旨い処探索同好会

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033 チコリー 菊苦菜  Chicory

2012年07月25日 15時30分35秒 | 日誌


前から欲しいと思っていたワイルドフラワーの本を買ってから、家の周りでいつも見ていて名前を知らない花や、前から気になっていた野草の名前を、暇をみて調べ始めた。 実際にやってみると辞書を引くように簡単ではないことが分かって来た。 本の写真と本物をよく見ると似ているけれども微妙に違っていたり、同じ野草でも複数の名前を持っていたり、地域によって呼び方も違っていたりする。 もっと簡単な方法はないのかなぁと思いながら、出来る範囲で名前の解明にチャレンジしている。



この花は一見して珍しい空色の花なので遠目には目を引くが、花の形自体はさほど目新しくはない。 しかし以前、虫眼鏡でこの花を見たときに感じたのだが、外見とは異なり花弁の辺りはとても繊細で魅力的あった。 ウィード・イーター(草刈り機)で何度切っても茎を伸ばして花を咲かせ、真夏の暑さと日照に長い間雨が降らなくても耐えられる強い生命力を持った草と言う印象があった。



チコリー(Chicory)は、チコリやチッコリーとも呼ばれるらしい、ウィキの発音を聞いてみるとチッコリーと言っているように聞こえる。 学名はサイコリアム・インタイバス(Cichorium intybus)だが、シコリアム・インティバスと読むのかもしれない、やはり似ているようで微妙に違う。 和名は、キク科のキクニガナ(菊苦菜)だそうだ。



そう言えば冬の閑散とした時期に、立ち枯れたこの草の枝に止まって小さな小鳥が種を食べていたのを思い出す、こんな目立たない雑草でも鳥たちの貴重な冬の食料源となって生態系に寄与しているのかと感心したものだ。



ブログの為に写真を撮ろうとして夕方に表に出て、この花は夕方には閉じるのだと初めて気がついた。
翌日は、朝早くから見ていると太陽の光が射し込んで明るくなると開き始めるようだった。 そして暑い太陽の光が真上を過ぎる頃には花は見えなくなっていた、上手く萎んで花梗の中に隠れてしまう。



兎に角そこら中にあるので意識しないから目に入らない雑草で、まさかその野草がチコリーと呼ばれているとは驚きであった。 チコリーと言えば、だいぶ昔に「美味しんぼ」にエンダイヴとの関係で出てきたのを覚えている。 白いアスパラと同じで日光を避けて作られた白い新芽で、形は白菜の芯に似て先は少し黄色っぽく少し苦みのある食用のチコリーは、よく知られているしスパーでも売っている。 ここにあるのは、その原種か野生種になるのだろう。



チコリーは、サッカリー(Succory), ブルーセイラーズ(Blue Sailors), コーヒーウィード(Coffee weed), エンダイヴ(Endive)とも呼ばれているので、少々ややこしいが、名前なんてそんなものだろう。


コメント
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