4/21午前9時、道の駅「花かげの郷まきおか」集合。もうさっそく自然観察です。電柱のてっぺんに、聞き慣れない声の鳥。見てみたら、イソヒヨドリのオスでした。その子が飛んで行った先に、2羽イソヒヨドリがいて、そこに突っ込んでいきました。瞬間的なことだったので、その2羽の性別はわかりませんでした。
集まったのは5人。さっそく乙女高原に向かいました。林道脇ではヤマブキがきれいでした。センダイムシクイ、オオルリ、キビタキと夏鳥たちの声が車窓から飛び込んできます。「今年も来てくれたか―」とうれしくなりました。
周囲にハシリドコロが咲いている通称「カエル池」は、卵は以前のままですが、だいぶ干上がってしまい、水は底にちょっぴりあるだけ。そんな中、おたまじゃくしがうねうねと動いていて、可哀そうです。
集まったのは5人。さっそく乙女高原に向かいました。林道脇ではヤマブキがきれいでした。センダイムシクイ、オオルリ、キビタキと夏鳥たちの声が車窓から飛び込んできます。「今年も来てくれたか―」とうれしくなりました。
周囲にハシリドコロが咲いている通称「カエル池」は、卵は以前のままですが、だいぶ干上がってしまい、水は底にちょっぴりあるだけ。そんな中、おたまじゃくしがうねうねと動いていて、可哀そうです。
帰ってからカエル池でのヤマアカガエル産卵記録を整理してみました。2010年からカエル類の産卵調査を始めたのですが、毎年、たくさんの卵が見られました。2010年から2020年までで、一番多かった年は2014年の26腹、一番少なかった年は2013年の8腹、平均で14腹です。ところが、2020年8月、カエル池のすぐ脇で山梨県がボーリング調査を行って以降、水が抜けてしまうようになりました。2021年は7腹、2022年も7腹、2023年は9腹と、少なくなった水にもカエルは産卵のために来ていましたが、いずれも卵またはオタマジャクシは干上がってしまいました。今年も4/15に3腹を初認しましたが、おそらく今年も干上がってしまうのではないかと思います。
みんなで「カツラ・ポイント」に寄りました。ここはきれいな沢が流れていて、そこにおっきなカツラの木があり、いろいろな野草に出会える、とても魅力的な場所です。
個人的には、ここで、しばらくヤマエンゴサクに夢中になってしまいました。メルマガ前号で「ヤマエンゴサクは、ヘビの口みたいに上下に大きく開く」ことを紹介しましたが、それをスケッチしたかったのです。まず、花に目を近づけてよく見ると、あれ、花のお尻に穴が開いています。しかも全部!! 前回4/15には見られなかったことで、おそらくその間に「誰か」がここから蜜を盗んだに違いありません。犯人は誰(たぶん虫)なのでしょうか。
一つだけ花を失敬し、フィールドノートの上に置いてスケッチしました。次に、「へびの口を開けた」状態でスケッチしようと、口を開けさせようとして、2度目のびっくり。なんと、開いた口の上の部分も、上下に開くのです!!ちょうどヘビの鼻あたりに、もう一つの口があるイメージです。しかも、この「第2の口」が開くと、口に連動して垂直だったカバー(?)も一緒に下がり、中から雄しべの葯らしきものが出てきたのです。もうびっくりです。
「これは、もう、ヤマエンゴサクに虫が訪れている現場を絶対に見てみたいな」と思いました。
さて、調査ポイントになっている乙女高原の3つの湿地を順番に訪ねました。
湿地Aでは、新しい卵塊を1腹見つけました。4/2に見つけた5腹は行方不明です。順調であればオタマジャクシになっているころです。4/7に見つけた1腹はオタマジャクシになって、元気に泳いでいました。
湿地Bでは、新しい卵はありませんでした。以前見つけた卵の中には藻に囲まれて(?)緑色になっているのもありました。もうすぐオタマジャクシになりそうくらいに育っていました。
湿地Cでは4/15にかたまって4腹見つかった地点から少し離れたところで、新たに1腹見つかりました。以前の卵はだいぶ発生が進んでいました。
お昼を食べて、さあ、草原の中を歩き回ろう・・・というタイミングで冷たい雨が降り出したので、やむなく観察を終了させ、たくさんの卵塊が見られる焼山峠の湿地に寄って、今日の調査を終了しました。
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