「なぁ、日本のおばあちゃんて、何で頭紫にするかなぁ?」
…唐突にそんな事言われても困るが…そう問いかける彼女はアメリカ人で、少なからずアメリカにもそうしたカラーでおしゃれを装う「おばあちゃん」はいるのだそうな…。
白髪が増えるだのなんだの、経年劣化してきたのを隠すって事もあるんだと思うが、新鮮な黒髪だとこれはこれで違和感が強烈に漂ったりする…。
「んあー。あれはフェイクだと判るしねぇ…そうじゃなく、相応の色に染めるならまだしも…」
「…むらさき! って、どーしたのよ?」
あれはあれで、そういう世代のトレンドなのではとも考えたが…そうでもないらしい…。
アメリカじゃそのへんどうなのか尋ねてみると…髪の色がそもそもまちまちなので、あまり気にしていない風な感じはあるという。まれに、強烈な色で染める人も見掛けるが、絶対数は多くないらしい。むしろ、量的な変化を気にし、ウィッグなどは多用されているのではないかと…。
日本じゃ、ウィッグもそうだが、何故だか紫な色に軽く染めている方が多く見られたりする…。まぁ、実際に探してみると、そう多くいるワケでもない事が判るが、見付けるのは難しくない程度には存在する…。
一応、高貴な色として古来から重用されてもいる色だから、そうしたあたりにあやかりたいのかもしれないが…。
「赤とかオレンジとか、イエローなんかはいないでしょ?」
元々、日本人と言うか、この系統の民族にはそうした髪の色はほとんどいない…。
「なんで、パープル? どこからパープル?」
そう問われると…かなり突拍子も無い髪色だ…。詳しく知らないが、自然な髪色として存在しない色なのかも知れない…。グリーンなんてのもそうだと思う…。青も聞かないしな…。
そう言う彼女も、まだ若いのに日本じゃ白髪な感じにシルバーっぽい。元々はグレーだった言い、子供の頃写真を見ると、確かに今より濃い髪色をしている…。
「子供の時に薬飲んだら、髪色変わったんだよ。ひいばあちゃんも同じ様な色だったから、遺伝かもしれないけど。」
北欧系の血が流れているそうだから、それはそれで引き継がれてもいるんだろう。また、薬飲んだら一気に変わったわけではなくて、徐々に変わったみたいだけれど、そうした事は確かにある。幼少の頃、そうした変化の過渡期にある子がクラスにいて、いじめられてもいた。
そうした変化とも違い、半ば故意に「むらさき」もしくは「むらさきがかった…」という髪色にすると言うのは、いったいどうした事から来たのか?
…まぁ、何色にしても構わないのだけれど、誰も何とも言わないが、正直、ファッションとも思えないほど似合わない感じの人までパープルヘッドが横行していたりするのではなかろうか…。他の色で試した結果、一番落ち着くのが「むらさき」なのだろうか…? 普通に「不自然」とか言う発想は無かったのだろうか? 洋装にも和装にも合いますよ…とか騙されてんじゃないのだろうか…。
「アンタ、何色にしたい?」
次に会ったら、無理矢理美容室とか連れ込まれて、勝手に変な色に染められそうで怖い…。
「うーん…頭の毛にそれほど未練も無いから、白髪交じりで全然構わないんだけれど…」
むしろ、ひげが白髪化しているので、その方がマッチすると思うのだが…。
「むらさきにしなさいよ。ねぇ。むらさきでいいじゃん。むらさき。」
頭もひげも紫にして、小粋な老人を目指せと言う…。そんなヤツいねぇーだろ…。
「おじいちゃんはむらさきにしないねぇ? なんで?」
確かに、言われると「おばあちゃん」だけがパープルヘッドな場合が多い。「おじいちゃん」でそうした方を見た記憶がほとんどない…。
「はっ! おじいちゃんは床屋サン。おばあちゃんはサロン…。サロンの陰謀じゃないの?!」
おお。クソ寒いコロラドにいるだけあって、冴えてるな…。確かに、そうしたショップの違いは著しいかもしれない。やはり、そうしたトコロでの洗脳活動故に、むらさきあたまの野望がじわじわと…。
まぁ、なんとなく似合ってる…っぽい感じがしないでもないが、普通に考えると「不自然」だったりすると思うのだが、そうしたトコロは目をつむる…って感じなのかな…。むしろ、そうしたトコロを潔しとしない世代の方が、パープルヘッドにしていたりもするワケで、何となくどうでもよく誤魔化しているかの様な矛盾をはらんでもいる…。
「ハイスクールの時、レインボー流行ったね。かつらも流行ったけど…」
七色に染めて楽しむとか…日本の高校じゃ1発で退学処分かもしれない世代だったおじたん。からしてみれば、ありえないが…今じゃ金髪もどきなんかも当たり前だし…そうしたあたりから「むらさき」が生まれても良い気がするが、なかなか出て来ない。ファッションのひとつなのだろうけれど、外人とか他の民族にあこがれてそうしていると言う思想なんか、そこには無いんだと思う。
単純に、カワイイから…。
それだけなのだから、それはそれで良いと思うんだけれど、あまり「むらさき」とか「きいろ」「みどり」なんてのが出ていない。アニメ的にはそうしたボーダーがとっくに無くなっているし、TV的にもそうかもしれないのだが、現実じゃまだまだ敷居の高い色なのかも…。
「…だのに…むらさき…って…」
うむぅ…。謎だ…。
…唐突にそんな事言われても困るが…そう問いかける彼女はアメリカ人で、少なからずアメリカにもそうしたカラーでおしゃれを装う「おばあちゃん」はいるのだそうな…。
白髪が増えるだのなんだの、経年劣化してきたのを隠すって事もあるんだと思うが、新鮮な黒髪だとこれはこれで違和感が強烈に漂ったりする…。
「んあー。あれはフェイクだと判るしねぇ…そうじゃなく、相応の色に染めるならまだしも…」
「…むらさき! って、どーしたのよ?」
あれはあれで、そういう世代のトレンドなのではとも考えたが…そうでもないらしい…。
アメリカじゃそのへんどうなのか尋ねてみると…髪の色がそもそもまちまちなので、あまり気にしていない風な感じはあるという。まれに、強烈な色で染める人も見掛けるが、絶対数は多くないらしい。むしろ、量的な変化を気にし、ウィッグなどは多用されているのではないかと…。
日本じゃ、ウィッグもそうだが、何故だか紫な色に軽く染めている方が多く見られたりする…。まぁ、実際に探してみると、そう多くいるワケでもない事が判るが、見付けるのは難しくない程度には存在する…。
一応、高貴な色として古来から重用されてもいる色だから、そうしたあたりにあやかりたいのかもしれないが…。
「赤とかオレンジとか、イエローなんかはいないでしょ?」
元々、日本人と言うか、この系統の民族にはそうした髪の色はほとんどいない…。
「なんで、パープル? どこからパープル?」
そう問われると…かなり突拍子も無い髪色だ…。詳しく知らないが、自然な髪色として存在しない色なのかも知れない…。グリーンなんてのもそうだと思う…。青も聞かないしな…。
そう言う彼女も、まだ若いのに日本じゃ白髪な感じにシルバーっぽい。元々はグレーだった言い、子供の頃写真を見ると、確かに今より濃い髪色をしている…。
「子供の時に薬飲んだら、髪色変わったんだよ。ひいばあちゃんも同じ様な色だったから、遺伝かもしれないけど。」
北欧系の血が流れているそうだから、それはそれで引き継がれてもいるんだろう。また、薬飲んだら一気に変わったわけではなくて、徐々に変わったみたいだけれど、そうした事は確かにある。幼少の頃、そうした変化の過渡期にある子がクラスにいて、いじめられてもいた。
そうした変化とも違い、半ば故意に「むらさき」もしくは「むらさきがかった…」という髪色にすると言うのは、いったいどうした事から来たのか?
…まぁ、何色にしても構わないのだけれど、誰も何とも言わないが、正直、ファッションとも思えないほど似合わない感じの人までパープルヘッドが横行していたりするのではなかろうか…。他の色で試した結果、一番落ち着くのが「むらさき」なのだろうか…? 普通に「不自然」とか言う発想は無かったのだろうか? 洋装にも和装にも合いますよ…とか騙されてんじゃないのだろうか…。
「アンタ、何色にしたい?」
次に会ったら、無理矢理美容室とか連れ込まれて、勝手に変な色に染められそうで怖い…。
「うーん…頭の毛にそれほど未練も無いから、白髪交じりで全然構わないんだけれど…」
むしろ、ひげが白髪化しているので、その方がマッチすると思うのだが…。
「むらさきにしなさいよ。ねぇ。むらさきでいいじゃん。むらさき。」
頭もひげも紫にして、小粋な老人を目指せと言う…。そんなヤツいねぇーだろ…。
「おじいちゃんはむらさきにしないねぇ? なんで?」
確かに、言われると「おばあちゃん」だけがパープルヘッドな場合が多い。「おじいちゃん」でそうした方を見た記憶がほとんどない…。
「はっ! おじいちゃんは床屋サン。おばあちゃんはサロン…。サロンの陰謀じゃないの?!」
おお。クソ寒いコロラドにいるだけあって、冴えてるな…。確かに、そうしたショップの違いは著しいかもしれない。やはり、そうしたトコロでの洗脳活動故に、むらさきあたまの野望がじわじわと…。
まぁ、なんとなく似合ってる…っぽい感じがしないでもないが、普通に考えると「不自然」だったりすると思うのだが、そうしたトコロは目をつむる…って感じなのかな…。むしろ、そうしたトコロを潔しとしない世代の方が、パープルヘッドにしていたりもするワケで、何となくどうでもよく誤魔化しているかの様な矛盾をはらんでもいる…。
「ハイスクールの時、レインボー流行ったね。かつらも流行ったけど…」
七色に染めて楽しむとか…日本の高校じゃ1発で退学処分かもしれない世代だったおじたん。からしてみれば、ありえないが…今じゃ金髪もどきなんかも当たり前だし…そうしたあたりから「むらさき」が生まれても良い気がするが、なかなか出て来ない。ファッションのひとつなのだろうけれど、外人とか他の民族にあこがれてそうしていると言う思想なんか、そこには無いんだと思う。
単純に、カワイイから…。
それだけなのだから、それはそれで良いと思うんだけれど、あまり「むらさき」とか「きいろ」「みどり」なんてのが出ていない。アニメ的にはそうしたボーダーがとっくに無くなっているし、TV的にもそうかもしれないのだが、現実じゃまだまだ敷居の高い色なのかも…。
「…だのに…むらさき…って…」
うむぅ…。謎だ…。