『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

交流

2022-04-11 21:21:48 | 日常
土、日、月、は色々な方々との交流が続きました。

もちろん、みな、感染対策万全の中ではありますが、以前よりは日常に少し戻れた心地。

やはり人との交流はエネルギーになるということをヒシと感じています。
というか、「生きてる」という気がしてくる。

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土曜日は、2年ぶりのリアル幹事会。

7月の東京玉翠会総会、今年こそはリアル開催!?と平成9年卒の幹事の皆様も張り切って企画してくださっていたのですが、ここにきて、やはり、まだリスクが高いということになり、結局は今年も昨年同様のリモート開催となりました。

残念ではありますが、これはこれで、地方や海外からも参加できるメリットもあるので、楽しい。

今回の幹事会は、リアルとZoomの併用での開催となりました。

こんなことも出来る世の中になっているのね・・

既に3回目の接種を終えられた70代、80代の先輩も数名リアル参加されていて、
お会い出来、嬉しかったです。

同期の健さんから泣きつかれて、うっかり幹事を引き受けてしまったのが20年前。

最初は戸惑いましたが、そのお陰で、同期だけでなく、多くの先輩、後輩の皆様と交流出来たのは、ありがたいことです。

幹事学年毎の個性があるのも、毎回面白い。

昨年は、なかなか歌舞いているね、というとんがった感じで、面白かった。
リモート開催という初めての企画を立ち上げたのだから、その功績はとても大きいし、大変なことだったと思う。

そして、今年は、ほっこりする感じ。
「お約束」の先輩方からの突っ込みも笑顔でかわしつつの和やかな会となりました。
やっぱり、リアルはええなあ、とみんなでうなずき合う。



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日曜日は、演奏表現学会で知り合ったチェロ奏者・作曲家の北條立記さんのコンサート。

古典と現代~音楽とは歴史との団欒である~ 
4月10日(被16時30分開演
シンフォニーサロン201号室


チェロ組曲に現代舞踏がコラボしていたり、バッハ、近藤浩平、北條立記、モートン・フェルドマン、フェデリコ・モンポウなどがチェロ(北條立記)、ピアノ(杉浦奈々子)で演奏されました。

バッハのチェロ組曲第二番は現代舞踏とのコラボ。
かつてヨーヨーマがこうしたことをやったそう。

こうした試みを聴き観るのは初めてのことで、最初は??でしたが、実際に始まってみると思いの他、スっと入ってきて驚いた。

ゾンビみたいな白塗りメイクの踊り手(細田麻央)は異界からやってきた依代で、だからこそ、奏者もバッハの神託をより聴くことが出来るのではないか?などなど、色々と考えさせられた。

・・って、私もかつて、イサン・ユンのソリで、甲野善紀先生の剣舞とコラボさせていただいてたじゃないか?!・・と今思い出す。

その時が、まさにそういう感じだった。
そこに「我ならざる我の発動」の萌芽があったのかもしれません。

この日は、ピアノの杉浦奈々子さんによるBWV998が特に素晴らしく感銘を受けました。あの狭い空間で、グランドピアノというのは奏者によっては、とても辛い思いをすることもあるのだけれど、どんなに大きな音量でも、深く身体に染みてくる心地よさ。
様々なタッチ、繊細なペダリングで、紡ぎ出される響きを堪能しました。

色々とシャッフルされ刺激を受けたコンサートでした。




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本日、月曜日はリモートで雑談会。

S教授と、そのご友人のN教授。

御二人は東大で同期だったそう。

「東大出身の大学教授御二人とリモート会議なの」とちょっと偉そうに夫に言ったら、

「真理は、まあラットというかモルモットというか、研究対象だよね・・」

 と鋭い指摘。

実際、お話の中で、「表面ではなく、より深い深層部にある筋肉の動きも「細い針」を刺して計測することが可能なんですよ~」

みたいな話も出て、「それは嫌です・・」
ラットというのも、当たらずとも遠からずだったか・・

でも、足裏にかかる圧の変化とか、計測してわかることは色々とありそうです。

今回、私から事前に提案した、お題は

【「ゾーンに入る」を科学する】

先日のコンサートで、生まれて初めて、それに近いことを経験したので、それを今後も発動していくためには、どうしていけばよいか、ということを可能なかぎり調べてみたかったし、一流の研究者である御二人の意見を聞きたかったのでした。

「我ならざる我」の発動。そしてゆくゆくは「something great」の発動へ。


N先生は、趣味でチェロやチェンバロなどをたしなまれていて、その発表会で2回も過去に「ゾーンに入る」を経験されていました。その時の様子をうかがうと、もう「まさにそれです!」というくらい、全てが一致していました。

やはり、あれは、そうであったか、と。

結論というのではありませんが、いくつかのソーンに入るための必要十分条件というのをS先生、N先生がまとめていかれる様が見事でした。

そして、とても参考になりました。

いつか、研究の成果となる日が待ち遠しいです。

ゾーンに入る大きな要因となった、コンサート本番の10日?くらい前に気付いて、その恩恵が大きかったプチ発見、
「コモドドラゴン」を披露したところ、「本当に、かなり肩が下がりますね」と驚かれました。

すかさず、S先生が

「手の内ですね!」

なるほど、そう言われてみれば、真似する時の微妙な動きは確かに「手の内」。


御二人とも、早速夫々の楽器(S先生はヴァイオリンとピアノ)で試みてみるとのこと、結果が楽しみです。

本日の成果の一部ですが、

「締まる」はよくて「締める」はだめ、というのも、とてもよくわかる言い方。

これは、お腹の使い方にも通じる良い言い方だと思います。

「腹に力がこもる」はよくて「腹に力をこめる」はだめ。

実りの多い雑談会となりました。