「…おせちトラブルを詳しくティーチしなさい…ミィーに。」
「…ハイ…。」
先日、せくすぃーで、きゅぅーとな姿で連絡をくれたコロラドのおねぇちゃんからまた連絡が…。
今日は普通にセーター着てるな…。
あっちの新聞でもおせち問題が報じられたらしい…。と、言うか…このおねぇちゃんは普通に日本の新聞を読めるので、ネットで読めばそれなりに知っているハズなのだが…。
てなワケで…一応は説明をしたんだが、「おせち」ってモノがなんたるかが理解に乏しいので…
「クリスマスとかサンクスギビングで、ターキー(七面鳥)食べるだろ?」
「食べるよ。美味しいよ。」
「でまぁ、今年は忙しいから、ホームメイドじゃなくて、立派な丸焼きを買ってくるとしよう…」
「あーはー。」
「で、届いたのが、ロッテンな小さいチキンだったらどーするよ?」
例えはおかしいかもしれないが…まぁ間違ってもいないだろう…。
「…近所で10ゲイジ借りてくる…トリプルオーとかダブルオーは自分で買って詰める…」
…近所から一番口径のデカイ散弾銃を借りてくる…当たったら、ひでぇ死に方する様な弾は自分で買って詰め、乗り込んでブチ殺す…って意味だと思う…。
「だろ? オーディナリーな食事とは違う、トラディショナルでスペシャルなソウル・フードなんだよ、おせちは。それがロッテンでクオリティがビッグにロスだったら、ニューイヤーなのにファミリーでソーサッドネスなワケだよ…。ジス イヤーはディープにブルーなんだぜ? フォーリン ダークサイドよ?」
…大まかに間違ってもいないと思う…。
「…ナショナル・ガードからブラッドレイ借りてくるかもしれない…それは…」
…州兵から歩兵戦闘車を借りて…って、ツーソンで惨劇があったばかりなのに、なんて不謹慎な事を…。彼女は予備役で州兵してたりするから、運転も操作も出来るだけに恐ろしい…。
まぁ、そうしたトコロの琴線に触れる問題だって事は伝わったかと思う…。
「おじたん。は食べたか?」
「マザーが作ったのは食べたが、ロッテンなおせちは買ってないよ」
「あめいじんぐ!」
「な、なんで? 何が?」
「ゆあ まざー!」
…ショップメイドか、ファクトリーメイドじゃないと作られない類の料理と思っていたのか、ウチの母が作っていた事に驚いていた。本来はホームメイドで、和食を作れる人なら、頑張って、時間を掛ければ出来ない料理じゃ無い事を教える…。食材が揃えば、コロラドでも同じモノは作れるし、出来合の食材を添えればもっと簡単に作れる事も…。
「あーでもメリッサは食べられないな…アバロン(あわび)とターバンシェル(さざえ)が入っていたりする。」
「あうち…なんでそんなモノ入れる?」
「意味があって、縁起を担いだりするんだ。ラッキーとかハッピーとかロングライフをインバイトなホープなんだよ。」
「入ってないのは無いの?」
「安いのは入ってないけど、トラディショナルなおせちじゃなくなるね。」
日本でデートした時、伊豆へ遊びに行ったのだが、海鮮BBQを食べる事になり、さざえの壺焼きをおじたん。は頼んで焼いたんだ。メリッサは『でっかいトゲトゲスネイル』と呼んで気味悪がり、食べる事を信じなかったのだが、程よく焼けたのをくるくるっと引っ張り出し、くるくるした肝からぺろって…食べたら、気絶しちゃったんだよねぇ…。以後、半年ほど口きいて貰えなかったが…。
ま、そうした習慣が無いと、さざえの壺焼きはホラーだったと思う。それよりも、あわびの焼ける様がうにうにして気が狂いそうだったのがショックだったそうで、隣の席のファミリーがそれを食べていた。
とまぁ…おせち問題を解説したんだが、グルーポンはあっちが本場でもあるので、そっちじゃどうなのか尋ねたら…
「やってる人が身近にいないので、あまりよく判らない…」
のだそうな…。クーポンビジネス自体、うじゃうじゃあって、買ってサクセスな人もいれば、シット! な人もいたりするらしいけれど、雑誌や新聞では警鐘も書かれており、読めばやらないんじゃないかと…。
「安くても、欲しく無いのは買わないワよ。」
「そりゃそうだよね…。」
至極真っ当な答えだったので、ちょっと意外だったが、アメリカでは消費者団体が意外なパワーを持っていて、警鐘とか警告をあらゆる商品に対して出していたりする。トヨタのレクサスで有名になった「コンシューマー・リポート」などがそれにあたり、車の安全性だけじゃなく、こうしたサービスにも調査取材して、忌憚のない記事を書いていたりするんである。
そうであっても、リーマン・ショックの元になった住宅ローンの崩壊なんてのがあったのも記憶に新しいので、微妙な気もするが、日本のそれとは比較にならない活動をしているのである。
他にもいろいろと尋ねたが…彼女じゃ判らない部分があるので、調べておいてもらう事にした…。
「あのさ、なんでターキーなの?」
「ターキーだからよ…」
「そうじゃなくて、ターキーだけど、チキンじゃダメなの?」
「ダメ。ターキーなの。」
クリスマス、サンクスギビングには必ずターキーなのである。日本じゃチキンだが、元々はそうした習慣は無く、業界が勝手にし向けたからチキンだと思うのだが、アメリカでは大抵、どこへ行ってもターキーなのである…。
「大統領が許すのよ。ターキーを。」
んあー。見た事あるな…。でも、晩には食っちまうのに、何を許すのか理解出来ん…。
クリスマスは別として、感謝祭は五穀豊穣の感謝と似ていると聞いた覚えがあるので、そうしたトコロから生まれた慣習なんだと思うが…。
「ターキーを食べたのよ…だからターキーなの。チキンじゃダメよ…」
そもそもの始まりがターキーだと言っているが、そこにチキンはいなかったのだろうか?
「そうね…チキンだったらチキンになってると思うわ。でも、ターキーよ。」
…なんだかとてもアヤシイ話だが…幾度か食べているけれど、チキンの方がジューシーで良いと思う。ターキーはチキンよりデカイし、のどがびよんよん…していて、それこそ気持ち悪い…。ぱさぱさと言うか…もそもそ…な食感と、それにベリーソースを塗って食べるのも信じられなかったが…しっかりとローストしたのに塩コショウとかバジルソースなら、そこそこ美味しく食べる事も出来た。
「じゃあやっぱりチキンが届いちゃ怒るんだね?」
「そうね。しかもロッテンだったらアパッチで飛んでいくかも…」
「よしなね…。『怒りのコロラド』なんて映画が出来て、全米が怒った…とか日本でやるから…」
あっちの人は、マジでそうした事に成りうるから…。道ばたに歩兵戦闘車とかフツー停まっていて、周囲500mに誰もいなかったりするし、拾って帰る人がいたらどーすんだか…。動かすだけなら簡単に動くって言ってたし。
と、まぁそんな感じで、くだんの件はアメリカでも一部じゃ話題にはなっているみたいだけれど、クーポンで安く買える意味を理解している人は、そうそう失敗はしてもいないとも言っていたので、理解しないとやはりダメって事なんだろう。マーケティングだとも言われており、その辺はあまり理解が進んでいないが、安易に利用してしまうと、安さに吊られて個人情報を得体の知れない連中に渡しているだけになってしまう。
その辺が、今回の問題でどう理解が進むのか? 興味は尽きないけれどね…。
「…ハイ…。」
先日、せくすぃーで、きゅぅーとな姿で連絡をくれたコロラドのおねぇちゃんからまた連絡が…。
今日は普通にセーター着てるな…。
あっちの新聞でもおせち問題が報じられたらしい…。と、言うか…このおねぇちゃんは普通に日本の新聞を読めるので、ネットで読めばそれなりに知っているハズなのだが…。
てなワケで…一応は説明をしたんだが、「おせち」ってモノがなんたるかが理解に乏しいので…
「クリスマスとかサンクスギビングで、ターキー(七面鳥)食べるだろ?」
「食べるよ。美味しいよ。」
「でまぁ、今年は忙しいから、ホームメイドじゃなくて、立派な丸焼きを買ってくるとしよう…」
「あーはー。」
「で、届いたのが、ロッテンな小さいチキンだったらどーするよ?」
例えはおかしいかもしれないが…まぁ間違ってもいないだろう…。
「…近所で10ゲイジ借りてくる…トリプルオーとかダブルオーは自分で買って詰める…」
…近所から一番口径のデカイ散弾銃を借りてくる…当たったら、ひでぇ死に方する様な弾は自分で買って詰め、乗り込んでブチ殺す…って意味だと思う…。
「だろ? オーディナリーな食事とは違う、トラディショナルでスペシャルなソウル・フードなんだよ、おせちは。それがロッテンでクオリティがビッグにロスだったら、ニューイヤーなのにファミリーでソーサッドネスなワケだよ…。ジス イヤーはディープにブルーなんだぜ? フォーリン ダークサイドよ?」
…大まかに間違ってもいないと思う…。
「…ナショナル・ガードからブラッドレイ借りてくるかもしれない…それは…」
…州兵から歩兵戦闘車を借りて…って、ツーソンで惨劇があったばかりなのに、なんて不謹慎な事を…。彼女は予備役で州兵してたりするから、運転も操作も出来るだけに恐ろしい…。
まぁ、そうしたトコロの琴線に触れる問題だって事は伝わったかと思う…。
「おじたん。は食べたか?」
「マザーが作ったのは食べたが、ロッテンなおせちは買ってないよ」
「あめいじんぐ!」
「な、なんで? 何が?」
「ゆあ まざー!」
…ショップメイドか、ファクトリーメイドじゃないと作られない類の料理と思っていたのか、ウチの母が作っていた事に驚いていた。本来はホームメイドで、和食を作れる人なら、頑張って、時間を掛ければ出来ない料理じゃ無い事を教える…。食材が揃えば、コロラドでも同じモノは作れるし、出来合の食材を添えればもっと簡単に作れる事も…。
「あーでもメリッサは食べられないな…アバロン(あわび)とターバンシェル(さざえ)が入っていたりする。」
「あうち…なんでそんなモノ入れる?」
「意味があって、縁起を担いだりするんだ。ラッキーとかハッピーとかロングライフをインバイトなホープなんだよ。」
「入ってないのは無いの?」
「安いのは入ってないけど、トラディショナルなおせちじゃなくなるね。」
日本でデートした時、伊豆へ遊びに行ったのだが、海鮮BBQを食べる事になり、さざえの壺焼きをおじたん。は頼んで焼いたんだ。メリッサは『でっかいトゲトゲスネイル』と呼んで気味悪がり、食べる事を信じなかったのだが、程よく焼けたのをくるくるっと引っ張り出し、くるくるした肝からぺろって…食べたら、気絶しちゃったんだよねぇ…。以後、半年ほど口きいて貰えなかったが…。
ま、そうした習慣が無いと、さざえの壺焼きはホラーだったと思う。それよりも、あわびの焼ける様がうにうにして気が狂いそうだったのがショックだったそうで、隣の席のファミリーがそれを食べていた。
とまぁ…おせち問題を解説したんだが、グルーポンはあっちが本場でもあるので、そっちじゃどうなのか尋ねたら…
「やってる人が身近にいないので、あまりよく判らない…」
のだそうな…。クーポンビジネス自体、うじゃうじゃあって、買ってサクセスな人もいれば、シット! な人もいたりするらしいけれど、雑誌や新聞では警鐘も書かれており、読めばやらないんじゃないかと…。
「安くても、欲しく無いのは買わないワよ。」
「そりゃそうだよね…。」
至極真っ当な答えだったので、ちょっと意外だったが、アメリカでは消費者団体が意外なパワーを持っていて、警鐘とか警告をあらゆる商品に対して出していたりする。トヨタのレクサスで有名になった「コンシューマー・リポート」などがそれにあたり、車の安全性だけじゃなく、こうしたサービスにも調査取材して、忌憚のない記事を書いていたりするんである。
そうであっても、リーマン・ショックの元になった住宅ローンの崩壊なんてのがあったのも記憶に新しいので、微妙な気もするが、日本のそれとは比較にならない活動をしているのである。
他にもいろいろと尋ねたが…彼女じゃ判らない部分があるので、調べておいてもらう事にした…。
「あのさ、なんでターキーなの?」
「ターキーだからよ…」
「そうじゃなくて、ターキーだけど、チキンじゃダメなの?」
「ダメ。ターキーなの。」
クリスマス、サンクスギビングには必ずターキーなのである。日本じゃチキンだが、元々はそうした習慣は無く、業界が勝手にし向けたからチキンだと思うのだが、アメリカでは大抵、どこへ行ってもターキーなのである…。
「大統領が許すのよ。ターキーを。」
んあー。見た事あるな…。でも、晩には食っちまうのに、何を許すのか理解出来ん…。
クリスマスは別として、感謝祭は五穀豊穣の感謝と似ていると聞いた覚えがあるので、そうしたトコロから生まれた慣習なんだと思うが…。
「ターキーを食べたのよ…だからターキーなの。チキンじゃダメよ…」
そもそもの始まりがターキーだと言っているが、そこにチキンはいなかったのだろうか?
「そうね…チキンだったらチキンになってると思うわ。でも、ターキーよ。」
…なんだかとてもアヤシイ話だが…幾度か食べているけれど、チキンの方がジューシーで良いと思う。ターキーはチキンよりデカイし、のどがびよんよん…していて、それこそ気持ち悪い…。ぱさぱさと言うか…もそもそ…な食感と、それにベリーソースを塗って食べるのも信じられなかったが…しっかりとローストしたのに塩コショウとかバジルソースなら、そこそこ美味しく食べる事も出来た。
「じゃあやっぱりチキンが届いちゃ怒るんだね?」
「そうね。しかもロッテンだったらアパッチで飛んでいくかも…」
「よしなね…。『怒りのコロラド』なんて映画が出来て、全米が怒った…とか日本でやるから…」
あっちの人は、マジでそうした事に成りうるから…。道ばたに歩兵戦闘車とかフツー停まっていて、周囲500mに誰もいなかったりするし、拾って帰る人がいたらどーすんだか…。動かすだけなら簡単に動くって言ってたし。
と、まぁそんな感じで、くだんの件はアメリカでも一部じゃ話題にはなっているみたいだけれど、クーポンで安く買える意味を理解している人は、そうそう失敗はしてもいないとも言っていたので、理解しないとやはりダメって事なんだろう。マーケティングだとも言われており、その辺はあまり理解が進んでいないが、安易に利用してしまうと、安さに吊られて個人情報を得体の知れない連中に渡しているだけになってしまう。
その辺が、今回の問題でどう理解が進むのか? 興味は尽きないけれどね…。