◆ 教科書採択めぐり神奈川県教委~“実教ゼロ”の不可解
卒業式等での国歌斉唱ついて「一部の自治体で公務員への強制の動きがある」などと記述した実教出版(東京都)の教科書2種(『高校日本史A』『高校日本史B』)について、神奈川県教育委員会は8月19日、同社の教科書を選定した高校が“ゼロ”であったと公表した。2015年度の県立高校等の教科書採択に際してだ。
県教委臨時会(同日)の席で、大畑多津雄指導部長と折笠初雄高校指導課長は、「4月24日の校長対象、5月14日の副校長・教頭対象の教育課程説明会で、『昨年の再考依頼を教育委員に適切と判断頂いた(という)認識』を語っただけ」と説明。だが、傍聴席からは「認識(というが、実際)は指示だろう!」と批判が上がった。
元県立高校教諭の岡本清弘さんらが情報公開請求で入手した14校の副校長らの復命書(校長への報告文書)には、折笠氏や指導主事が実教出版の教科書を「不採択にする。候補にあげることも不可」と述べた旨、明記されている。
また、教科会で実教出版を選定した地歴科教諭に対して、校長が「職務命令だ」などとして、他社版の教科書に変更させた高校が数校あったことも明らかになった。教頭が、文科省の選定用目録の実教出版の欄に「×」印を付け、教諭に手渡したという事例もあった。
元教職員などで構成される5つの市民団体は選定のやり直しを求める請願を出していたが、8月19日、具志堅幸司委員長は「教委事務局の一連の発言は一部の学校にその意図が正確に伝わらない事実もあったが、不当な影響力の行使ではなかった」と論点をスリ替え、全会一致で請願を不採択とした。
正式な不採択通知の送付を9月13日に受けた岡本さんは、取材に「再度抗議し話し合う場を県教委は引き延ばしているが、10月上旬には設定したい」と語っている。
『週刊金曜日』(2014年9月19日号【金曜アンテナ】)
永野厚男(教育ライター)
卒業式等での国歌斉唱ついて「一部の自治体で公務員への強制の動きがある」などと記述した実教出版(東京都)の教科書2種(『高校日本史A』『高校日本史B』)について、神奈川県教育委員会は8月19日、同社の教科書を選定した高校が“ゼロ”であったと公表した。2015年度の県立高校等の教科書採択に際してだ。
県教委臨時会(同日)の席で、大畑多津雄指導部長と折笠初雄高校指導課長は、「4月24日の校長対象、5月14日の副校長・教頭対象の教育課程説明会で、『昨年の再考依頼を教育委員に適切と判断頂いた(という)認識』を語っただけ」と説明。だが、傍聴席からは「認識(というが、実際)は指示だろう!」と批判が上がった。
元県立高校教諭の岡本清弘さんらが情報公開請求で入手した14校の副校長らの復命書(校長への報告文書)には、折笠氏や指導主事が実教出版の教科書を「不採択にする。候補にあげることも不可」と述べた旨、明記されている。
また、教科会で実教出版を選定した地歴科教諭に対して、校長が「職務命令だ」などとして、他社版の教科書に変更させた高校が数校あったことも明らかになった。教頭が、文科省の選定用目録の実教出版の欄に「×」印を付け、教諭に手渡したという事例もあった。
元教職員などで構成される5つの市民団体は選定のやり直しを求める請願を出していたが、8月19日、具志堅幸司委員長は「教委事務局の一連の発言は一部の学校にその意図が正確に伝わらない事実もあったが、不当な影響力の行使ではなかった」と論点をスリ替え、全会一致で請願を不採択とした。
正式な不採択通知の送付を9月13日に受けた岡本さんは、取材に「再度抗議し話し合う場を県教委は引き延ばしているが、10月上旬には設定したい」と語っている。
『週刊金曜日』(2014年9月19日号【金曜アンテナ】)
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