【発言=若者の声(『東京新聞』)】
◆ 教師の道を諦めた
私は大学四年生で教職課程を履修している。教育実習にも出向いた。
しかし、教員採用試験は受けず、民間企業に来春入る予定だ。
教壇に立つ父の姿に撞れ、本当は教師になりたかった。
なぜ、教員採用試験を受けなかったか。
それは、文部科学省が教員に仕事の魅力を会員制交流サイト(SNS)で発信してもらおうと募集した「#教師のバトン」プロジェクトの投稿を読んだからだ。
投稿は現役教員たちの苦しみに満ちていた。こんな世界で働ける気がしないと私は教師の道を諦めた。
教育実習に参加していた同級生十人弱のうち、教員採用試験を受けたのは一人もいない。
教育は聖域だ、と大学の先生は語っていたが、それは労働基準法が存在しないから、という意味だったのだろうかと今では思う。
『東京新聞』(2021年7月30日【発言=若者の声】)
◆ 教師の道を諦めた
大学生 内尾真優子 22 (東京都大田区)
私は大学四年生で教職課程を履修している。教育実習にも出向いた。
しかし、教員採用試験は受けず、民間企業に来春入る予定だ。
教壇に立つ父の姿に撞れ、本当は教師になりたかった。
なぜ、教員採用試験を受けなかったか。
それは、文部科学省が教員に仕事の魅力を会員制交流サイト(SNS)で発信してもらおうと募集した「#教師のバトン」プロジェクトの投稿を読んだからだ。
投稿は現役教員たちの苦しみに満ちていた。こんな世界で働ける気がしないと私は教師の道を諦めた。
教育実習に参加していた同級生十人弱のうち、教員採用試験を受けたのは一人もいない。
教育は聖域だ、と大学の先生は語っていたが、それは労働基準法が存在しないから、という意味だったのだろうかと今では思う。
『東京新聞』(2021年7月30日【発言=若者の声】)
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