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パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

下水道処理施設のセシウム汚染汚泥が、日本全国にバラ撒かれている模様

2011年08月15日 | フクシマ原発震災
 ▼ 下水道処理施設のセシウム汚染汚泥が、日本全国にバラ撒かれている模様
 (転載開始)
 ◆ 放射能に汚染された土が日本中にバラ撒かれていた!
   2011年08月09日 日刊SPA!


 「日本最大の産業廃棄物」(08年度では約1億7611万t・日本全体の44%)である「汚泥」が、福島原発の事故後、放射能に汚染されている。
 そしてそれが「再利用」され、全国にバラ撒かれているという。
 埼玉県戸田市にある下水道処理施設「荒川水循環センター」の竹迫浩幸・総務管理担当課長は顔を曇らせる。
 「下水汚泥は、汚泥全体の半分弱を占め、1日約500tが発生します。それを脱水・焼却して灰にし、体積は3%にまで減ります。そして従来は、その焼却灰をセメント会社がセメントの材料として引き取っていました」
 その際、県がセメント会社に1t当たり1万5000~2万円の引き取り料を払う。それでも、産廃の最終処分場に処分料を払うよりは安上がりになる。
 「ところが、原発事故でこの予定が大幅に狂いました。5月13日に、汚泥1kgからセシウム134と137を合わせて620ベクレル(Bq)を測定。焼却灰にして水分が抜けるとセシウムは濃縮され、1万4200Bqにまで跳ね上がりました」
 7月7日の測定でも、焼却灰からは7500Bqと、未だに高い値を維持している。
 同じ問題は14都県の下水処理施設と浄水場などの365事業体で起こっている
 6月9日、千葉県の浄水場から1キロ5210Bqのセシウム検出。
 宮城県の浄水場では、6月上旬で約3万2000Bq。
 神奈川県の下水処理施設では6月下旬に、焼却スラグ(焼却灰を高温で溶かしてガラス化したもの)から1万3200ベクレル……。
 どこの処理場も「このままでは溢れる!」と悲鳴を上げている。
 8/9発売の週刊SPA!「放射能まみれの土が日本中にバラ撒かれている!」では、この放射能に汚染された汚泥が、園芸土肥料として使用されている実態を取材。
 公園や宅地造成などの公共事業にも使われていることが判明した。
 取材・文・撮影/樫田秀樹 志葉玲

 (転載終了)

 上記記事を読んで、まず驚いたのが「東日本の下水処理場のほとんどで、下水汚泥が放射性物質に高濃度汚染されている」という事実である。
 下水処理場にて処理される下水は、そもそも我々の使用している生活排水であるからである。
 即ち、特に東日本にて日常的に使用されている生活水(上水等)が放射性物質にて汚染されているということである。
 そして、その汚染された下水汚泥が園芸土や肥料として全国にばら撒かれて普通に販売され、更には、公園や宅地造成などの公共事業にて平然と使用されているのである。
 汚染された食品同様、汚染された土が日本全国にばら撒かれているという事実は、今や日本のどこに住んでいようと「安全」な場所などないということである。
 「お前は大阪に住んでいるから、そんな気楽な物言いができるんだ」

 特に東日本の方と話をしていると、ハッキリ面と向かってではないが、これに近いことを言われることがある。
 しかし、それは違う。
 勿論、東日本と比べれば大阪や西日本の方が大気中や土壌中の放射線量については、マシやも知れない。
しかし、問題はもはやそんなレベルではなく、日本全土において、食が汚染され、土までもが汚染されていることである。
 残念ながら、日本という小さな国土に張り巡らされた「物流網」は、北は北海道から南は鹿児島・沖縄まで「一括り」であり、汚染された牛は勿論のこと、福島県産の乳牛から採れた生乳もその他の都道府県産のものと混ぜ合わせられて、普通に市場に出回っているのである。
 外食産業にいたっては、特に全国チェーン店において、むしろ率先して仕入値の安い「福島産」が使用されていることであろう。
 したがって、「食の汚染」について言えば、日本のような小さな国土にて、現在のように効率的にネットワーク化された物流網においては、大阪であろうがどこであろうが、そのリスクは同じと言えよう。
 「大阪だから気楽・安心」という油断がある分、むしろ大阪等、関西の方が危険と言ってもいいやも知れないのである。
 随分話が脱線してしまったが、そもそも震災復興が大幅に遅れている原因のひとつが、この汚染土処理の問題であろう。
 要は、きっちり汚染度合いを計測しても、汚染土を捨てる場所がないのである。
 被災地においては、小学校のグラウンド等にいまだに汚染土や解体材が山盛りにされているというのが実情である。
 この問題を解決しない限り、今後も東日本の被災地の復興は遅々として進まないであろう
 そして、隙をみてはドサクサ紛れにこれを園芸土や肥料として全国中に売り捌く輩が後を絶たないことであろう。
 さらに何より問題なのが、あろうことか、国や地方公共団体の発注する公共事業にて、ドサクサ紛れにこの汚染土が使われていることである。
 お上が率先してこんな”愚行”をおこなっているようではどうしようもない話である。

『暗黒夜考~崩壊しつつある日本を考える~』(2011年08月09日)
http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/4bfe87c843b7fa4ee1341e60e6e31c50

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