乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

3月の自然観察交流会

2019年03月02日 | 乙女高原観察交流会

 山本さんがレポートを書いてくださいました。

  牧丘道の駅に集合したのは井上さん、鈴木さんと私の3人、私の車1台で行くことにしました。昨日の雨が山の上では雪になっていたようですが、今日の天気は上々、良く晴れています。

杣口林道の途中で車を止めて、ヤマアカガエルの卵塊を確認しました。ここ何年かは卵が確認できていない湿地には、今年も確認できませんでしたが、上の泉池では卵塊を確認できました。氷の張っていたところに10腹ほどの卵塊があり、大分塊がゆるんでいて、くっつきあっていたので正確には数えられませんでした。氷ってないところに4腹の卵塊がありました。午後には氷も融けているだろうから、帰りに再確認してみようということで先に進みます。

 ヤドリギの実もまだたくさん残っていて、鳥の糞をした形跡もなく、今年はレンジャクはやってこなかったのでしょうか。山中湖方面の情報もありません。

 コガネネコノメソウがあるという沢へと降りてみました。ネコノメソウの花期は4月ですが、場所を確認しておこうということで下っていくと、井上さんが沢にシカの骨をみつけました。コケもいろいろあるので、ネコノメソウの仲間と一緒にゆっくり観察するのもいいかなと思いました。

琴川ダムはほとんど凍結していて、真っ白く雪をかぶった金峰山がくっきり見えました。

 柳平までは林道に雪はありませんでしたが、柳平から焼山峠、さらに乙女高原への林道は積雪していました。乙女高原も一面真っ白で10㎝ほどの積雪です。

 今日の乙女高原には、フォーラムで展示するため持ち出したコケを戻す目的もあり、森のコースを上って富士山展望地まで行き、草原のコース方面から下りました。遊歩道脇の雪をかきわけコケを戻してから雪をかぶせてやりました。

 

ウラジロモミやアカマツの根回りには雪がありません。常緑の葉が雪を受けとめ、日が当たるといち早く融けてしまったようです。

 富士山は7~8合目まで雲がかかっていて、その上に白い頭を出していました。私が富士山を見ながら休憩している間、井上さんと鈴木さんはヨモギ頭へと上がって、眺望を楽しまれました。

 スミレ観察をする場所には雪はなく、今年もこの場所のスミレの開花は早そうです。

 

 ロッジのところで昼食をとってから、ヤチボウズを観に行きながら、湿地にもコケを戻し、ついでにヤマアカガエルの卵塊を探しましたが、見つかりませんでした。湿地帯にも卵塊はなく、標高の高い所では、氷っていなくてもまだこれからでしょう。ちなみにこの日寒さはほとんど感じませんでしたが、気温は1度Cでした。

 焼山峠にも立ち寄って、ここの湿地でミズゴケが見られるというのでコケの観察をしました。カンボクの赤い実もまだ残っていました。この実は鳥が食べないと言われています。

 泉池まで戻ってみると、氷はすっかり融けていましたが、はり卵塊はゆるんでくっつきあっているので、正確には数えられません。10腹ほどという見解です。

 しばらく池を眺めていると、大きなオタマジャクシが1匹現れました。尻尾を除いて1㎝はありました。この時期どうしてこんな大きなオタマジャクシが、しかも1匹だけ、不思議です。

 親ガエルも何匹か顔を出してくれました。耳をすますとか細い鳴き声も聞こえました。

 

 道の駅に戻った時間がいつもより早かったので、塩山玉宮地区のザゼンソウを見て帰りました。

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