午前中のレッスンでは、腕の上げ方に関しての解説をしていました。
「親指の付け根に、ついつい頼ってしまっていたことに気付いたんですよ・・・」
と。
肩甲骨をスイッチとするやり方で、かなり変化はあったのですが、まだまだアゴ首のあたりに感じる滞り。
「・・・そうですねえ・・」
と、閃いたのが、いつのことだったか?随分昔のことで正確な年代は覚えていないのですが・・
しばらくマイブームだった「逆さ狐」
懐かしい!!
これは、確か、先生のお宅で、日経新聞の記者の方から取材を受けた折、先生がその場で思いつかれたフルートの携え方。
影絵のキツネさんの恰好なのだけれど、フルートを持つ時には、その耳の部分、つまり、人差し指と薬指を下にまわすようになり、耳が下にいくので、勝手に
「逆さ狐」と呼んで、重宝していたのでした。
その後、構え方も色々と変遷し(ああ、本当に!!)、この「逆さ狐」もすっかり影を潜めていたのですが、
「そうだ!ここで逆さ狐にすればいいじゃない?」
とやってみたところ、大違い。
最初のやり方で今一、上手くいかなかった生徒さんも、今度は大違い。
びっくりするくらい、多分5年分くらい、急に上手くなった、といっても良いくらいの変化に、二人で驚き、大喜びしたのでした。
・・・・・・・・・・・・
そして・・
午後はピアニストにもご助言していたのですが・・・
ここでも、この「逆さ狐」がフィット。
さらには・・・
これは実際に本番では行えないけれど、このやり方で稽古すると、良いのでは?というピアノの腕の処理の仕方も思いついた。
基本は、猫ノスタンバイ、重心移動による螺旋座り、結果としての羊座りなのですが・・
通常、ピアノを弾こうとして腰かける時、手は腿の上にある。
しかるのち、鍵盤までもっていくのだけれど、この運び方が難しくて、この間に、色々な滞りの種を抱えてしまっている、ということに気付いたのでした。
それはフルートと同様、親指の付け根を無自覚に使ってしまうから?
ということで、ピアノでも、そこをでしゃばらせないために、「逆さ狐」の手の内にしてもらってからやっていただいたのでした。
そうすると・・
フルートと同じ様に、アゴ首周辺が抜けて、背中からの連結がより働くようになり、響きも増す。
さらには・・
これは「蓮の蕾」と同様、横隔膜を下げる手の内でもある・・
ということに、生徒さんが気付いたのでした。
「あ!本当に!!」
そして、さらに・・
「手は腿の上に置くのではなく、立っている状態からそのまま鍵盤に。
つまり重心移動の螺旋座りをしながら、左手、右手、左腰、右腰の順で、・・」
これが、かなりの効果を生んだのでした。
・・・・・
夜は、またフルートレッスン。
「逆さ狐」の新たな使い方と、その効用を伝授していて、さらに閃いた。
もちろん、生徒さんは大きく変化し、より響く音にはなったのですが、やはりまだ何かしらひっかかっている感じは否めない。
その時思い出したのは、先月の音楽家講座の折に思わず甲野先生が漏らされた一言。
「・・もう持ちたくないな・・・」という。
そして、その折の手の様子。
それは、おそらく剣術の常識を覆すような手の内。
・・よくあんな手恰好で持てるなあ・・
と思うそばから、「あ、そうか。持ちたくないんだもんなあ・・」
と、しょうもない感想を思い浮かべていたのでしたが、その時の動きの速さは、かつて見たことのないもので、本当に驚いたのでした。
・・これでやってみよう・・・
と逆さ狐をやめて、この「もう持ちたくない」手の内にしたところ・・
これまたびっくりの進化となったのでした。
きっとピアノも、こちらの「持ちたくない」手の内が有効だろう。
そして、日曜に気付いたピアノにおける「埋める」も効果絶大でした。
自分だけでの練習、稽古では、こんなことは、中々思いつくものではない。
生徒さんの出す音を身体に入れて、自分の身体のつっかかる箇所を探し、それを解くには?ということを、多分、音が出た瞬間にやっているのだと思う。
人が出す音だからこそ、判断も付きやすい。
自分だけだと、出していることにも、集中力を使わなければならないので、どうしても鈍くなる。
当たり前ですが、一番わからないのは、自分の音!!
「親指の付け根に、ついつい頼ってしまっていたことに気付いたんですよ・・・」
と。
肩甲骨をスイッチとするやり方で、かなり変化はあったのですが、まだまだアゴ首のあたりに感じる滞り。
「・・・そうですねえ・・」
と、閃いたのが、いつのことだったか?随分昔のことで正確な年代は覚えていないのですが・・
しばらくマイブームだった「逆さ狐」
懐かしい!!
これは、確か、先生のお宅で、日経新聞の記者の方から取材を受けた折、先生がその場で思いつかれたフルートの携え方。
影絵のキツネさんの恰好なのだけれど、フルートを持つ時には、その耳の部分、つまり、人差し指と薬指を下にまわすようになり、耳が下にいくので、勝手に
「逆さ狐」と呼んで、重宝していたのでした。
その後、構え方も色々と変遷し(ああ、本当に!!)、この「逆さ狐」もすっかり影を潜めていたのですが、
「そうだ!ここで逆さ狐にすればいいじゃない?」
とやってみたところ、大違い。
最初のやり方で今一、上手くいかなかった生徒さんも、今度は大違い。
びっくりするくらい、多分5年分くらい、急に上手くなった、といっても良いくらいの変化に、二人で驚き、大喜びしたのでした。
・・・・・・・・・・・・
そして・・
午後はピアニストにもご助言していたのですが・・・
ここでも、この「逆さ狐」がフィット。
さらには・・・
これは実際に本番では行えないけれど、このやり方で稽古すると、良いのでは?というピアノの腕の処理の仕方も思いついた。
基本は、猫ノスタンバイ、重心移動による螺旋座り、結果としての羊座りなのですが・・
通常、ピアノを弾こうとして腰かける時、手は腿の上にある。
しかるのち、鍵盤までもっていくのだけれど、この運び方が難しくて、この間に、色々な滞りの種を抱えてしまっている、ということに気付いたのでした。
それはフルートと同様、親指の付け根を無自覚に使ってしまうから?
ということで、ピアノでも、そこをでしゃばらせないために、「逆さ狐」の手の内にしてもらってからやっていただいたのでした。
そうすると・・
フルートと同じ様に、アゴ首周辺が抜けて、背中からの連結がより働くようになり、響きも増す。
さらには・・
これは「蓮の蕾」と同様、横隔膜を下げる手の内でもある・・
ということに、生徒さんが気付いたのでした。
「あ!本当に!!」
そして、さらに・・
「手は腿の上に置くのではなく、立っている状態からそのまま鍵盤に。
つまり重心移動の螺旋座りをしながら、左手、右手、左腰、右腰の順で、・・」
これが、かなりの効果を生んだのでした。
・・・・・
夜は、またフルートレッスン。
「逆さ狐」の新たな使い方と、その効用を伝授していて、さらに閃いた。
もちろん、生徒さんは大きく変化し、より響く音にはなったのですが、やはりまだ何かしらひっかかっている感じは否めない。
その時思い出したのは、先月の音楽家講座の折に思わず甲野先生が漏らされた一言。
「・・もう持ちたくないな・・・」という。
そして、その折の手の様子。
それは、おそらく剣術の常識を覆すような手の内。
・・よくあんな手恰好で持てるなあ・・
と思うそばから、「あ、そうか。持ちたくないんだもんなあ・・」
と、しょうもない感想を思い浮かべていたのでしたが、その時の動きの速さは、かつて見たことのないもので、本当に驚いたのでした。
・・これでやってみよう・・・
と逆さ狐をやめて、この「もう持ちたくない」手の内にしたところ・・
これまたびっくりの進化となったのでした。
きっとピアノも、こちらの「持ちたくない」手の内が有効だろう。
そして、日曜に気付いたピアノにおける「埋める」も効果絶大でした。
自分だけでの練習、稽古では、こんなことは、中々思いつくものではない。
生徒さんの出す音を身体に入れて、自分の身体のつっかかる箇所を探し、それを解くには?ということを、多分、音が出た瞬間にやっているのだと思う。
人が出す音だからこそ、判断も付きやすい。
自分だけだと、出していることにも、集中力を使わなければならないので、どうしても鈍くなる。
当たり前ですが、一番わからないのは、自分の音!!
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