2・3日前の徹子の部屋。失礼ながらお顔は見たことがあってもお名前は知りませんでした。今年が30歳代の最後の年になるとのこと。徹子さんの質問に、じっくり考えながら、誠実に答えてくださる方だなあという印象をうけました。
子役時代から俳優の道を歩んだのだそうです。その過程での、お母様との関係がとてもいいお話でした。
★ 先ず、家で守るようにしつけられた家訓について。
①、素直でかわいい人になりなさい。 ②、実るほど首を垂れる稲穂かな、を胸に生きよ。 ③、自分と真反対の考えでも、一度はそうかなと受け入れてみよう。
大人に混じって役を与えられて、その時々に、高慢に生きないよう、指導なさったのか。
★ 大病
子どものころ大病をした。命の瀬戸際まで行くほどの大病だった。運良く、命長らえたことが、母親にはトラウマとして残っているに違いないのだけれど、その後の人生の節目には、そのありがたさを話し、祝ってくれた。自分の成長の大きな糧であった。
★、25歳、自分の行く末に悩みに悩んだ
25歳にもなると、一人前に役も付いた。役を引き受ける重大さも自覚するようになっていた。監督から、「ヒットさせろよ」と声を掛けられた。それが非常に胸に堪えた。すでに自分でも、演じる事の重大さには気がついていた。そこにこの言葉。そうだな、この芝居の成功に、多くの人の生活全部がかかっているんだなと、演技することが怖くなって、そんな自分が背負って進んでいいのかと非常に悩んだ。逃げ出したくなるほど怖くなった。
母が気がついて話しかけてきた。自分も胸の内を話した。じっと聞いていた母が言った言葉。
「あのね、母さんはあなたが俳優として成功しているから愛しているわけではないのよ。あなたはあなた、普通のあなたが好きなのよ」。
何だかぐっと胸のうちが軽くなったような気がして、恐怖心も消えた。そして改めて前に進めた。
いいお母様ですね。