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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

強いられた自発性~日本人特有の集団自決

2012年08月24日 | 平和憲法
 ◆ 「勝ち組」という名の正義の「狂信者」
 ブラジルの日系人社会では、太平洋戦争で日本が降伏した後も、勝利を信じる「勝ち組」多数派を占めた。敗北を認める「負け組」を襲撃、多数の死傷者を出し、三万人を超える日系人が逮捕されている
 ▼分断された移民社会の悲劇を描くブラジル映画『汚(けが)れた心』が、東京や名古屋などで公開中だ。退役軍人の命令により、心優しい写真館の主人が同胞を殺す狂信者に変貌する。その姿を伊原剛志さんが熱演している
 ▼現実を直視せよ、と言う友人に主人公は吐き捨てるように言う。「日本の勝利を信じられない奴(やつ)は日本人じゃない。お前は心が汚れている。非国民め」
 ▼勝ち組は数千人が集団自決したサイパンの捕虜収容所にも存在した。下嶋哲朗さんの労作『非業の生者たち』に教えていただいた
 ▼憲兵に指示され、十七歳の時に男性二人を殺害した男性の証言がある。「男は国賊だ、殺すことは天皇陛下のためだ、祖国のためだ」。そう信じていたという回想に、ブラジルの勝ち組の心象が驚くほど重なる
 ▼日本人特有の集団自決はサイパン、グアム、テニアン、フィリピン、沖縄、満州と続いた。生き延びた人たちの証言を丹念にすくいながら、下嶋さんは「強いられた自発性」という矛盾を抱える集団自決の底知れぬ闇を探る。「何も解(わか)らないまま忘れられては、犬死にですな」。証言者の一言が命に刻まれた。
『東京新聞』(2012/8/19【筆洗】)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012081902000085.html
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