新潟、福島の集中豪雨禍、いまだ水害、自然災害の脅威を見せつけられた。
こちらでは、ここ何日か雨らしい雨が降っていない、
夜になっても全く降らないのになぜか放送と警報サイレンが鳴っている。
「間もなく○○ダムの放流を始めます。放流量は毎秒100トンです」
毎秒100トンはしばしばあって驚くことはないが、いつもは大雨の最中の放流である。
今では川の流れの音で水量が推し量れるほどに長年馴染んできたものである。
このダムの上流は急峻で短く、流域面積もさして広くはない。
しかし、実は背後の山腹に水路トンネルがぶち抜かれて銅山川(吉野川の上流)から取水し、
水力発電した後にこのダムに流し込んでいるのである。
その辺りが大雨なのかな・・・
Netの雨雲画像を覗いてみると、なるほど四国の山間部に赤色の区域が広がっていた。
このほかにも、銅山川の水はお隣の製紙工場の街へもトンネル水路で大量取水しているし、
あの渇水時有名な早明浦ダムは遠く離れた香川県の水瓶になっているという。
どこをどう流しているのだろうね??? 想像できない。
渇水に怯える松山市が、遠く離れた黒瀬ダム(西条市)の水が欲しいと懇願している。
一方、水の街西条市は自然湧水(うちぬき)が枯れる恐れありと、頑として断っているらしい。
小さな水戦争の様相が続いている。
大昔から続く水路工事、想像も出来ないような 知られざる水のネットワークである。
四国の知る限りでもこれである、全国には想像も出来ない水路があることだろう。
例えば琵琶湖疏水、あの時代よくもまあ大それた工事を・・・と驚嘆する。
それからすれば何10kmの水路トンネルを掘るなんてのは今の技術で簡単なことなのだろう。
どうこう言っても、まだ日本はきれいな水に恵まれていることよ。
カーテン越しのグリーンカーテンと朝顔