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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

辺野古での抗議行動「負けないためにできること 勝つまでずっと諦めぬこと」

2015年11月12日 | 平和憲法
 ◆ 沖縄・辺野古現地で参加した新基地建設反対抗議行動について報告します
 小野です。
 11月2日早朝から6日までのたった5日間だけでしたが、沖縄・辺野古現地で参加した新基地建設反対抗議行動について報告します。
 沖縄・辺野古はデイゴの紅い花が咲き、蝉も鳴いていました。
 大浦湾には、ジュゴンは見ませんでしたが、美しい海が広がっていました。
 そして、なによりも、辺野古には、沖縄、ウチナンチュの優しい人々が抗議行動にたくさん参加していました。
 ウチナンチュ(早朝のため60代70代が多い)に比べると、本土からの参加者はあまりにも少ないことに心が痛みました。
 私自身がそうですが、「辺野古新基地建設」問題を、沖縄の問題ではなく、自分のこととして、全国各地から多くの人々が、さまざまな形で、一人でも多く抗議行動に参加することで沖縄の人々と連帯することが求められていると思い、不十分で拙いながら現地報告させて頂きます。
 報告すべき多くのことがありますが、長文になりますので、今日は以下のことだけにします。
 長文・重複送信をお許し下さい。転送・転載可です。

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 11月4日早朝、6時前、沖縄名護市辺野古、米軍キャンプ・シュワブゲート前。
 名護市辺野古の新基地建設反対と辺野古埋め立て承認取り消しを求める沖縄県民8割の民意と翁長県知事の埋め立て承認取り消しへの国土交通省の違法な執行停止を進める日本政府・安倍政権と警視庁機動隊・沖縄県警に対する激しい怒りの座り込みが続いている。
 前日、東京から急遽抗議行動弾圧のために動員された警視庁機動隊100名余と沖縄県警機動隊100名余、計200人以上が、5時半過ぎからゲート前工事車両入口で抗議のために座り込む人々の「ごぼう抜き」排除をおこなった。
 (★詳しくは、『沖縄タイムス』・『琉球新報』記事をお読み下さい。帰ってきてまとめて読んだ本土の新聞(朝日・中日・読売・日経)との沖縄2紙の沖縄・辺野古報道のあまりにも大きい落差に愕然として言葉もない。「沖縄差別」以外の何物でもない。)
 「弾圧は許さないぞ!」
 「警視庁は東京に帰れ!」
 「辺野古新基地建設を許さないぞ!」
 「ヤマト政府と沖縄の闘いだ!」

 ゲート前で工事車両を阻止するために、辺野古新基地建設のための工事車両のゲート内への突入を少しでも遅らせようと座り込む人々が抗議の声を叫ぶ中、警視庁機動隊・沖縄県警機動隊は、粒粒付きのゴム手袋をはめて、腕をひねったり、つまんだりしながら、持ちあげられ、引きずられながら、一人ずつ排除し、機動隊の輸送車と鉄柵で囲まれた「収容所」に拘束される。
 11月4日は、市民約130人が抗議の座り込に参加し排除された。
 午前9時すぎには、私の目の前で、警察の暴力行為をカメラとビデオで記録していた青年が機動隊員に倒され後頭部を打撲し救急搬送され、また、抗議活動をする人々に歩道への移動を呼びかけていた男性が機動隊の「狙い撃ち」により大勢の機動隊員に拘束された。
 私は、31日・1日の『歴史認識と東アジアの平和フォーラム・沖縄会議』参加後の11月2日早朝から6日までのたった5日間だけだたが、ゲート前テントに泊まり込みながら、早朝抗議座り込みに参加して、心優しいウチナンチュの皆さんとともに「ごぼう抜き」され、収容された
 機動隊に掴まれた時の青あざが今も私の左上腕に残っている。

 辺野古・大浦湾では、北上田船長の船にも乗せてもらい、抗議のカヌー隊とともに海上抗議行動にも参加した。
 全国各地から、沖縄名護市辺野古、米軍キャンプ・シュワブゲート前での「座り込み」に参加する人々が来ているが、島袋文子さん(86歳)はじめ、参加者のほとんどが沖縄現地の人々であり、早朝6時過ぎからの連日の「早朝行動」に参加する沖縄の人々・ウチナンチュ(早朝のため60代70代が多い)に比べると、本土からの参加者はあまりにも少ない。
 「辺野古新基地建設」問題を、沖縄の問題ではなく、自分のこととして、全国各地から多くの人々が、一人でも多く抗議行動に参加することを沖縄の人々から求められています。
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 本日11月9日夕方の予算委員会で、安倍政権の菅官房長官は、「夜間の騒音と違法駐車で近隣住民が迷惑している」との要請書が近隣から届いていると、赤嶺議員の質問に答えていたが、現場に行けば分かることだが、駐車場もきちんと整理され、駐車場からのゲート前への移動も、県会議員を含むスタッフが行っている。
 ゲート前の夜間の「騒音」も、私のいた6日間ほとんどなかった。
 菅官房長官のこのような全く事実と違うデマも現場を知らないと、真実だと信じてしまう人々が多いことを思うと怒りがこみあげてくる。
 辺野古沖の大浦湾沖には、大浦湾への入港を拒否されたグリンピースの『虹の戦士号』が停泊し、上陸許可がおりた19カ国・19名の乗組員と辺野古・沖縄の人々との交流も行われている。
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 さて、警視庁機動隊と沖縄県警機動隊200名以上に対峙して、工事車両を阻止するために座り込む人々は、「ごぼう抜き」で排除されても、何度でも、あきらめず、ゲート前でのデモや座り込みを続ける人々がいます。
 歌い出す人々の中には、色とりどりのTシャツを着た人がいる。そこには、「負けないためにできること 勝つまでずっと諦めぬこと」と書かれている。
♪座り込め ここへ ここへ座りこめ
♪腕組んで ここへ ここへ座り込め
♪揺さぶられ潰された 隊列を立て直す
♪ときは今
♪腕組んで ここへ ここへ座り込め(♪1番♪)
 抗議して座り込む多くの沖縄の人たちをいつも励ましている山城博治さんの元気の出るアピールの後、YASUさんが前に立って歌い出す。
♪座り込め ここへ ここへ座り込め
♪歌うたい ここへ ここへ座り込め
♪揺さぶられ潰された 団結を立て直す
♪ときは今
♪歌うたい ここへ ここへ座り込め(♪2番♪)
♪座り込め ここへ ここへ座り込め
♪旗掲げ ここへ ここへ座り込め
♪引きずられ倒れても 進むべき道を行く
♪ときは今
♪旗掲げ ここへ ここへ座り込め(♪3番♪)
 ★『座り込めここへ』の歌は、以下のyoutubeなどで聴けます。
※『座り込めここへ』@キャンプシュワブゲート前 . kanateach
 ゲート前集会でYASUさんの歌唱指導?( ‘ω’ )?
https://www.youtube.com/watch?v=P-MyRygZcG4
※座り込めここへ . mikann723 さんのチャンネル
 辺野古の闘いに連帯して
https://www.youtube.com/watch?v=C0fRl-sf3O0
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  沖縄タイムス(2015年11月4日 12:22)
 ★ 警視庁機動隊、辺野古で市民や議員排除 1人救急搬送


 米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設をめぐり4日、警視庁の機動隊員100人以上が米軍キャンプ・シュワブゲート前での警備活動に投入された。ゲート前に県外の機動隊が加わるのは初めて。従来多くて100人規模だった警備体制がこの日は200人超に膨らんだ。
 ゲート前の市民と機動隊員とのもみ合いで、抗議していた60代の男性が機動隊員を足蹴(あしげ)にしたとして公務執行妨害容疑で現行犯逮捕された。転倒して救急搬送される人も出るなど現場は激しく混乱した。 建設に反対する市民らはこの日、最大約210人が集まり、機動隊員に向かって「東京に帰れ」などと声を上げた。
 警視庁機動隊員らを乗せた輸送車は午前6時20分ごろにキャンプ・シュワブ内に到着。県警を含む機動隊員ら200人超が午前6時55分ごろから、座り込む市民約130人の排除を試みたものの完全にはできず、約30分後に一時撤収した。その間、工事車両1台、作業員を乗せたとみられる車数台がゲート内に入った。
 午前9時ごろには排除に対抗するため国道の中央線に沿って立ち並んだ市民と、それを歩道へ押し込めようとする機動隊が衝突し、転倒者が続出した。その際、仁尾淳史さん(23)が地面に後頭部を打ち、救急搬送され後頭部打撲と急性頸椎(けいつい)症で1週間の安静と診断された。公務執行妨害で逮捕された60代男性は容疑を否認している。男性は拘束前、市民と機動隊双方に混乱を収めるよう拡声器で呼び掛けていた。
 一方、新基地建設が予定される大浦湾海上での目立った作業は確認されなかった。シュワブ内の陸上部分では重機による作業が見られた。
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  「琉球新報」(2015年11月5日 08:05)
 ★ 警視庁機動隊を初投入 シュワブゲート前 衝突激化で逮捕者


 沖縄県名護市辺野古の新基地建設で4日午前、米軍キャンプ・シュワブ前の反対運動に対応する警視庁機動隊と沖縄県警の機動隊200人前後が、ゲート前に集まった市民約130人の排除を始めた。午前9時すぎにはけがをした市民1人が救急搬送され、別の男性1人が警察に拘束された。
 同午前6時20分ごろ、警視庁の機動隊員は、バス5台でシュワブ内に入った。バスの車列が現れると、集まった市民らが「帰れ」「ここは沖縄だ」と怒声を上げ、騒然となった。同7時前には警視庁と県警の機動隊員が座り込んだ市民らを強制排除。スクラムを組んで座り込んだ市民らをごぼう抜きし、鉄柵で囲んだ歩道に拘束した。県議会議員や市町村議員も排除された。
 沖縄平和運動センターの山城博治議長は「琉球処分の再来のようだ。超厳重体制でゲートを固めて基地建設を強行しようとしている。国家権力の弾圧には負けない。県民の皆さん、恐れることなく集まって」と呼び掛けた。
 同9時現在、ゲート前ではデモ行進と座り込みが断続的に続いている。

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  韓国『ハンギョレ新聞』(2015.11.9)
 ★ 「あの時も済州島の外からきた軍と警察が虐殺」


 「数日前、お酒を飲んでテレビを付けたら(米軍基地の拡張反対運動が行われている沖縄)辺野古の姿が出てくるではありませんか?」
 「安倍政権は安全保障関係法制を改正して憲法で禁止されていることをしようとしていますよね。実際、彼らが戦争をするかどうかはわかりませんが、とにかく法的にはそのような準備を整えています。丁度テレビ画面に辺野古で警察と衝突しているお婆さんたちの姿が映りました。ところがアナウンサーが、現場に出動した警察は東京の警視庁から派遣された人たちだと言っていました。となると、沖縄には警察が不足しているのかな。これは奇妙な事態だと思いました。私は沖縄に対する日本政府のこのような仕打ちは、内部(国内)植民地への侵略とまでは言えなくても、とにかくそのような政策だと思います。こんな事態を目の当たりにすると、自然に済州島と比較してしまいます」。
 「4・3抗争」の際、済州島で虐殺を主導したのも、島出身ではなく、内地から渡ってきた軍と警察だった。
 『火山島』著者の金石範氏が、「辺野古は4・3抗争を連想させる」と語った。
 11月8日午後、東京武蔵野市の成蹊大学で開かれた『火山島』復刊記念シンポジウム「戦後日本文学と金石範の『火山島』」シンポジウムが終わってから、この日の主人公である在日朝鮮人小説家、金石範(キム・ソクボム)氏(90)が演壇に上がった、彼の最初の言葉は、意外にも、沖縄で行われている辺野古基地反対闘争だった。
 ただならぬ雲行きを見せている韓日両国の安保環境の変化を反映したからだろうか。朝鮮半島の解放政局で行われた最も悲劇的な出来事である「4・3抗争」を題材にした『火山島』の韓国語翻訳作業が終わり先月出版されたのに続いて、原本である日本語版も今月、岩波書店から復刊された。出版を祝うために、ノーベル文学賞受賞者である大江健三郎氏、岡本厚・岩波書店社長などで構成された記念シンポジウム実行委員会がこの日の行事を用意した。
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 ★ 辺野古移設:埋め立て承認取り消しの撤回指示 国交相
   毎日新聞(2015年11月09日 12時45分)(最終更新 11月09日 14時29分)

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設計画を巡り、辺野古沿岸部の埋め立て承認を取り消した翁長雄志(おなが・たけし)知事に対し、石井啓一国土交通相は9日、埋め立て承認取り消し処分を撤回するよう指示する文書を沖縄県に郵送した。
 政府は10月27日の閣議で国による埋め立て承認の代執行手続き着手を了解し、公有水面埋立法を所管する石井国交相は同28日、翁長知事に対して埋め立て承認取り消し処分の撤回を勧告する文書を郵送したが、翁長知事は11月6日、勧告を拒否する回答文書を国交相に送付。これを受け、石井国交相は次の段階である指示を出した。
 指示に対する回答期限は文書到着翌日から休日を除く3日以内。翁長知事は6日の記者会見で勧告拒否について「埋め立て承認は取り消すべき瑕疵(かし)(法的な問題)があった」としており、今回の指示にも応じず拒否するとみられる。この場合、石井国交相は知事に代わって埋め立てを承認する代執行を求め、高裁に提訴する見通しだ。
 一方、石井国交相は代執行手続きとは別に、沖縄防衛局の行政不服審査申し立てを受け、翁長知事の埋め立て承認取り消し処分を一時執行停止する決定を出している。沖縄県はこの決定を不服として、総務省の第三者機関・国地方係争処理委員会への審査を申し立てている。【坂口雄亮】
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