『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

「もう吹きたくない・・」

2020-02-20 00:35:38 | 気付き
昨日の気付きの効果は著しく、本当に一気に5年くらい経ってしまったような気がします。

「・・もう持ちたくない・・」の手の内効果は凄い。


「埋める」と「重心移動」によって、アンブシュアは自動的に変化するのですが、それを邪魔する要因に本日、やはりレッスンをしていて気付く。

吹き過ぎてしまうことによるアンブシュアの穴の崩壊である。

せっかく何もしなくても良い状態なのに、「吹く」という意識が、過剰な息を生み出し、穴を壊して、広げてしまうのである。

「・・もう吹きたくない・・」

と、まるっきり、甲野先生の「もう持ちたくない」の真似であるけれど、つぶやいていたのでした。

これが、素晴らしい魔法の呪文のように、私にはよく効いた。

演奏前に、「もう吹きたくない・」とつぶやくだけで、最初から整う息。

もちろん、吹かなくても、響くようになる身体に近付いてきたからこそ、ではあるけれど、響きはより増すし、何より、吹かないのだから、とてもラクである。

これまでも、「吹き過ぎないように」とは心がけてきたけれど、それは、今思えば、本当は「吹きたい」からこそ、そうしないように、という戒めだった。

でも、今回のものは、もう心底吹きたくなくなっている訳で、その点が大違い。

「意欲」というものが、如何にナマでベタな身体の使い方しかもたらさないか、ということを再認識した次第です。

とはいえ、「もう吹きたくない・・」とつぶやいてから喜々としてフルートを吹いているって、ちょっと変かも。



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