父が入院している病院は、癌を専門に扱う病院である。だから、見渡せば癌患者…って事だ。
おかげで、化学療法が良い方向に向かっているらしく、血液を調べる限りではまんざらでもないとの話だ。まぁ、専門だけあって、研究に基づいた治療がいち早く受けられるのは良い事でもあるし、そうなんだろうと思う。
で、安心していたのだが、父を見舞った妹から聞いた話で急に不安になった。
病院で出される食事が食べられないので、売店でコンビニおにぎりを買って食べているというのだ。食事の臭いに苦しむワケで、これも抗ガン剤の副作用とは本人も家族も聞いている。健康な人なら、余程の事が無い限り苦しむ事の無いような事だが、毒をもって毒を制す…と言うかなりハイパーな治療を受けている患者には耐え難い事になっている。普通に調理してある美味しそうな食事が、その臭いで食べられないのだ。
ならば、そうした患者向けの食事が提供されて然るべきと考えるのは、患者のわがままなんだろうか? 食事は何を食べても構わないと言う事なので、そうした一般的な食事が提供されているのだと思うのだが、現実に「食べられない」事に対するケアは専門の病院にもかかわらず、「無い」って事なのか?
何も、豪華な食事を出せと言っているのではない。少しでも患者に合わせた食事を用意出来ないのか? と言う事である。専門的で少なくとも町医者よりは高度な治療を受けられる恩恵と引き替えに、患者自ら売店でコンビニおにぎりを買って食事としなければならないと言うのが専門病院という事なんだろうか?
病院に入院している以上、食事も含めてが「治療」だと考えているのだが、このままではあまり栄養的によろしくない事になりそうだと、少し心配になってきた。
とはいえ、患者それぞれに合わせたメニューを用意するのも実に大変だと思う。好みもあれば好き嫌いもあるわけだし、そんなのいちいち聞いてられないってのも確かだ。でも、この病気の患者はこうした副作用が出る事は判っているワケで、それに対する策を講じないってのも、なんだか妙な話だと思うのだ。一律にカロリーだけ計算してメニューを考えるだけが病院食ではあるまい。患者の容態に合わせて効果的に栄養を取る方法は何も点滴だけの話ではないワケだし、臭いから来る嘔吐感に悩まされている患者向けのメニューぐらい研究していても良さそうな話だと思うんだけどなぁ。
そんなワケで、家族が極力臭いの少なく、かつ、栄養価の高い食材なり食品を探すハメになってしまった。味覚は副作用でだいぶ鈍っているので、まぁあまり気にしなくても良いが、臭いに関してはほとんど判らない物を探さねばなるまい。コンビニのおにぎりが臭いが全く無いワケでも無いのに、本人がチョイスしていると言う事は「それ以外にめぼしい物も無かった…」って事なのかどうなのか? ゼリー状の栄養食品なんかも最近ではポピュラーになってきていて、そこそこの栄養は取れるので、この辺から攻めてみるのも手かな。実際、差し入れのフルーツ・ゼリーなんかは選んで食べているらしいし。
でも、そんなのが食事じゃなぁ…。困った副作用だなぁ…全く…
おかげで、化学療法が良い方向に向かっているらしく、血液を調べる限りではまんざらでもないとの話だ。まぁ、専門だけあって、研究に基づいた治療がいち早く受けられるのは良い事でもあるし、そうなんだろうと思う。
で、安心していたのだが、父を見舞った妹から聞いた話で急に不安になった。
病院で出される食事が食べられないので、売店でコンビニおにぎりを買って食べているというのだ。食事の臭いに苦しむワケで、これも抗ガン剤の副作用とは本人も家族も聞いている。健康な人なら、余程の事が無い限り苦しむ事の無いような事だが、毒をもって毒を制す…と言うかなりハイパーな治療を受けている患者には耐え難い事になっている。普通に調理してある美味しそうな食事が、その臭いで食べられないのだ。
ならば、そうした患者向けの食事が提供されて然るべきと考えるのは、患者のわがままなんだろうか? 食事は何を食べても構わないと言う事なので、そうした一般的な食事が提供されているのだと思うのだが、現実に「食べられない」事に対するケアは専門の病院にもかかわらず、「無い」って事なのか?
何も、豪華な食事を出せと言っているのではない。少しでも患者に合わせた食事を用意出来ないのか? と言う事である。専門的で少なくとも町医者よりは高度な治療を受けられる恩恵と引き替えに、患者自ら売店でコンビニおにぎりを買って食事としなければならないと言うのが専門病院という事なんだろうか?
病院に入院している以上、食事も含めてが「治療」だと考えているのだが、このままではあまり栄養的によろしくない事になりそうだと、少し心配になってきた。
とはいえ、患者それぞれに合わせたメニューを用意するのも実に大変だと思う。好みもあれば好き嫌いもあるわけだし、そんなのいちいち聞いてられないってのも確かだ。でも、この病気の患者はこうした副作用が出る事は判っているワケで、それに対する策を講じないってのも、なんだか妙な話だと思うのだ。一律にカロリーだけ計算してメニューを考えるだけが病院食ではあるまい。患者の容態に合わせて効果的に栄養を取る方法は何も点滴だけの話ではないワケだし、臭いから来る嘔吐感に悩まされている患者向けのメニューぐらい研究していても良さそうな話だと思うんだけどなぁ。
そんなワケで、家族が極力臭いの少なく、かつ、栄養価の高い食材なり食品を探すハメになってしまった。味覚は副作用でだいぶ鈍っているので、まぁあまり気にしなくても良いが、臭いに関してはほとんど判らない物を探さねばなるまい。コンビニのおにぎりが臭いが全く無いワケでも無いのに、本人がチョイスしていると言う事は「それ以外にめぼしい物も無かった…」って事なのかどうなのか? ゼリー状の栄養食品なんかも最近ではポピュラーになってきていて、そこそこの栄養は取れるので、この辺から攻めてみるのも手かな。実際、差し入れのフルーツ・ゼリーなんかは選んで食べているらしいし。
でも、そんなのが食事じゃなぁ…。困った副作用だなぁ…全く…