『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
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フルート奏者・白川真理

杖がもたらす手の内

2020-08-09 00:29:26 | 気付き
現在の私の構え方は杖の下段抜きからもたらされているものです。

本日、それをリモートレッスンでレクチャーするにあたって、久々に杖の出番となりました。

ここ数年は説明するにも、面倒なので、ついつい杖の代わりにフルートで下段抜きをしたりしていたのですが・・(絶対真似しないように!)

今回は甲野先生の講座にも参加されていて、先生からも杖をご指導していただいた方だったので、杖で。

実際に、久々に杖を使って驚いた。

状を取り扱った後、フルートを持つと、とても軽くなっている。

杖がフルートより重いのか?

とも最初思いましたが、そうではない、ということにもすぐ気付いた。

杖で下段抜きを行うために、今まで注目していたのは身体の左右の重心移動でしたが、それだけではなかった。

左右の掌を滑らせて動かすことも、とても役に立っていた。

握りしめていたら、滑らない。

脱力しすぎでは落とす。

そのどちらでもない、全ての力の配分が散っている手指の状態を作り出してくれる「手の内」じゃないか!?

気付くのが遅すぎるにも程がある・・っていうことです。


これも、生徒さんから左手親指に関する質問を受けたからこその展開。

親指の力みをとるための様々の提案をしましたが、「杖で下段抜き」をやってからフルートを持つ、というのが一番早いかも。

下段抜きがわからなくても、ただ、杖に手を添えて滑らせて遊ぶだけでも効果は絶大だと思います。

親指から順番に指番号が付いているのも、よろしくないのかもしれません。
そうでなくても、真っ先に親指はでしゃばってくるものなので。





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