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パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

石原都政での偏った右翼教育の“負の遺産”

2016年11月06日 | 暴走する都教委
  《石原慎太郎 腐敗の13年》
 ◆ 愛国心教育で日の丸・君が代強制
   当の本人は「歌わない」
(日刊ゲンダイ)


 石原都政では、教育行政も歪められた。「心の東京革命」と称して、愛国心教育を強制したのだ。
 慎太郎のウェブサイト「宣戦布告」を見ると、「心の東京革命」というタイトルでこんなことが書かれている。
 〈動物行動学者コンラート・ローレンツの主張の中に非常に興味深いものがある。それは「幼い頃に肉体的な苦痛を味わったことのない子供は、成長して必ず不幸な人間になる」というものだ〉
 だから、子供に苦しさやひもじさに対する我慢を覚えさせる必要があると説く。
 スパルタ教育を信条とする慎太郎は、過剰な体罰で知られる「戸塚ヨットスクールを支援する会」の会長も務めている。こういう偏った思想の持ち主が、トップダウンで都の教育行政を変えていったのである。
 2001年、まずは都教育委員会の「基本方針」「教育目標」から「日本国憲法及び教育基本法の精神に基づき」の文言を削除、代わりに「わが国の歴史や文化を尊重し」と加えた。国が教育基本法改正で目指す愛国心教育を先取りしたのだ。
 その真骨頂が、「日の丸・君が代」の強制だろう。
 03年10月23日の都教委通達で、入学式や卒業式などの行事の際は「国旗に向かって起立し、国歌を斉唱する」ことを指示。違反者は処分するという強権で、式典で起立しない生徒がいた場合も含め、担任や校長を大量処分
 この通達は現在でも生きていて、都教委によれば「平成27年度の卒業式までに、のべ450人の教職員が処分を受けた」という。
 ところが、当の慎太郎は「文學界」(14年3月号)のインタビューで「僕、国歌歌わないもん。国歌を歌うときはね、僕は自分の文句で歌うんです。『わがひのもとは』って歌うの」と話していた。
 他人には強制しておきながら、こんなフザけた男が教育に介入する資格があるのかどうか。
 07年度からは、すべての都立高校に「奉仕」が必修教科として導入された。年間35単位時間。ボランティア活動などを通して、「奉仕活動の理念と意義を理解させる」というものだ。
 「公(国家)に奉仕する」という国家主義的なイデオロギーを公教育で叩き込むものだと批判されたが、教育現場に右翼的な思想を押し付けていくやり方は、現代版の教育勅語とも言える。
 「『奉仕』の時間は、現在の高校1年生から『人間と社会』という新教科に移行しました。道徳的な内容や生き方について考える時間です」(都教委)
 右翼教育の“負の遺産”は教育現場に今なお残っている。

『日刊ゲンダイ』(2016年10月29日)
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/192764
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