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"It never gets easier, you just go faster."

チビ登山第62座 八ヶ岳スノーシュー登山

2017年03月26日 | 登山





四月の声も近くなり、雪山シーズンも終盤。初心者雪山としてよく紹介される
①入笠山②赤城山と来たら最後に控えるのはやはり③八ヶ岳(北横岳)ですよね。瑞牆山や日向山も候補に挙がりましたがやはり雪山の魅力に抗えず、4時起床5時20分出発で行ってまいりました。いつも朝の出発でチビ太を励ましてくれる嫁に感謝です。

早い時間に出発できたのでロープウェイの始発の時間前に北八ヶ岳に到着、4時にたたき起こされたチビ太も車の中で3時間爆睡していました。山レコなどを読んで偵察する限り、北横岳は軽アイゼンでも往復可能と書いてありましたが、現地情報で二日前に20cmの積雪があったらしく、係の人に10本爪アイゼン以上かスノーシューを強く勧められました。というわけで超初心者むけアイゼン(4本爪)の父子は迷わずスノーシューをレンタル、ロープウェイにのりました。

スノーシューは大正解、靴裏の爪だけでなく接地面積が大きいのが安定感につながります。標高も高く、新雪が多かったので雪も固くしまっており、トレースもしっかりついていたので危ない箇所はあまりありませんでした。そしてスノーシューなのでコース外外れて歩くこともしばしば。道の真ん中は一番滑りやすいので。

山頂往復はたったの4km、標高差も300m行きませんがこれだけの雪ですので歩きごたえはありますね。とはいえ帰りのロープウェイはもっと歩きたかったのでチビ太に『ロープウェイの帰りにキップ買ってないんだよ』と嘘ついて歩いて1時間半下りました。別に楽しかったからいいもんね。

山頂は360度の大パノラマですが気温はマイナス5℃、しかも強風!しかし腹を空かせた二人はしっかり赤いキツネうどんを食べたのでした。

これでたぶん2017年の雪山は終わり?と思います。ここ2か月のチビ登山で以下を確認しました。
1. 山登りはオールシーズンスポーツである。というか冬山燃える。
2. 冬山に通うと大体スキー場通るので、チビ太は『お兄さんになったらスキーやりたい』と言い始める。
3. 子供用のアイゼンで10本爪はサイズ23cmから。チビ太の靴はまだ21cm。さあどうする。
4. 来シーズンはスノーシュー購入しよう。必需品であることが分かった(笑)

とはいえ、冬山には危険がいっぱい。無理をせず好天の日のみに登山を楽しもうと思います。

それでは、フォトレポ開始!


北八ヶ岳ロ9時ロープウェイ駐車場に8時20分に到着。始発が9時ですから、早起きした甲斐がありました。自宅出発は5時20分。


もうね、ロープウェイ見るだけで期待に胸高まっちゃうらしいです。チビ太曰く。


楽チンして標高2200m地点へ。スノーシュー履いて出発だ!


スタートしてすぐの坪庭は、しっかり除雪されていて普段靴でも歩ける。




風が強いのがよくわかる枝の向き


整備された道はつまらん!道なき道を歩きます。


静謐な雪の森の中に入りました。


父子のおしゃべりタイムはじまる。


この先をぬけると、右手に南八ヶ岳の絶景がひろがるようになります。


急斜面ではありますが、スノーシューの足底の爪をしっかり食い込ませてあるけば、問題なし。今日はスノーシューで楽に登ることができました。


道端のコメツガなどの上に積もった雪をストックで払落し遊びながらゆっくり登ります。「木が育ちやすいようにお手伝いしてるの。」


見事なガニマタ(笑)
スノーシューは足の幅を狭くすると自分の足にひっかかって転倒しがちなので、ハの字歩行を覚えてもらいました。


よく山岳雑誌でみる北横岳ヒュッテに到着!ここまで50分くらいかな。冬季休業中でした。


ヒュッテから頂上までは結構な急こう配。急登を終えると気持ちのよい稜線に出ます。稜線の上の木々は風にふかれて横方向に枝が伸びています。


空が近くなってきたら頂上は近いよね。


振り返ると、南八ヶ岳の主峰が


北岳、甲斐駒ケ岳、仙丈岳、そして一か月前に登った入笠山も見えます。


百名山ゲットしました!バックにはもう一つの百名山、蓼科山。
(正確には日本百名山は北ではなく南八ヶ岳をさすらしい)


山頂うどん屋さん開店です。今日は赤いキツネ。


山頂の気温はマイナス5度、そして風もありました。手袋をとって火をおこしているとあっという間に手先の感覚がなくなります。


お腹もいっぱいになったし、下山しますか。


下りはスノーシューなので速いですよ。


この時間になると暖かくなり雪も少しだけ溶けだしたので、南に面した急斜面は気を付ける必要がありました。それ以外の箇所は固くしまった新雪でしたのでとても良いトラクションがかかりました。


坪庭を見下ろせるところまで降りてきました。


坪庭。歩いている人が見えます。


チビ太には「トレース」「ラッセル」「ツボ脚」という山岳用語を教えました。


終盤になるとどんどんコース外へ


特にラッセルが気に入ったようです。


そしてお尻すべりができるところは貪欲にお尻滑り台を敢行。


ロープウェイ乗り場まで降りてきました。チビ太には『帰りのロープウェイの切符買ってないんだよね~』と嘘をつき、1時間30分かけて歩いて下山することにしました。ロープウェイで下山なんてもったいない!!


10分間隔でロープウェイが行き交うので、そのたびに手を振っていました。


見事なつららがたくさんあったので、ポキっと折ってはアイスキャンディー代わりに。


途中まで降りてくるとこのようにゲレンデと併走するようになります。5歳くらいの小さい子がボーゲンで降りて行きました。チビ太はすっかりスキーやりたくなったようです。


ロープウェイに向かって懸命に手をふります。この回はガン無視されました。


どこかに尻ソリができる区間があるかと思って探しましたが、あまり適した斜面はありませんでした。その代り、南八ヶ岳の素晴らしい眺望が。


無事下山し、帰宅の途につきます。途中広大な畑の向こうに八ヶ岳連峰が広がる絶景スポットが!農道に車をとめてかけっこします。


『おとうさん、また夏になったら八ヶ岳登ろうね』と言われました。


これだけ広くて気持ちいいと走りたくなっちゃうね


清里の清泉寮まで一般道をはしり、超濃厚ソフトクリームのご褒美を買います。チビ太が甘いものがあまり得意ではないのですが、登山の後のソフトクリームには目がありません。


2個買いたい所を我慢して、半分こ♪
楽しかったらしく、この後のドライブ3時間ずっと起きていました。

出発時刻/高度: 09:36 / 2220m
到着時刻/高度: 14:16 / 1760m
合計時間: 4時間39分
合計距離: 6.63km
最高点の標高: 2455m
最低点の標高: 1760m
累積標高(上り): 290m
累積標高(下り): 708m