を踏み抜くようなところを歩いたほうが滑らずに楽と最後にやっと気付きました。


くだりは本当にあっという間。


湖畔沿いの一般道を遊びながら戻ります。ヤッホーの伝道師。


『ゆにこ~ん^^』


大沼の湖面はカチカチに凍結。ワカサギ釣りをする人が大勢いました。


『わ~い!湖の上を歩くよ!』


たっぷり遊んだ雪山入門編。雪山楽しい、と覚えてもらってよかった。というか父子同時に冬山の楽しさを発見、だな。
帰り道スキーもやりたいといっていました。いや、我が家は登り専門で・・・


出発時刻/高度: 12:02 / 1364m
到着時刻/高度: 16:49 / 1361m
合計時間: 4時間46分
合計距離: 6.14km
最高点の標高: 1807m
最低点の標高: 1342m
累積標高(上り): 504m
累積標高(下り): 526m