箆柄暦『箆柄日記(ぴらつかにっき)』

沖縄へ流れ着いた箆柄暦のぴらつかさんの
沖縄的日常とか、イベントの感想とかを綴る。
戻れぬ 旅だよ 人生は…。

マルチーズロック凱旋

2010-06-05 21:10:00 | 箆柄日記
今月の箆柄暦の表紙は、マルチーズロックだった。なぜこのバンドが表紙と思う人もいるかも知れない。沖縄全体で名前が知れ渡っているバンドでもないし、メジャーデビューしているわけでもない。琉球音階でもないし、三線も前面には使われることもない。


けれども、まぎれもなく今現在の沖縄の中で、自分達のペースでの活動を続けている、魅力的なバンドであることは確かだと思う。また、こういう活動ぶりは、沖縄の他のミュージシャンにも参考になるであろうし、今後の日本の音楽界を考えた場合にも、示唆に富んだ物があると思う。

すなわち、地域と、生活と、音楽と、コミュニティのようなもののバランスがとても良いと思うのだ。音楽と共に生活していくという形、もう一歩進んでじゃあ音楽だけで食べていく形、ということを考えたとき、いろんなやりかたのヒントが、栄町市場と生活の柄とマルチーズロック周辺にあるような気がする。


そんなマルチーズロックが、東京~名古屋~京都~大阪~長野~東京と駆け抜けた、内地ツアーからの、沖縄凱旋ライブをホーム(アンダー)グラウンドの浦添grooveで行った。ツアーの充実ぶりを伺わせる、演奏とトークだった。

こんどはヨーロッパにまで遠征を企てているとか。まさにジプシーのように、酔いどれ達の楽団は海を越えてゆくのだろうか。彼の地の人たちには、マルチーズロックの音楽はどんな風にきこえるのだろうか。


さて、ライブの途中にshyさんがふらりと表れた。島々を伝ってライブをして、沖縄に帰り着いたところで、何かやってないかなーと思って箆柄暦をチェックしたら、このライブがあるのを知って見に来たのだそうだ。意外にもgrooveに来たのは初めてだったそうだ。

ステージの上のもりとにめざとく見つかって、アフターセッションではギターを手に歌ってくれた。ベースとサイドギターに、バタフライコレクターズの永山さんとTOMAさんが参加。ふたりはハートビーツの大ファンで、当時ライブを見にいって握手までしてもらったという。この共演は本当に嬉しそうで、楽しそうだった。

こんな出会いに、箆柄暦が役に立って嬉しい夜だった。




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昼の寿味食堂から志田真木の会公演へ

2010-06-05 19:06:00 | 箆柄日記
一昨日、夜立ち寄った川満しぇんしぇいの店、寿味食堂に昼頃言ってみた。店の前に着くと、川満しぇんしぇいが居た。店に入り席に着くと、ふつうに川満しぇんしぇいが注文を取りに来た。そばの汁と麺の種類が選べるなど、自身から説明を聞いた。昼はそういうことになっているのか。


一昨日そばを食べたので、今日はみそ汁を注文してみた。「色は?」と聞かれてメニューを見ると、「赤・白・合わせ」と書かれている。みその種類を選べるなんて初めてだ。こんな処にも工夫が。もちろん赤味噌をお願いしてやってきたのが、このボリューム満点のみそ汁。つけ合わせもさっぱりおいしかった。


食べ終わると、オリジナルのどんぶりの底に「礼・寿味食堂」の文字が表れる。気楽に写真にも応じてもらえた。最後までいろいろと楽しませてくれる。隣の客はチャンプルーを注文していたが、波布食堂までいかないけど、かなりな量のチャンプルーが皿に盛られていた。

お会計の後、箆柄暦のご挨拶をしようと思ったらどこかへ出かけてしまって居なくなっていた。

食事の後は国立劇場おきなわで行われる「真木の会」の公演へ移動。


着くなり、満員御礼、チケット完売の張り紙がしてあった。志田真木さんは東京での活動がメインなので、県内のお弟子さんのルートや郷友会人脈でチケットをさばくとかはあまり出来ない。県内の大きなホールでの単独公演なので、集客を心配していたが、SOLD OUTしていてよかった。箆柄暦からの集客もちょっとはあったかな。

公演の内容は、シンプルで直球勝負だった。最小限の地謡をバックに、ソロの舞踊をひとりでこなしてゆく構成。他に何の要素も入れず、ただただ踊りだけでの勝負だった。平成21年度文化庁件p祭優秀賞受賞記念公演ということなので、あたりまえのことなのかも知れないけれど、これだけ本人の舞踊だけで勝負するというのは、すごいプレシャーだったと思う。満場のお客さん相手に、堂々の内容だった。

ただし、最後の舞踊「金細工」だけはふたり踊りなので、佐辺良和さんを相手に踊った。そして最後に、師匠であり母でもある志田房子さんが登場。会場がどっと沸いた。さすがの貫禄。娘の晴れ舞台への喜びと、撃ノ生きる女性の性(さが)をみるような、すごい母娘共演だった。


公演を終えてロビーに出ると、川満しぇんしぇいが。そうか、川満しぇんしぇいも見に来ていたのか。昼は食堂、夜は居酒屋、3Fでバーもやっているとか。よし、次はバーも行ってみよう。grooveの前後にちょうど良さそうだ。


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