初日午後。初めてフリーの板を履いた。
スキーは若い頃やっていたし、
フィギアスケートは子どもの頃マイシューズを持っていたくらいだから
上手い下手はともかく、あっさり滑ることができると思ってた
皆、気持ちよさそうにスイスイ滑っているし
まずはコース外をマンツーマンでポール無しの板で歩く
午前中のクラの真っ直ぐな足の動きから一転、逆‘ハ’の字に足を出す
今日初めてご一緒のさせていただいたこの指導者に
どうしてクロカンを始めようと思ったのかと
素朴な疑問を投げかけられるようなお粗末な動き
脛に力が入って、プルプルして痛い痛い
そのうちその痛みを感じなくなったころ、いよいよポールを使ってコースで練習開始
でもでも…左足が全然板に乗れない
おしりをつくのではなく、漫画みたいに両板の間に真正面に頭から転ぶこと数知れず
3蹴り、5蹴りしては、態勢が危うくなり立ち止まる。
もっと動作を大きく、片足を板にきちんと乗せて、
途中で立ち止まらないでガンガン行って、
と指示が出るけれど、体が言うことを聞いてくれない
サングラスに隠された目からは思いがけず涙がこぼれてくる。
このままでは終われない
板やポールの道具を用意してくれ、また気持ちよく合宿に送り出してもらってるんだから
自分で自分を鼓舞して、「それ、それっ」「よいしょ、よいしょっ」と
声を出しながら力の限り足と手を動かす
そこへスマートに楽しまれているおじさまに声をかけられる。
「大学生のチーム?」
どうやら慶応大医学部のクラブチームのご一行メンバーと勘違いされている模様
大学生と間違えられるなんて 俄然やる気が増してくる
別の団体と告げると、こんな人がなぜあの強いチームにいるのかと驚いた風で
「めげずに頑張って」と笑いながら行ってしまった
おそらく傍から見たら心が折れてしまうような状態なのだろう
やっとやっと練習終了の時間が来た
クラよりフリーの方が向いてると思うよ。絶対行ける
と、バスへの道すがら監督が声をかけてくれる。
どうして すごくすごく疑問。
クラはお散歩だったけれど、フリーは前へ前への気持ちが強く表れる滑りだった、と。
あー、午前中は気持ちよかったけれど、ただ雪の上をお散歩していただけなんだな
明日の課題。
お散歩クラからの脱出だ
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます