道の駅・花かげの郷牧丘に9時に集合した5人で乙女高原を目指しました。
まず立ち寄ったのが「杣口のサワラ学術参考林」。ここは毎年、氷華がたくさん見られる場所です。ところが、今年は今まで暖冬だったせいか、氷華は一つもありませんでした。せっかくですから、サワラの葉の裏を見て、白い模様(気孔帯)がⅩだったりHだったりするのを観察しました。
次に大烏山登山道入り口付近で車を停めました。ヒノキの植林地があったので、ヒノキの葉とサワラの葉を比べようと思ったからです。ちなみに、サワラもヒノキもヒノキ科ヒノキ属の植物です。ヒノキの葉を見てみようと車を降りて、あっと思いました。ここは陽当たりがよく、氷が残っているとは思えなかったのですが、トネアザミの根元に氷華を発見。やっぱり、たくさんの目があると、発見が多くなります。茎の根元を食い破って氷が出てきているという感じでした。
まず立ち寄ったのが「杣口のサワラ学術参考林」。ここは毎年、氷華がたくさん見られる場所です。ところが、今年は今まで暖冬だったせいか、氷華は一つもありませんでした。せっかくですから、サワラの葉の裏を見て、白い模様(気孔帯)がⅩだったりHだったりするのを観察しました。
次に大烏山登山道入り口付近で車を停めました。ヒノキの植林地があったので、ヒノキの葉とサワラの葉を比べようと思ったからです。ちなみに、サワラもヒノキもヒノキ科ヒノキ属の植物です。ヒノキの葉を見てみようと車を降りて、あっと思いました。ここは陽当たりがよく、氷が残っているとは思えなかったのですが、トネアザミの根元に氷華を発見。やっぱり、たくさんの目があると、発見が多くなります。茎の根元を食い破って氷が出てきているという感じでした。
ここではコボタンヅルの綿毛の付いた実も観察。この綿毛、タンポポなどキク科の綿毛とは全然違っていて、魚の骨みたいに見えます。今、ちょうど図書館から借りて来た『花からたねへ』という本を読んでいるのですが(小林正明、全国農村教育協会)、この綿毛は雌しべの柱頭と子房を結んでいた花柱が変化したものなんだそうです。魚の骨の背骨に当たるのが花柱で、そこからあばら骨のように小さな毛が出ています。
石の上についた動物の糞も発見。中にゴマのような種が入っています。おそらくサルナシだと思われます。サルナシの皮と思われるものもあります。ですが、全体的に濃い紫色をしています。「たぶんこの動物は木の実が大好きで、サルナシやブドウ(ヤマブドウとは限らない)を食べた」と想像しました。糞の大きさから、テンではなくキツネのものだと思います。
柳平のすぐ前の鳥居峠でも途中下車。小さな赤い実がたくさん付いている木があったので、名前を教えてもらおうと思ったからです。何人かに見ていただきましたが、アズキナシだそうです。来年、葉が出てきたら、もう一度、確かめようと思います。
次に停まったのは焼山峠。ここから小楢山林道を歩きました。そこには、カメバヒキオコシにできた氷華がいっぱい。一つ一つ個性があって面白かったです。あまりにも面白いので、たくさん写真を撮りました。
「乙女高原フィールドノート」というブログは「植原が乙女高原に行った日に3枚の写真を選んで載せる」というルールでやっているのですが、この日は乙女高原の草原でも氷華が見つかり、ルールを破って10枚もの氷華の写真を載せてしまいました。よろしければ、ご覧ください。
https://blog.goo.ne.jp/otomefc/d/20241207
氷華を見ていたら、ルリビタキの声(地鳴き)が聞こえたので双眼鏡で観察したり、ツグミの声を聞いたりしました。
焼山峠に戻ってくると、カラマツにからみついたツルウメモドキの赤い実が、まるで、クリスマスツリーのように見えます。「おもしろいねえ」と双眼鏡で眺めていたら、あれ、クリスマスツリーの中腹にサッカーボール大の白っぽいものがあります。スズメバチの巣でした。
目線をクリスマスツリーから下げて、また、びっくり。ヤマブドウがたわわに実っていました。角田さんが取ってくれたので、みんなで味見。酸っぱかったです。このまま干しぶどうになったら、少しは甘くなるでしょうか。次回の自然観察交流会が楽しみです。
さて、道草を楽しんでいたら、お昼を過ぎてしまいました。ようやく乙女高原に到着し、お昼にしました。お日様はぽかぽか暖かいのですが、少しでも風が吹くと身震いするくらい寒いです。木の看板に寄りかかると、とても暖かいことを発見しました。木がお日様によって温まっているのと、風をさえぎってくれるのが理由だと思います。少し食べては看板のところに行く・・・というのを繰り返しました。
午後から、草原の中を歩きました。角田さんと井上さんがハサミを持参してくださり、草原内に侵入した木々を伐りながら、歩きました。ウスユキソウに氷華ができているのを観察しました。
ハンゴンソウにはもう氷華はなく、氷華ができた跡でした。岡崎さんに言われて、見てみると、草刈りボランティアの時に茎が切られた後に氷華ができたので、氷華のでき方がよくわかります。茎の中央付近、髄にあたる部分はまったく無傷です。そこから外側の茎の皮が裂けていました。つまり、地中から水を吸い上げる導管が通っている形成層の外側に向けて氷が出て来るので、形成層の外側が裂けて割れるけど、中心は無傷というわけです。勉強になりました。
冬至も近いので、あっという間に夕方の太陽になりました。次回を楽しみに解散しました。
ちなみに、翌々日の12/9にも乙女高原に行きましたが、このときは、サワラ林のところでたくさんの立派な氷華を観察することができました。ここでは今年初の氷華だったと思います。
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