『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

オーストリア大使館のレセプション延期・フルートフェスティバル中止

2020-03-16 01:37:51 | 音楽・フルート
いずれも予想はしていたものの、もしかしたら?と僅かな期待はあったので、本当に残念です。

3月24日にオーストリア大使館で開催されるはずの友人の受賞パーティーは延期に。

その後、健さんからはスピーチと演奏の依頼があり、久々に拙いドイツ語を思い出しつつ、内容を考えて、覚えていたのに・・

次の開催までに忘れないようにしなくっちゃ・・

オーストリア大使夫妻を始めとして、健さんの友人のドイツの皆様も多く出席されるということで、オーストリアの作曲家で、誰もがなるべく知っている曲で3分以内、とのリクエスト。

すぐに浮かぶのはモーツァルト、シューベルトだけれど、無伴奏では格好がつきにくいし、フルートのオリジナル作品は誰もが知っている、という感じではないかも・・

と思案の結果、やっぱりヨハン・シュトラウスじゃないかしら?
パーティーだし!?

とオペラ「こうもり」のアッデーレのアリア「私の侯爵様」を無伴奏で演奏することにしていました。

https://www.youtube.com/watch?v=qrIcop2WHOA

これなら、おそらく誰もが聞き覚えがあるだろう・・

コロラトゥーラの作品はフルートにはぴったり。
でも、オリジナルのGDurだと響き的にややきつすぎるので、一音下げたFDurでやることにしていた。

カデンツァもフルートに似合うオリジナルを作成。
あんなに凄いハイトーンDは無理だし・・
一音下げてもフルートのハイトーンのCであんなことをやっても、今の私の腕ではお聞き苦しいだけである。

いや、歌手って本当に凄いし素晴らしい・・

結局延期にはなったけれど、このような状況下だからこそ、この楽しいアリアを吹くことで救われる思いだった。

現実がハードだからこそ、コーミッシュな音楽により救われる。

新型コロナウイルス感染が終息してパーティー開催の暁には、ドイツ語スピーチも、フルート演奏ももっと上手になってるからね。

・・そして
4月12日に県立音楽堂で予定されていたフルートフェスティバルin横浜も中止に。
既に楽譜やチラシも送付されてきてはいたものの案じてはいたけれど・・

こちらも、普段より練習時間が増えた分、バッチリさらってあったのに・・

5月31日に予定していた異文化交流ライブも飲食が伴うので、7月に延期しようと相談中。

そうそう。今月末のWAYAZの宴会も延期にすることに。

23日にお願いしていた師匠・植村先生のレッスンも、行きたいけれど、こんな状況下でうかがうのはやはりできない・・

29日には町内会の年に一度の集いがあって、近所のファミレスでマダム6名でかしましく集う予定だったのだけれど、80歳越えの方もおいでなので、中止のご案内を出した方がいいのかな?と組長として思案中・・


様々な楽しみなイベントや予定が中止になる。


・・こんな時はもう・・

フルートさらうしかないね。

全てが終息した時には、こんなことしよう、あんなことしよう、とプログラム作成したり、楽曲の音出ししたり・・・


今日はテレマンのファンタジー全12曲をいろんな順番でやっていました。
番号順だけでなく、調声順にしたり、スタイルの似ているものをまとめたり、と色々と構成を考えるのも面白い。

昔、苦戦していた箇所がヒャラっと出来たりするのも、もちろんとても面白い。

とはいえ、これらの楽曲が持っている様々な表情、感情に忠実に、ファンタジーとしてより自由に自分の音楽を奏でるためには、もっともっと精密な技術が必要、ということも痛感。

テレマンの魅力再発見の一日でした。





本日の手芸 タイシルクのブラウスから

2020-03-14 17:34:57 | 手作り
どんより寒いと思っていたら、遂に雪も降りだしてきました。

奇麗だけれど、果たして雪や寒さはコロナにはより好都合なんだっけ?どうなんだっけ?と風雅の境地に遊ぶ以前に、そちらが気になってしまいます。

楽しみにしていたレッスン再開も、様々な講座も延期や中止となり、遊びに行くのも憚られる最近。

ひきこもりが続いていますが、もともとどちらかといえばインドア派。

フルート吹いたり、杖や抜刀したり、家の掃除、衣類の手入れ、アクセサリーの整理整頓などやることは結構ある。

特に、いつも「時間があるときに・・」と思ってそのままになっていたレースのカーテンの洗濯やら、色々。

キッチンとリビングを隔てる間仕切りにしているのはアンティークの大きなレースなのですが、しまい込んでいるよりはいつも見えるところにと、縁を折り曲げて無印のかけられるピンチで挟んで、突っ張り棒に通しています。

もう3,4年になるかしら・・?

キッチン側の汚れを避けるために、薄いインド綿の暖簾も重ねていますが、やはり降ろして近くでみると、薄っすらと黒ずんでいました。

先日は、これを思い切って家で洗濯。

古いものなので、心配でしたが、上手くいって一安心。

かなりさっぱりしました。

そして本日は、「いつか・・」と思ってずっと押し入れに放り込んでおいた古いシルクのブラウスをリメイク。

一日がかりの作業でしたが、大満足!

カチューシャは100円ショップで買った細いプラスチックのものを土台にして先端を細いゴム紐で結んで止めただけの簡単作業。

シュシュは筒状にしたものにゴム紐を通してから輪に閉じて。

ここらで、もう疲れてきたので、ティッシュケースは全て手芸用両面テープ。

サングラスケースの傷予防の小袋も両面テープで。

極めつけは家用のティッシュボックス。

安い中国製の山葡萄の蓋つき籠の蓋に、生協の箱無しティッシュを前身ごろをザクっと切った部分でくるんで、押し込む。

襟の部分は切り離しましたが、他は切りっぱなしでそのまま。
ボタンを外してティッシュの取り出し口に。

また何か他のものを思いついた時にも使えるように。

5つも出来て、大満足です。

早くこのタイシルク小物フル装備でお出かけしたいものです・・





・・ようやく・・と思ったのに・・

2020-03-13 01:26:13 | 日常
本当は本日12日から音楽教室でのレッスンが再開する予定でした。

やっと生徒さん達にお会いできる、とワクワクしながら、久しぶりに「何着ようかな?」とクローゼットを開けて眺めていたところに電話。

なんと、またしても、レッスンを休講にすることになったとの連絡。

ようやく・・と思っていただけに、余計にがっくりきてしまいました。

とはいえ、急なことなので、最初の生徒さんへの連絡がまだつかない、とSOS。

それならば、とせっかく支度もしていたことでもあるし、私も会場に向かうことにしました。規則でレッスンは出来ないにしても、顔を見てお話出来ればよいなと思って。

お店のスタッフは電話連絡に追われてそれはもう、てんやわんやの状態で。

夫々のお店のスタッフの皆様に本当に支えて助けられているのだなあ、と改めて感謝です。

顔を見て、お話も出来て良かった。

ず~~~~っと夫としか話していなかったし・・

幸いにも生徒さんのお母様と電話も繋がり、少しお話をすることもできました。

生徒さん達はみな明るく

「フルート吹いてますよ!」

と仰ってくださるのが嬉しい。
こんな時だからこそ、フルート・音楽に支えてもらえているのを私も実感しているから。

思えば、人間の歴史はいつだって不確実で理不尽で危険がいっぱいだ。
だからこそ、宗教、哲学、そして芸術が生まれたのではないか。

他の楽器店からも緊急連絡ということで、同様の電話、メールが相次ぎ、連絡に追われた一日となりました。

でも、久しぶりにお洒落して街中に出かけたので、良い気分転換になりました。

インナーは全身白。麻のシャツにコットンパンツとニット。
アウターは紺のスプリングコートにシルクのアズレージョ柄のストール。

スウェードのペタンコブーツ。

山葡萄の籠には、エルメスオレンジの『ツタンカーメン』柄のプチカレを結んで。
大好きな山犬・アヌビス神が表にくるように。

アクセサリーは、ちょっと豪華にプラチナやホワイトゴールドベースのダイヤで揃えて。


ずっと家の中でくすぶっていたので、その分気合も入る。

とはいっても、花粉症とコロナ対策ということで、マスクとサングラスは欠かせない。

久々のデパートでしたが、地下の食品売り場はいつもと変わらぬ賑わい。
今後の引き籠もり用にと、美味しそうなお菓子やチーズなどを調達。

一人一枚限り、という洗って複数回使用できるという保湿マスクも、東急ハンズの花粉症コーナーでゲットできました。500円くらいだったかな?

無印良品のお店でも、お菓子、そろそろなくなってきたのでスィートアーモンドオイル、そしてお風呂掃除用のブラシなどを新調。

このブラシを取り付けるための木製のスティックも買ったのですが、これが、もう杖そのもの。
すべりもよく、お勧めです。1500円くらいだったか?

そうだ。運動不足解消のためにも、杖や抜刀の一人稽古もしようかな・・
ここ数年は、レッスン、練習、本番と忙しくて、すっかりしまい込まれたままだったけれど・・

でも、ファッションフロアーはお客も少なく閑散とした印象。
第一、この私からして普段なら心躍るはずの春の洋服やアクセサリーを見ても全く食指が動かない。

・・だって着ていく機会がないじゃない・・!?

なんやかんやで大荷物になったのですが、甲野先生の姿を思い出して真似してみた。

杖・・じゃなかった、デッキブラシの木製スティックに他の荷物をまとめて入れた袋を通して肩に担いでみました。

中々良い。

帰宅してからすぐに、このスティックで杖の下段抜きをしてみました。

フルートで気付いた「象さん」の手の内、そして、ヴァイオリンの弓を持つ時に有効な肘の取り扱い、さらには胸鎖関節を狭め、羊座りの背中、でやってみたところ、びっくりするくらいの速さで方向転換できて、びっくり。

・・そして嬉しい・・

特に、この「象さん」を使うかそうでないかで、大違いである。

よし、明日は抜刀だ!






3月26日(木)音楽家講座 中止

2020-03-10 17:20:14 | 音楽家講座・甲野善紀先生を迎えて
昨日、夕飯の支度をしている頃、電話が鳴りました。
それはいつもお世話になっている鶴見区民文化Cの担当者の方からのもの。

「横浜市は公共施設の一部休館措置を3月末までに延長したので、既に予約されている皆様にご連絡しているところです。」

もちろん法的強制力は伴わないので、どうしてもということであれば開催は可能だけれど、なるべくご協力いただきたい、というニュアンス。

電話口からは、憔悴した感じも伝わってくる。

こうした連絡だけでも、本当にご苦労なことだと思う。

甲野先生とご相談し、今回の開催は見送ることにいたしました。

音楽家講座が始まって以来、初めての開催中止。

苦渋の決断ではありますが、致し方ありません。
どうぞご理解のほど、よろしくお願いいたします。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


甲野善紀先生の講座、白川のレッスン、講座にご参加いただいた皆様

未曾有の事態が続いておりますが、如何お過ごしですか?


3月26日(木)に鶴見文化C.サルビアH.3F音楽ホールで開催予定していた、音楽家講座の件です。
昨晩、会場担当者よりお電話いただき、甲野先生とご相談の上、中止を決めました。
ご予定されていた方には、本当に申し訳ありません。
まだまだ先が見えない状況ですが、4月以降に関してはまた、決まり次第ご連絡させていただきます。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。 

新型コロナウイルス感染症対策に伴う横浜市公共施設休館協力依頼により
3月26日(木)の音楽家講座(鶴見区民文化C.サルビアH.3F音楽H.)は中止となりました。

白川真理