箆柄暦『箆柄日記(ぴらつかにっき)』

沖縄へ流れ着いた箆柄暦のぴらつかさんの
沖縄的日常とか、イベントの感想とかを綴る。
戻れぬ 旅だよ 人生は…。

沖縄伝統組踊「子の会」による組踊入門公演

2013-02-06 19:30:00 | 箆柄日記
国立劇場おきなわの組踊研修修了者で構成された、沖縄伝統組踊「子の会」による組踊入門公演に行ってきた。

思い返すと、沖縄芝居は結構見たし、新作組踊を見たことはあったが、スタンダードな組踊をきっちり見るのは初めてだったかも。組踊の概要、所作の基本、地謡の構成といった基礎知識から始まり、この日は玉城朝薫作の超スタンダード演目『執心鐘入』。堅苦しい感じではなく、意外とコミカルなところもあり面白かった。若手による舞台で、がんばってる感じも良かった。

なるほどフォーマットはよくわかったので、次はベテランの公演も見に行きたいと思った。通常演じられているスタンダードな演目は数本で、ストーリーもシンプルなので、ちょっと予習していけば言葉がわからなくても十分楽しめるはず。舞台脇に字幕も出る。

とくに、地謡の歌詞の字幕がありがたい。となえ、台詞は慣れたらともかく、琉球古典音楽の歌詞を聴き取るのはまず無理だ。先日、町山智宏さんが映画の字幕監修で、劇中のバックに流れる歌にも字幕を着けようとしたら、発注元から曲には字幕は要らないといわれてもめていたが、ストーリーに関わりがあるなら必要に決まっている。

それと、『スコラ 坂本龍一 音楽の学校』映画音楽編で、映画ではヨーロッパ歌劇の手法から、同じ登場人物に同じ旋律を繰り返し着ける手法を取り入れていると紹介していたが、組踊にも同じような手法があるというのも面白かった。

3月まで、公演のある日は期間限定無料バスも出ているそうなので、利用して見に行くのも良いかも。見たところ乗客が少なかったので、使わないともったいない。
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