妻は日ごとに弱っていくのが傍目にも感じられる。
両上腕の痛みはだんだん酷くなり、ロキソニン3回/日では効かなくなってきた。
マッサージや肩もみをしてやると一時的に気持ちがいいらしいが、つかの間である。
吐き気も度々起こり、頭痛も訴えるようになった。
やはり早晩には医師の薦めるオピオイド系(モルヒネ)に頼らなければならなくなるだろう。
昨夜、外泊の日の夕方、吐き気が酷く余りにも辛そうな様子を見かねて、病院へ帰ろうかと言うと
「それは嫌、病院では親身に看てくれる人などいない、1人ぼっちで我慢するだけなんだ
から・・・・」
「一日一日弱っていくのが自分でわかる、・・・怖い」と珍しく涙を流した。
鼻をかむと血が滲んでいた。皮膚に出血痕もあり出血しやすくなってきている。
感染を危惧して、めったに手も握らないようにしていたが、そんなことは無視してその時
はぎこちないが思わず「hug」してやった。少し落ち着いて横になった。
古い日本人には欠けているが、これってとても大事なことだね。