地元にある新江ノ島水族館。ここの看板スターでもあったミナミゾウアザラシの「みなぞう」が亡くなった。
アザラシとは言え、重量は2トンを越える海獣ではあるが、なんとも愛くるしい表情としぐさは、大きさと相まってまさに「看板スター」そのものだった。
と、言っても、リニューアルする前にしか見ていないので、ここ最近はWebとかTVでしか見ていなかったのだけれど、彼は2代目だったと思う。
幼少の頃に「マリンランド」で良く見たのは先代のミナミゾウアザラシで、これもデカカッタ…。「大吉」の名に相応しくデカイ。係りの人が餌をあげるのを覚えているが、そのままデーンっ! っとのけぞるのをやめたら危ないどころじゃじゃないだろうなぁ…と、子供ながらに思っていた。
いい加減、こっちも大人になると、古びた水族館には足を運ばなくなる。なんだかとても高い入場料に見合うものじゃない…って感じが先にたってしまった事もあって、巨大なゾウアザラシの事など忘れてしまった。
ふいに、ゾウアザラシを思い出させるきっかけが途中あった。日本の反対側よりまだ遠い、フォークランド諸島を舞台にイギリスとアルゼンチンが対峙した「フォークランド(マルビナス)紛争」である。
近代兵器の実証とも言われるほど激化した戦闘が繰り広げられた海域こそ、ミナミゾウアザラシの生息地に他ならない。ちょっと先まで行けば、そこはもう南極なところ。貴重な野生生物を危惧するニュースを目にしたのである。
まぁ、TVで観ても、岩礁に乗り上げてぐんにょりしている彼らの姿くらいしか見られないのだけれど、
「あー。江ノ島にもいたっけなぁ…コイツ。」
とは思い出せた。実際には先代が亡くなってだいぶ経っていて、この時にはいなかったんだけれどね。
中学生の頃にはすでにいなかったと思う。藤沢市の教員向けのプログラムだかなんだかに紛れて、部活の顧問と一緒にちょろっと水族館の内側を見られた時があったのだが、巨大な海獣を見た覚えが無い。まぁこの時は海獣と言っても「イルカ」の話がメインで、イルカ用の人工乳なんか飲まされたっけ。
思い出したのは良いけれど、やっぱり寂れちゃった感じの否めない水族館に足は向かなかった。クラゲの飼育展示で評判になったのは知っていたが、それもニュースで見たかぎり。
大きなリニューアルが行われると共に、水族館の内側を教えてくれるWebページがあったなんて事を知ったのは3年だか2年前くらいだったのかなぁ。まぁ、昨年の4月に無事にリニューアルされて、それまでの感じとは全く違う観光スポットに生まれ変わった。見ていてタイクツな水族館は既に無く、何度でも足を運びたい水族館になったのである。
みなぞうも当然、ここのシンボルであっただけに、オープン当初の中継ではひっぱりだこだったのを覚えている。餌の入ったバケツを器用に抱え、係りの人の言う事をちゃんと聞く巨大な海獣。そんなのが江ノ島にいるってだけで、なんだか誇らしげな気分にもなってしまう。
11年の飼育だったそうだが、具合が悪そうだ…と言う話も聞こえなかっただけに、とても残念だ。大きな看板を失って、水族館の中の人達はもっと残念だろうと思う。
小さい頃に見た「大吉」にしても、新たなシンボルとして頑張っていた「みなぞう」にしても、1度見た者は、その姿を忘れない。それだけのインパクトのある生き物を間近に見られる事は貴重でもあるし、人間と一緒に地球に住んでいる事を知るのも実に貴重なこと。
エンターテイメントに走りがちなだけでなく、「知る」と言う事に特化した施設でもあるだろう水族館に生まれ変わっただけに、残念は尽きないけれど、中の人は頑張って欲しい。
鴨川シーワールドを見て来たついでに、近々年間パスを買って覗きに行こうと考えていただけに、寂しいねぇ…。
アザラシとは言え、重量は2トンを越える海獣ではあるが、なんとも愛くるしい表情としぐさは、大きさと相まってまさに「看板スター」そのものだった。
と、言っても、リニューアルする前にしか見ていないので、ここ最近はWebとかTVでしか見ていなかったのだけれど、彼は2代目だったと思う。
幼少の頃に「マリンランド」で良く見たのは先代のミナミゾウアザラシで、これもデカカッタ…。「大吉」の名に相応しくデカイ。係りの人が餌をあげるのを覚えているが、そのままデーンっ! っとのけぞるのをやめたら危ないどころじゃじゃないだろうなぁ…と、子供ながらに思っていた。
いい加減、こっちも大人になると、古びた水族館には足を運ばなくなる。なんだかとても高い入場料に見合うものじゃない…って感じが先にたってしまった事もあって、巨大なゾウアザラシの事など忘れてしまった。
ふいに、ゾウアザラシを思い出させるきっかけが途中あった。日本の反対側よりまだ遠い、フォークランド諸島を舞台にイギリスとアルゼンチンが対峙した「フォークランド(マルビナス)紛争」である。
近代兵器の実証とも言われるほど激化した戦闘が繰り広げられた海域こそ、ミナミゾウアザラシの生息地に他ならない。ちょっと先まで行けば、そこはもう南極なところ。貴重な野生生物を危惧するニュースを目にしたのである。
まぁ、TVで観ても、岩礁に乗り上げてぐんにょりしている彼らの姿くらいしか見られないのだけれど、
「あー。江ノ島にもいたっけなぁ…コイツ。」
とは思い出せた。実際には先代が亡くなってだいぶ経っていて、この時にはいなかったんだけれどね。
中学生の頃にはすでにいなかったと思う。藤沢市の教員向けのプログラムだかなんだかに紛れて、部活の顧問と一緒にちょろっと水族館の内側を見られた時があったのだが、巨大な海獣を見た覚えが無い。まぁこの時は海獣と言っても「イルカ」の話がメインで、イルカ用の人工乳なんか飲まされたっけ。
思い出したのは良いけれど、やっぱり寂れちゃった感じの否めない水族館に足は向かなかった。クラゲの飼育展示で評判になったのは知っていたが、それもニュースで見たかぎり。
大きなリニューアルが行われると共に、水族館の内側を教えてくれるWebページがあったなんて事を知ったのは3年だか2年前くらいだったのかなぁ。まぁ、昨年の4月に無事にリニューアルされて、それまでの感じとは全く違う観光スポットに生まれ変わった。見ていてタイクツな水族館は既に無く、何度でも足を運びたい水族館になったのである。
みなぞうも当然、ここのシンボルであっただけに、オープン当初の中継ではひっぱりだこだったのを覚えている。餌の入ったバケツを器用に抱え、係りの人の言う事をちゃんと聞く巨大な海獣。そんなのが江ノ島にいるってだけで、なんだか誇らしげな気分にもなってしまう。
11年の飼育だったそうだが、具合が悪そうだ…と言う話も聞こえなかっただけに、とても残念だ。大きな看板を失って、水族館の中の人達はもっと残念だろうと思う。
小さい頃に見た「大吉」にしても、新たなシンボルとして頑張っていた「みなぞう」にしても、1度見た者は、その姿を忘れない。それだけのインパクトのある生き物を間近に見られる事は貴重でもあるし、人間と一緒に地球に住んでいる事を知るのも実に貴重なこと。
エンターテイメントに走りがちなだけでなく、「知る」と言う事に特化した施設でもあるだろう水族館に生まれ変わっただけに、残念は尽きないけれど、中の人は頑張って欲しい。
鴨川シーワールドを見て来たついでに、近々年間パスを買って覗きに行こうと考えていただけに、寂しいねぇ…。