しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

頑張らない

2012-04-16 22:32:58 | 日記
評定表の作成や修学旅行の平和記念式典の準備委員を動かすこととか、
やることはたくさんあるけど、わりと落ち着いてできるのは
非常勤の先生が6時間も授業を持ってくれてるから。
いや、もうほんとにありがたい。こんなに精神的に楽になるなんて。
非常勤の先生が授業してるときは私は基本的にオフ。
今日は最初だったので、資料集の配布を手伝ったりしたけど、
あとは全部一人でやってくださる。
そういうわけで、今日はかなり空きがあった。

評定表を2年生分済ませて、お菓子まで食べた
学年通信に載せるからと依頼された記事も書いた。
ものすごくたくさん仕事ができる。
いつもは夜中にやってたようなことが日中にできるなんて!

なんだか、一人でやらなきゃ!って頑張っていたのがバカバカしい。
仕方ないところはあったけど、頑張らなければ、もう私ダメ!って言えてれば、
もっと早く楽になれた。生徒にとっても、しんどそうな先生は嫌だろう。
頑張りすぎることって、ダメなのね。
頑張る=我を張るってことだよ、って聴いたことあるけど、確かにそうだと思った。

しかもすごく嬉しいことがあった。
小学校高学年からずっと不登校だった生徒が、4月からフリースペースに毎日通い始めた。
時間は普通の学校より短いけど、ちゃんと勉強もする。
今日、退勤後にその子のおうちに家庭訪問した。新しい問題集や学級通信を持って行く。
その子は最近、顔を見せてくれるようになった。
しかも今日は、すごく元気な顔をしていた。フリースペースに通学し始めて一週間。

金曜の保護者懇談会では、PTAの常任役員を決めなくてはならなかった。
保護者の方はみんな忙しい。それなのに、クラスから6人も役員を出さなくてはいけない。
懇談会中には3人決まった。これだけでもありがたかった。
決まらなかったらくじ引き、と言われていたけど、
機械的に決めていいものではない。介護や仕事で忙しい人が多いのだ。
日曜日と今日、いろんな方に電話しまくったけど、あと1人、まだ決まっていなかった。

ところが家庭訪問の際、フリースペースに通学している生徒のお母さんが、
「それなら私が・・・。」と自らおっしゃってくださったのだった。
それはこの保護者の方にとっては、すごく勇気がいることだったに違いない。
他の保護者の方の目は気になるけれど、とやはりおっしゃっていた。
お世話になりっぱなしなので、恩返しのつもりです、と。
ありがたすぎて、涙が出そうになった。

「私、役員になっちゃったよ。」とお母さんが息子におどけて言うと、
息子はにやっと笑って「・・・おめでとう!」と言ったので爆笑した。
ユーモアのある返しができるぐらい、大人になったことが嬉しかった。
1年のときは、玄関先に出てくることすらできなかった。


帰りながら、テイクアウトのコーヒーを飲む。
いや、今日ほんといい日だわ。寒くも暑くもないし。
地味だけど、じわじわ来るこの幸せ感。
こんな日がたくさんあるといいなあ。











静かなままで

2012-04-16 04:16:58 | 日記
日曜日の部活。
嫌々やっているわけではなく、のんびり活動できるからいい。
他の部活は厳しいだろうけど、うちは本当にゆったり。
美術部は、運動部の軍隊的な厳しさを嫌って入って来る子が多い。
自分自身は、さながら軍隊のような部活を中学時代にやっていたから、
それもまあ悪くはなかったとは思うけど、その子の性格にもよるだろう。

依頼されているポスターの制作と、学校を飾るためのプロジェクト用の作品制作。
今日はそれだけが課題。天気もいい。
今年度から日曜の活動を増やした。4月はほぼ毎週活動中。
土曜は、地域の方が美術室を使用している。

朝からちゃんと生徒が来る。お店でコーヒーをマグにいれてもらい、
急いで学校に駆け込む。
早めに行っても、生徒が先に来て美術室前で待っていることもある。
保護者の方も日曜に預かってくださるのは、
子どももダラダラしないからいいです、とおっしゃってくれていた。
なんか、託児所みたいだな・・・・。

美術室と職員室を行き来しながら、自分の仕事も進められる。
部活の先生以外、たいてい誰もいない。部活の先生も、グラウンドで指導していていない。
本当に誰もいないと心細いけど、職員室では一人でも学校には人がいると思うと、
ゆったりした気持ちになれる。仕事するにはちょうどいい環境でいい。
ウイークデーはあまりに忙しい。ゆっくり考えたい仕事はこの時間がいい。

転校生が2人、けがをして運動部ができなくなった子が1人入部してきた。
最近、どうもこの「怪我で運動できなくなった」が美術部入部理由の子が多い。
今年に入ってもう3人目。運動できなくなるほど運動させるってどうなんだろう。
成長期の中学生の身体について、顧問全員が専門的な知識を持っているわけではない。
中学の部活って、微妙だ。
精神論でやってこうとするのは、あまりよろしくない気がする。

お昼で終わって、片付けをしてたら、非常勤の先生がいらっしゃった。
1年生を担当してくださる。明日が1年生美術ははじめての授業だ。
いろいろ説明をして、結局19時前まで一緒に準備をした。
明日は私は3年1時間と学活1時間しか授業がない(こんなに余裕があるなんて!)けど、
非常勤の先生は授業がある日を2日間に固めたので、4時間ある。
他にもお仕事がある方なので、忙しい。学校には週2日勤務だ。
ベテランなので、授業準備、しっかりされている。
隣の学校から来られた方なので、生徒の様子も把握されている。
ちなみにこの人と以前一緒に働いていた常勤の美術の先生は、
一緒に京都旅行に行った私の友人でもあり、その友人からの紹介でこの先生がいらっしゃった。
友人は異動することになっていて、非常勤のその先生も次の勤め先を探していたようで、
友人から「とってもいい先生がいるよ。」と教えてもらったのだった。
非常勤の先生は、評判が良い先生はこうやって口コミで噂が広がって、仕事が絶えない。

最初は、オリエンテーションで教科書の解説と線描や簡単なスケッチのプリント。
とっても安心感あるなー。
三人の子育てをしてきた母でもあるから、オーラが優しい。
1年生は入学したばかりで何かと不安そうだけど、
優しいお母さんのようなこの先生ならきっと安心だろう。

ただしややこしいのは、私と非常勤の先生がおんなじ名字なこと。
生徒の「美術の◯◯先生いますかー。」は、下の名前で呼んでくれないと。
それでなくても、おんなじ名字が学校にあと3人いるから・・・・。
これから転勤するまで、おんなじ名字、あと何人増えるのかなー。

非常勤の先生は、それにしてもすごい。対人能力が高い。
いろんな学校に行ってらっしゃるから、
様々な方と接していて、誰とでもうまくやっていけそう。
うちなんて濃いキャラの先生もいるけど、大丈夫そう。
非常勤ってお給料は安くても、他にやってることがある人にはいい働き方だと思う。
でもいつかそういう働き方に移行したとしても、
口コミで紹介してもらえうような良い先生には自分はなれないかな。
対人スキルがなさすぎ・・・・。学ぶ事だらけだ。

日曜なのにいろいろ考えることは多くて、
評価評定表も1年生分しか作れずに、夕飯も食べずお風呂だけ入って寝てしまった。
20時就寝っていいね。幸せでした。もうしばらくこんなことはないな・・・。
仕事は明日やろう。授業は空きあるし。← やっぱりありがたい。

もう朝まで起きておくしかなさそうだけど、
一週間、心だけは静かに過ごしたい。