じいじのひとりごと

高齢者の悲哀と愚痴を綴っています
唯一の相棒、mシュナウザーのベルが残り人生を伴走してくれます

幻影?

2006年03月06日 | 日々のこと
窓から雨のそぼ降る大川をぼんやり見ていた。
ふと川の向こう岸に動くものが目にとまる、目を細めて衰えた焦点を合わせてみると、確かに一匹の犬。付近に飼い主らしき人影は見えないので散歩中の犬ではないようだ。カメラを取り出してズーム一杯に引き寄せてみるとどうも柴犬のようにも見える。それに赤い首輪もしていて、一瞬shinと思った。急いでシャッターを切って、次に目を移したときにはもう見失ってしまっていた。そんなはずはないのだが・・・・暫らく付近を目で追った。

今でこそようやく1人でウォーキングにも出かけるようになったが、暫らくはshinを連れないで1人で歩くことが出来なかった。なぜか手持ち無沙汰で様にならない、そそくさと切り上げて帰ってきていたものである。shinは優しいウォーキング犬だったなあ、私の歩速度にいつでもピタリと合わせて歩いてくれた。

去年の九月、まるで私の身代わりになったように逝ってしまった。
川向こうを一瞬通り過ぎたshinの姿、あれはひょっとして彼岸の景色だったのやもしれぬ。
P1020752


コメント
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