ボーっとしてるとますます⤵⤵⤵になりそうなので、レプリコンの続きを書いてみる。
と、思って書き始めたら、こんなポストを見つけたので、まずそれを貼っておく。
◎医療関係者の皆さまへ
— Meiji Seika ファルマ株式会社 (@Meiji_Seika_p) October 21, 2024
次世代mRNAワクチン(レプリコン)を扱う医療機関に対して、診療を妨害する行為や嫌がらせなどが発生しております。決してあってはならないことであり、当社への嫌がらせも含め警視庁に相談しています。妨害行為や嫌がらせがあった場合はお近くの警察署にご一報下さい。
この件、この前儂もブログで書いたけど、ついにファルマ自身がポストした。しかも警察に連絡しろとまで書いてる・・・。診療妨害なんていう非道が許されるんですかね。一番の被害者は患者でしょ。。。
で、あらためて、
「製薬会社や国の言うことなんか信じられない」とか「データは嘘だ、隠してる、捏造だ」とか「国と企業が結託してる」 とかとかとかと思っている方もいらっしゃると思います。まあその気持ちもわからないではないのでw、今回はこの辺りのことを書きたいと思います。
なお、タイトルにはレプリコンと書いていますが、どちらかと言うと医薬品やワクチン全般っていう感じになるかなと思います。
結論から言うと、今は昔と違ってデータを隠したり捏造したりするのは無理なんです。いや、隠したり捏造するのはそれほど難しくないですが、どこかで必ずバレますw。
さらに、「国と企業が結託してる」と言うのも、小説なんかではありそうな話ですが、現実にはこれもなかなかあり得ないと思いますw。
まあこれらこそが私の専門分野の話なので、特に「ワクチンがががあ」の方には最後まで読んでいただけるとうれしいです。ちなみに、私はもう完全にリタイアしているので、利益相反はまったくありませんw。
すべての医療用医薬品(もちろんワクチンも)は、厳格なルール(法律です)に従って開発されています。おそらくこのルールの厳しさは、一般の人が想像するはるか上のそのまた上をいっていると思います。
ちなみに、このルールのうち、治験に関わるものをGCP(Good Clinical Practice、詳しく知りたい方は「gcp 治験」でググってみて下さい)と言うのですが、これに違反すると次のような罰則が科せられる可能性があります。
- 違反した症例および他の症例のデータが使用できなくなる。
- 治験依頼者や規制当局の立ち入り監査を受ける。
- 厚労省から改善・停止命令を受ける。
- 命令に従わない場合は50万円以下の罰金が科される。
- 緊急命令違反の場合は刑事罰(3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金)が科される。
「罰金50万とか300万なんて大したことないじゃん」と思われた方もいると思いますが、それよりも「データが使用できなくなる」というのが相当の痛手ですね。これって、金額的な損害だけ考えても、桁が2つ3つ、場合によってはそれ以上に上がってしまいますから。
そして、治験だけではなく、他の数多くの試験の結果も含めて得られた膨大なデータをまとめて、これまた決められた手順(もちろんこれも法律です)に従って、国に製造販売の承認を申請します。
申請者、例えば製薬会社は、間違いなくこのルールに従って開発されているということを保証することも要求されています。さらに、当局(PMDA)がその都度それを細かくチェックします。
こういう一連の作業には相当の人数が関わるので、例え不正をしてもどこかで必ず露見してしまうと思います。特に最近は内部通報制度のようなものもできていますからね。先に「バレる」と書いたのはこういうことです。
もし本当に不正ができるとしたら、それは申請者とPMDAや厚労省=国が丸ごと共謀する以外には考え難いですね。
それだけのリスクを冒す以上は関係者全員にそれ相当のリターンが必要じゃないでしょうか。一つ間違えば会社がなくなりますからね。でも、いくら薬は儲かると言っても、おそらくそこまでの金額は稼げないと思いますよw。
と、こういうところから陰謀論のようなものに結びついていくのかなと、実は私は思っているんです。
だって、データを隠してるとか捏造してるとかいう話の矛盾を突いていくと、陰謀論のようなものがない限り説明がつかなくなって来るんですよねwww。
また、このルールは日本独自のものではなく、日米欧その他の国で共通化されているものなのです。ですから、FDAだのEMAだのWHOだの、そんなところもグルになってみたいな話は、ある意味嘘ではないですねw。まあグルという言葉はあまりよろしくない響きですし、WHOは国連の機関なのでちょっと違いますが、FDAとEMAはそれぞれUSAとEUの規制当局なので、基本的には同じ考え同じやり方ですからねw。あ、だからディープステートとかビル・ゲイツがどうのとかっていう話が湧いてくるんですかねw。
ちなみに、これを読んでいただいている「ワクチンがががあ」の方で、GCPとかPMDAとかICH(先のリンクにあります)とかEMAとかいう言葉を知らなかった方は、「自分はデマを信じてたのかも」と思われた方がいいかもしれません。こういう最低限のことを知らないのに、データがどうのこうのワクチンがどうのこうのと、自分の判断で言えるわけないですよ。
それでも「信じられない」という方もいますよね。ちょっと前にXにこんなポストがありました。
ワクチンの有効性や安全性って製薬会社のデータですよね。現時点で799人に死亡一時金の支給が決定し、まだ増える予定です。打たされた側も後悔している人間はたくさんいます。
「799人(レプリコンが発売される前のmRNAワクチンの話なので、今はもう少し増えているかもしれません)に死亡一時金の支給が決定し」は、今の日本の副作用救済制度は「薬との因果関係を完全に否定できないものは認める」という考え方なので、こういう数字になっています。ただ、全部で約4億回位(かな?)接種してこの数字だとは思いますが。
「打たされた側も後悔している人間はたくさんいます。」それはそうですよね、私もその一人ですw。だって、毎回最低でも2日、酷いと3日寝込みますから。でも、コロナに感染するよりはどんだけマシかって思います。特に今は後遺症(LongCOVID)の危険性がハッキリしてきていますからね。
で、問題はこの
「ワクチンの有効性や安全性って製薬会社のデータですよね。」
なんです。
その通り、製薬会社が出したデータです。「だから信じられない」という言葉が続くんだと思いますが、じゃあ、どこのデータだったら信じられますか? 国ですか? あるいはどこかの第三者研究機関ですか?
国だと「結託して」なんていうこともあるからダメですかね。じゃあ第三者研究機関ですかね。
それがいいかもしれません。でも、その費用はどこが出すんですか? 税金ですか? そうすると結局国が依頼者、つまり依頼先にとっての“お客様”になってしまいますね。
クラウドファンディングでもしますか? 製薬会社がやったのと同じレベルの同じ規模の試験をする必要があるんですよ? 医薬品の開発費ってどの位かかるか知ってますか?
それに、先にも書いたように、今のルールは多くの国で共通化されているんです。日本だけ違うやり方っていうのはちょっとどうですかねえ。
だからICHから抜ければいい? そうなるともう薬鎖国ですかねw。日本は医薬品の輸入大国だって知ってますか? 漢方にすればいいと思った方もいるかもしれませんが、それも輸入ですw。じゃあもういっそのこと薬使うのやめますか。
んとね、極めて現実的じゃないんですよ。それに、例え製薬会社のデータじゃなくても、自分が考えているのと違う結果のデータだったら、結局「信じられない」となるんじゃないでしょうか。それって、データ云々じゃなくて、ただの盲信じゃないですかねwww。
今日はこの位にしようと思いますが、最後にもう一つだけ。
最初に「信じられない気持ちもわからないではない」と書きました。確かに、製薬会社や国のやってることが信じられるんだったら、なんでこれまでいくつもの薬害が起きたの?という疑問も出て来ると思います。私だったらそう思います。
私は薬害についてはそれほど詳しくありません。なので簡単にしか書けませんが、先に書いたGCPもICHもパッとできたわけではなくできたらそれで終わりでもありません。薬害も含め、長い間に発生した様々な問題についてその都度検証し、洗い出された問題点を修正して今に至っているものなんです。もちろん今でも改訂されます。
また、GCPはあくまでも治験(それに準じた臨床試験等も含みます)に関してのルールです。これまで発生した薬害のほとんどは、製造時や販売後の対応等に原因があり、治験時のデータを隠蔽したとか改ざんしたといったことではないと思います。もちろん、医薬品の販売後や製造についても、それぞれ別に細かく法律が定められています。
「でも専門家がこう言ってるから」と言われる方がいると思いますが、これについては、またあらためて書こうと思います。
最近、人体実験という言葉を目にしますし、漏れ聞く所によると、テレビのワイドショーかなにかでどこかの“専門家”なる人が、本当のことは人体実験しないとわからないというようなことを言ったとか言わなかったとか。
もしこの話が本当だとしたら、もう本当に情けなくなってきます。何の専門家だか知りませんが、肩書を利用してテレビという公共の場でデタラメを流布するのは絶対にやめてほしいです。
参考文献ならぬ参考サイトです。

「みんな、わかった?」(byぼあ)