「独裁政権の続く自由なき恐怖の時代、生きる道を閉ざされた少女が見つけたもう一つの世界」
「残酷なまでに美しい世界の結末」
「絶望はやがて金色の世界に変わる」
リアルな厳しい現実の中で生まれる子どものファンタジーが語られていてよかったです。
ハリポタや指輪物語はファンタジーの部分だけですが、これは厳しい現実に生きる少女オフェリアと共に描かれているので、
ファンタジーというのは厳しい現実から逃れるためのものである、ということがよく分かりますね。空想と現実が交錯してうまく描かれています。
好きです。
短調の音楽もよかったです。
さて,以下は覚書のためのあらすじです。結末まで書いてあるのでご注意下さい。
***************
新しい父親の下に母親と共にやってきたオフェリア。新しい父親は,大尉は独裁政権の下で働く大尉。残酷な統治を行っている。彼女がそこで抱いたファンタジーとは・・・。
オフェリアは,「魔法の王国」の亡くなったモアナ王女。国王は王女の魂が戻るまで待っていると,迷宮の守護神パンから告げられる。しかし,彼女が王女かどうかを確かめるためには3つの試練があるという。一方,命を落としかけていた身重の母親を救う魔法をパンは教えてくれた。そのおかげで,母親は回復しつつあった。しかし,オフェリアは試練の一つを破ってしまい,王女として戻れなくなった。また,大尉に魔法の木の根を見つけられてしまったことで,母親はその根を暖炉に放り込んでしまった。母親への魔法は解け,母親は弟を出産して亡くなってしまった。
母を失ったオフェリアは,革命軍のスパイとして大尉の下にいたメルセデスと共に逃げようとして捕まる。ひとり捕らわれているオフェリアに,パンから最後のチャンスが渡される。生まれたばかりの弟を連れて迷宮にくれば,王女として王国に戻れると。彼女は父親の下から弟を盗み出して迷宮へ連れて行く。弟を遣いのもとに連れて行くと,パンは「無垢なるものの血」として弟の血が数滴必要だと。弟を救うために彼女はその申し出を断った。そこで彼女は自分の名を継ぐ息子を盗まれて,追ってきた大尉に殺されてしまう。大尉はメルセデスたちに包囲されて殺され,メルセデスは倒れていたオフェリアを見つけた。オフェリアは死の間際に,弟を犠牲にしてしまうかどうかは最後の試練であり,それを拒んだ彼女は王女として金色の王国に戻れた!という夢を見ていた・・・というお話。
「残酷なまでに美しい世界の結末」
「絶望はやがて金色の世界に変わる」
リアルな厳しい現実の中で生まれる子どものファンタジーが語られていてよかったです。
ハリポタや指輪物語はファンタジーの部分だけですが、これは厳しい現実に生きる少女オフェリアと共に描かれているので、
ファンタジーというのは厳しい現実から逃れるためのものである、ということがよく分かりますね。空想と現実が交錯してうまく描かれています。
好きです。
短調の音楽もよかったです。
さて,以下は覚書のためのあらすじです。結末まで書いてあるのでご注意下さい。
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新しい父親の下に母親と共にやってきたオフェリア。新しい父親は,大尉は独裁政権の下で働く大尉。残酷な統治を行っている。彼女がそこで抱いたファンタジーとは・・・。
オフェリアは,「魔法の王国」の亡くなったモアナ王女。国王は王女の魂が戻るまで待っていると,迷宮の守護神パンから告げられる。しかし,彼女が王女かどうかを確かめるためには3つの試練があるという。一方,命を落としかけていた身重の母親を救う魔法をパンは教えてくれた。そのおかげで,母親は回復しつつあった。しかし,オフェリアは試練の一つを破ってしまい,王女として戻れなくなった。また,大尉に魔法の木の根を見つけられてしまったことで,母親はその根を暖炉に放り込んでしまった。母親への魔法は解け,母親は弟を出産して亡くなってしまった。
母を失ったオフェリアは,革命軍のスパイとして大尉の下にいたメルセデスと共に逃げようとして捕まる。ひとり捕らわれているオフェリアに,パンから最後のチャンスが渡される。生まれたばかりの弟を連れて迷宮にくれば,王女として王国に戻れると。彼女は父親の下から弟を盗み出して迷宮へ連れて行く。弟を遣いのもとに連れて行くと,パンは「無垢なるものの血」として弟の血が数滴必要だと。弟を救うために彼女はその申し出を断った。そこで彼女は自分の名を継ぐ息子を盗まれて,追ってきた大尉に殺されてしまう。大尉はメルセデスたちに包囲されて殺され,メルセデスは倒れていたオフェリアを見つけた。オフェリアは死の間際に,弟を犠牲にしてしまうかどうかは最後の試練であり,それを拒んだ彼女は王女として金色の王国に戻れた!という夢を見ていた・・・というお話。