goo blog サービス終了のお知らせ 

パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

控訴審も静岡新人教員自死を公務災害と認定

2012年07月26日 | こども危機
 ☆ 木村百合子裁判高裁で勝利!
   新人教員の労働環境改善に向け、大きな一歩


 7月19日、東京高裁は、8年前の木村百合子さん(享年24歳・当時新人教員)の自死が公務災害であると認定した静岡地裁判決を不服とした、公務員災害補償基金の控訴請求を棄却した。(東京高裁第24民事部、三輪和雄裁判長)
 2004年9月静岡市磐田市で新人教師、木村百合子さんは通勤途中に自ら命を絶った(享年24歳)。
 地方公務員災害補償基金静岡支部(以下「基金」)は3年後に「公務外」と認定、再審査請求も棄却された。ご両親は、「公務外処分取消」を求め2008年に静岡地裁に提訴した。
 裁判は3年余に及び昨年12月15日「公務外災害認定処分取消」の勝利判決が出された。
 判決は、経験の浅い百合子さんがクラス運営に「苦悩しながらもできる限りの努力や責任感を持って対応した」ことを認め、困難を極めた児童への指導では「新規採用教諭に対し高度の指導能力を求めること自体酷」と認定し、新採教師に対して「十分な支援が行われていたとは到底認められない」断じた
 東京高裁には、木村さんの地元の静岡県磐田市からの支援者も含め100名が集まった。今回の裁判には、以下二つの意義があったと弁護団の塩沢忠和弁護士は語った。
 ひとつは労働職場では、「最も脆弱なもの」を基準にすべきであるという原判決を再度認めたこと。(判決文13~14ページ)
 ふたつめは、「うつ病に発症した後の業務内容をしん酌することは、公務と本件自殺との因果関係を考察するにあたって、意義がある」と認めたことである(判決14~15ページ)。この点については、厚生労働省がこれまでうつ病の発症以降の過重労働を、労災や公務災害の審査対象としてこなかった経緯があることから重要である。
 学校現場の過重労働の背景には、東京をはじめとする「もの言えぬ職場環境」がある。今回の判決は、学校現場の過酷な労働環境の原因究明に向けた大きな一歩になりうる。百合子さんの母、和子さんは語った。「今回の判決を受けて、職場で何があったのかを語ってほしい」と。(湯本雅典)
 ※動画(YouTube ユニオンチューブ)
http://www.youtube.com/watch?v=7hJ35BuI80g&feature=player_embedded
 ※報告集会:母親の発言から

 娘も一緒に今日の判決を聞いていたと思います。
 基金の静岡県支部は、もう上告しないで、この公務災害を認定してください。
 24歳の娘が、苦しんで、自ら死ななくてはいけない、そのような学校現場はひどすぎます
 学校の中に、新採教師を自殺に追い詰める問題があることを認めて、対策を立ててください。
『レイバーネット日本』(2012/7/19)
http://www.labornetjp.org/news/2012/0719kimura
コメント    この記事についてブログを書く
« 懲戒でもないのに免許を取り... | トップ | 都内公立小中、学校事務共同... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

こども危機」カテゴリの最新記事