パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

報告 : 反貧困ネットワーク全国集会2022集会

2022年04月16日 | 格差社会
 ◆ 反貧困ネットワーク全国集会2022集会

 2020年3月に結成された「新型コロナ災害緊急アクション」は、反貧困ネットワークが呼びかけ、今も連日「所持金ゼロ円」「何日も食べていない」といったSOSが届いていると言う。
 この2年以上で寄せられたSOSは2000件近く。そのうち83%が住まいをすでに失った人からのものだ。当事者も支援者も疲弊する中、機能不全の公助を困窮者支援の現場から問う集会が5時間のロングランで開かれた。
 2022年4月10日(日)14:00、東京・文京区民センターで、「反貧困ネットワーク全国集会2022集会」がスタートした。(宮川敏一)
 【全国集会キックオフ】14:00

 ◆ 雨宮処凜さん(反貧困ネットワーク世話人)
 今日の集会の司会は3人で進めます。最初は雨宮処凜がつとめます。今日は18辞50分まで長いですがよろしくお願いします。はじめに瀬戸さんから進行についてお話をお願いします。
 ◆ 宇都宮健児(反貧困ネットワーク理事長)
 昨年4月から理事長になりました。コロナ災害は3年目を迎えました。
 生活の貧困はコロナ前からありましたが、コロナ感染で多くの人が住まいを失いました。20年3月24日から新型コロナ対策のネットワーク組織を立ち上げ、困窮者の支援活動をしてきました。多くの方々から善意の寄付をいただきました。
 住居を提供していたこともありました。このような善意に希望を見いだします。
 生活保護申請から決定されるまで支援も必死です。また外国人がたくさん含まれています。
 入管から仮放免された外国人は、仕事はできない。かといって生活保障もない。一切の保障から排除されています。
 何としても補償するためにコロナアクションをしています。今日は長丁場になりますが、各分野で活躍する報告を皆さんと共有しましょう。
 【反貧困ネットワークの取り組み報告】14:10

 (1) 新型コロナ災害 押し寄せる生活の危機「支援現場からの報告と提言」
   ◆ 瀬戸大作さん
(反貧困ネットワーク 事務局長)

 コロナ災害から2年を経過しました。現状でも貧困の勢いは止まっていません、昨日も新宿デモありましたが女性の参加者が多い。
 精神的に課題を抱える人が多い。貸し付けについて複数の借り入れ、コロナ禍で2度、3度の雇い止めを受けてる人も少なくない。
 諸問題については現場から発信して行く。僕らが支援する人たち83%が家がない。コロナ禍で仕事を失い、雇い止めになって追い出されている。
 多いのが寮です。寮が住所と言えるのかの問題がある。それと家を借りるお金がなく何年もネットカフェを利用している。公営住宅不足が上げら、増設は時間もかかる。初期費用のかからない家賃補助をやれと主張しています。弱者に対して公営住宅がスムーズに利用できることにしないといけない。
 今日明日に止められてしまう水道光熱費をつなぐことで多くの命がつながる。相談支援と貸し付けと食糧支援をセットに行うことで生活再建につながった報告も少なくない。
 財源は、グリーンコープ生協の組合員、値上げラッシュから困窮者を守るために生活保護費の特別加算を含め、公の責任として取り組んでほしい。
 「行政に相談しても追い返されたり、相談先次第で地獄を見る」
 東京都内でも、自治体間で対応格差がある。困って行っても追い返される。コロナ禍になり2年経っても福祉事務所の対応は根本的に見直されていない。
 最近の特徴は精神的にボロボロにされている相談者の急増があるそこまで追い込んだのは、助けてと言える人や相談機関がないこと。コロナで貧困になったのでなく、助けてと言えない、孤独な社会がある。福祉が人を殺す事態が今日も全国で起きている。
 (2) 反貧困ネットワークにおける外国人支援の取り組み
   ◆原 文次郎さん
(反貧困ネットワーク外国人支援担当)

 私たちは国籍に関わらず、在留資格に関わらず、日本人でも何人でも日本に生きている人として、貧困状態に置かないことを目指しています。
 貧困は、新型コロナ災害により、元からの脆弱な立場の人たちよりも弱い立場に置かれるようになっている。労働時間の短縮、失業が非正規外国人労働者に拡大している。
 非正規滞在者、在留資格未取得、仮放免中の難民申請者などは、そもそも就労が不許可になっている。その中で、支援対象は、在留外国人の中でも最も困窮している人たち。
 私たちは、生活困窮者に対し、相談会、緊急支援を通じて、生活費の補助(現金給付)=ささえあい基金、同国支援から医療機関への紹介。フードバンクや生協、その他の提携団体からの食料提供。家賃補助や一時宿泊代の支援をしています。
 在留外国人と言っても幅広い。①短期滞在者、住民登録無し。就労不可=居住実態が無いと見られる。②在留資格無し、不法残留は生活保護など、公的支援の対象から外される。
 私たちは、大人食堂、外国人医療相談、物資配布ボランティア、地域所轄度への参加の取り組みで支援活動の展開をしています。
 (3) 反貧困ささえあい神奈川からの報告
   ◆杉浦幹さん
(反貧困ささえあい神奈川)

 (4) 杉並区高円寺福祉事務所扶養照会された当事者からの発言
   ◆(文書による代読)


 【セッション2】15:00 地域連帯と協働の取り組み報告

 (1) 「困った時はお互い様」困窮されている方への個別自転車配達の食料支援
   ◆ 高阪由紀江さん
(練馬あったかフードバンク)

 (2) 社会連帯と協同労働による「みんなのおうち」を
   ◆藤田 徹さん
(一般社団法人日本社会連帯機構専務理事、日本労働者協同組合連合会副理事長)
 地域に役立つ仕事を作ることを目的にしている。33年前に入り、当初は相手にもされなかった。今の労働は資本が使うが、私たちは資本を労働が使う。
 仕事を無くした人に声をか相談を広げている。外国人労働者にも相談に加えて広げたい。困窮者支援を全国ネットワークで展望を持っている。
 労働組合法が10月1日から施行される。この法律を使って仕事起こしで生活改善させたい。
 (3) しげんカフェの実践報告とめざすこと
   ◆若畑省二さん
(わくわくかん) 
 就労が難しい状況があるが、どこに問題があるのか、就労支援のあり方を取り組みの実態から報告をする。
 就労の困難は当事者の能力不足に転嫁される。困難を抱える当事者の適正を無視していた。就労困窮者は、障害を持っている人に集中するだとしたら大企業の採用する傾向になる。
 広く社会の中で問題が共有が不足する。私たち生涯生活支援で活動を進めている。東京都の認証を受け、就労困難な人たちに支援をしている。
 【セッション3】16:00 機能不全の公助を困窮者支援の現場から問う

 (1) 「生きていけない」外国人仮放免者の過酷な生活実態「仮放免者生活実態調査」報告
   ◆長澤正隆さん
(北関東医療相談会事務局長)

 (2) ミヤンマー仮放免者からの発言
   ◆当事者


 (3) 女性による女性のための相談会報告
   ◆松元千枝さん
(女性による女性のための相談会実行委員)

 (4) コロナ渦で浮き彫りになった格差・不合理を改善しよう。
   ひとりで苦しむ人が入る労組から
   ◆鈴木剛さん(全国ユニオン会長)

 【セッション4】17:20 韓国の反貧困社会連帯からの報告
   チョン・ソンチョルさん
(韓国「反貧困社会連帯事務局長」)

 貧困社会連帯は反新自由主義・反貧困連帯運動を目指し、社会構成員として誰でも享受できる△基本生活所得△労働権△公的社会サービス確保を、’民衆の基本生活権’を勝ち取るため「貧困撤廃のための社会連帯」は2004年から活動をしています。
 労働組合、地域のネットワークや反貧困NGO、宗教組織など47団体が加盟している。


 2.討論

 【セッション5】

 希望に向けた総括討議(分かち合いと連帯の反貧困運動に向けて)

 (1) 会場との討論質疑
 (2) 集会宣言

 【閉会】18:50

『レイバーネット日本』(2022-04-11)
http://www.labornetjp.org/news/2022/0410hinkon
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